「【”仲良し三人組の少年が、祠に一生懸命願った事。”白組のVFXのレベルの高さは健在。久しぶりに拝見した新垣結衣さんの姿も嬉しきジュブナイル映画。一夏の少年少女と若き女性の成長物語でもある。】」ゴーストブック おばけずかん NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”仲良し三人組の少年が、祠に一生懸命願った事。”白組のVFXのレベルの高さは健在。久しぶりに拝見した新垣結衣さんの姿も嬉しきジュブナイル映画。一夏の少年少女と若き女性の成長物語でもある。】
ー 少年は何故、お化けとか、怪しい場所を怖がりながらも、好きなのだろうか。ー
■ストーリーは、シンプルである。仲良し三人組の少年が、祠に一生懸命願った想いを、”図鑑坊”が瓢箪の中に吸い込み、怪しい古書店の主(神木隆之介)に渡す。
そして、その姿を見た、少年達は古書店に入り込み、”GHOSTBOOK"と銘打たれた本を持ち出す。ついでに、彼らの臨時教師になった葉山先生(新垣由衣)も入り込むが、彼らは店を出た途端に、一見今までの世界に見えるが、どこかオカシイ異世界に放り出される。ー
◆感想
・神木隆之介演じる古書店の内装が、魅力的である。ラビリンスの様な無数の本が積まれた店内。一度入って見たくなる。美術で作り上げたとすれば、凄いと思う。
・派遣切りにあった、葉山先生の”一時的に教師をしながら他の仕事を見つける”という中途半端な思考が、彼らと異世界を経験する事で、変遷していく様も良い。
・一樹が幼い頃から密かに想いを寄せていた女の子、湊も何故か異世界にいる。
ー だが、彼女は時折色彩を失う姿になる。徐々に明らかになる、彼女が”こちら側の世界で事故に遭い、生死の境をさまよっている事。-
・登場する”山彦””一反木綿””百目””旅する雲梯””身代わりお化け”そして、ラスボス感が凄い、田中泯さんがあの凄みのある声で、声優を務めた”ジズリ”。
ー 異世界に閉じこめられた彼らは、最初は白紙であった”GHOSTBOOK"に、それらのお化けを取り入れる事で、元の世界に戻り、湊の事故を未然に防ごうとする設定も良い。-
・ラスト、見事に湊を救い、想いを告げる一樹。
そして、葉山先生の赴任時の冒頭での自信なさげな挨拶シーンと、ラスト、涙を一粒流しながら”立派な先生になりたいと思います。”と子供たちに頭を下げる姿の違いの見せ方も上手い。
彼女も、子供たちと共に、成長していたのである。
<今作は、夏休み、小さなお子さんと観ても面白い、ジュブナイル映画であると思います。>
こんにちは。
山崎貴監督&白組の作品は一定の面白さを確約してくれる安心感があるので劇場に足を運びます。
本作も色々なバランスを取りながら演出をされたと思うのですがラストのそれまでとは比にならない試練を与え、それに友情と知恵で立ち向かって行く姿はちびっ子たちの胸も熱くしたのでは?と思っています。
ハッピーな気持ちで劇場を後に出来る良作でした。
いいねコメントありがとうございました。キネ旬は全く同じでして、年間ランキングの時だけ購入して、あとは図書館か立ち読みです。最近緑色の「キネマ旬報ベスト・テン95回全史@3600円購入しました」。でもおっしゃるとおり「批判する姿勢」はチト疑問です。(浅い意見ですみません。)ありがとうございましたまたよろしくお願いいたします。\( ˆoˆ )/