「成功しても成功しなくても」フェルナンド・ボテロ 豊満な人生 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
成功しても成功しなくても
フェルナンド・ボテロさん、恥ずかしながら、初めて知りました。とても印象的な絵画でしたので、ボテロ展にも行きたくなりました。
イタリアフィレンツェで「ふくよかさ」を意識しだしたボテロ。「ふくよかさ」と言えば、フェリーニもそうですよね。少し前までは、「ふくよかさ」は、美しさの象徴だったはず。現代の痩身願望は、ファッション業界とマスコミによって作られたものでしょ?など、考えてしまいました。
暴力の時代と言われたコロンビアの時代背景と息子の死が、ボテロに多大な影響を与えていました。映画を観ていていつも思うのが、人権弾圧というのは、本当に恐ろしいことだということ。だから、表現者は何かしらの形で抗議し作品にするのだと思います。
「成功しても成功しなくても絵を描く」と話したボテロ。私は、心身共に捧げられるものはあるかな?
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