「異世界混合大舞踏会」ゴーストブック おばけずかん ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
異世界混合大舞踏会
内容的に子供向けな感じがして、自分がターゲット層では無いことを承知で鑑賞。
案の定、どうしても気になるところが多くて楽しめるまではいけませんでした。劇場内ではちらほらお子さんのキャッキャっと笑い声が聞こえてきたので、ターゲット層には刺さってるなぁと思いました。
まず妖怪に魅力という魅力が無いのが残念ポイントです。白組要するVFXチームのCGは凄いと思いましたが、それがキャラクターに活きてはいなかったです。知っている妖怪も出ては来ますが、その場を繋ぐための梯子的役割だったり、最終戦にまとめて登場させるための雑さが目についてしまいました。声優陣も豪華なだけに…。うーん…。
次に子供たちがあまり成長していないのも残念ポイントです。子供は大きな冒険を得て成長するのがこういう作品の醍醐味だと思っているのですが、主役3人は最初から最後まで特に何も変わらず、というか中盤あたりまでの悪態のつき方に目がいってしまい、コイツら成長しねぇなぁとちょいちょいイラついてしまいました。最後の好きな子への告白が成長として捉えさせるなら、あまりにも幼稚に見えてしまいました。どちらかと言うと先生の方が人としての成長をしているんかいというツッコミを1発。というか命の危機が迫っているのに昼食夕食をちゃんと食っている危機感の無さも…。
背景での壮大なCGは素晴らしいんですが、いかんせん出番が少なく、予告での派手な動きを期待していただけに残念です。ぜひ山崎監督にはサメ映画を撮っていただきたいです(無茶振り)。
子役3人は悪いわけでは無いんですが、どうもセリフが聞き取りづらかったり、やらされている感が丸見えなのが惜しかったです。それ以上を求めるのは酷だとは思いますが、劇場でやるからにはもう一つ上の演技が欲しかったです。あと撮影したのがいつかは分かりませんが、城君のランドセル姿は流石に違和感がありました。制作チームも何で分からないかなぁと。
日曜日にも関わらず劇場はガラガラ、興行的にも伸び悩み、続編を作るのは相当難しいだろうなと思いました。ファミリー映画がキツい時代にはなってますね。
鑑賞日 7/24
鑑賞時間 11:00〜13:05
座席 P-18