「疾走感溢れるノワール映画」ヘルドッグス キオさんの映画レビュー(感想・評価)
疾走感溢れるノワール映画
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どのキャラがどう絡んで最後はどういう結末になるのか、緊張しながら鑑賞しました。
素晴らしい俳優陣の演技、そして岡田さんのアクションはとても見所があります。
元警察官である兼高が秘密ファイルを奪うという、一見ありがちな内容と思いきや、奥底の人それぞれの濃い関係が見えてドキドキです。
(特に兼高と室岡の関係性)
残念だなと思うのが、原作の良いシーンが少なかったように感じました。
土岐や十朱はそんな簡単には死なないしぶといキャラなのに呆気なく感じたり(女殺し屋と熊さんはしぶとくて良かった)、阿内の胸糞悪さ、十朱と警察の関係性だったり等、原作の面白い部分が逆に少なくて残念に思いました。
2時間弱と限られた時間の中で、監督は上手く纏めたなと思います。
燃えよ剣でも思いましたが、尺が足りなすぎる!もっと長く観たいと思っちゃいました。
それを抜きにしてもとても面白い映画でした!!
また何度か観にいきたいと思います!
11/2追記
公開終了しましたが、どうしても書きたくなったので…
結局3回程見に行きました。
何回も見る事に理解が深まる事が出来ました。兼高と室岡の関係性に関しては見る度に色んな解釈が出てきました。最後の最後に兼高はある意味、室岡に愛の告白をしたのかなと思いました。それを含めた上で、室岡を殺して死を選ぼうとするのが何とも言えない気持ちになりました。
原作での室岡と戦うシーン、それが終わった後の兼高が今更止めることは出来ないと話すシーンもとても魅力的でしたが、これはこれで大正解だなと思いました。
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