ミックステープ 伝えられずにいたこと

配信開始日:

解説・あらすじ

亡き両親が遺したミックステープを見つけた少女が、両親について知るため収録曲を調べていく姿を描いた青春ドラマ。1999年、ワシントン州。12歳のビバリーは物心つく前に両親を亡くし、祖母ゲイルと暮らしている。ゲイルは娘であるビバリーの母を失ったつらさから、彼女について話すことを避けていた。ある日ビバリーは、まだ10代だった両親が作ったミックステープを発見する。テープはすぐに壊れてしまうが、その内容が両親のことを知るための手がかりになると考えたビバリーは、テープに収録された曲を探すことに。隣人の少女エレンやクラスメイトのタフな少女ニッキー、世間嫌いのレコード店主アンチらの協力を得て、曲探しを進めていくビバリーだったが……。Netflixで2021年12月3日から配信。

2021年製作/97分/アメリカ
原題または英題:Mixtape
配信:Netflix
配信開始日:2021年12月3日

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映画レビュー

3.0良い話

2022年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんだけど、ちょっと途中飽きてしまった。
テンポが悪いのか、同じことの繰り返しなシーンも多かったなと感じたのは気のせいか?
ブルーハーツのリンダリンダが出てきた時は、おっ!となったけど。

おばあちゃん(若過ぎ〜)が語ってくれないことには、ビバリーも納得できないだろう。
健気に笑顔を浮かべるビバリーが印象的。

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ジャーニー

4.5選曲、曲順を考えたことがあるならぜひ!

2022年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

洋楽を聴き始めたのは中1のとき。1つ年上の親戚が洋楽を聴き始めろとカセットテープをくれたことがきっかけだった。いろんなバンドの曲が入ったミックステープ。それから自分も何本ものカセットテープをダビングし、人にあげたりもしたことを思い出す。そんな映画だった。
交通事故で亡くなった両親がダビングしたミックステープを見つけた女の子が主人公。テープがダメになって聴けなかったから、どんな曲なのか探し歩くという話。レコード屋の店長に助けを求めるシーンで、ミックステープは作った人の意思が込められているから曲順通りに聴かないとダメだというセリフがいい。どんな曲を入れるのか、順番どうするかとか考えたよなーと感慨に浸るところだ。
曲探しにクラスメートが仲間も加わり、RPGのようにミッションをこなし成長していく姿がなんとも愛おしく思えてくる。
今やネットで検索すれば簡単に曲が探せる時代。当時もそれなりにネット検索できたけど、ここまで進化しCDとかのフィジカルが衰退するとは思わなかった。そんな時代設定も絶妙だった。
「リンダリンダ」がミックステープに入っていたのも嬉しくなる。この曲が英語圏の人にどのように響くのだろう。そんなことも想像して楽しくなる映画だった。
この映画を勧めてきたのは高校からの友人。いろいろといいものを勧めてくれる人たちに恵まれてきたんだなと実感する。

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kenshuchu

4.0すばらしかった

2022年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦

3.5名曲をテープに吹き込んで

2021年12月17日
PCから投稿

ビバリーは遺児でおばあさんに育てられている。
見落としかもしれないが、両親をうしなった経緯が、えがかれていなかった。
1999年の話だがレトロに主題はなく、父母がつくったミックステープをもとに、少女がじぶんのルーツをさぐろうとする。
父母は生き急いだロックンローラーで、選曲もそれを反映していた。

80年代の終わりごろ洋楽厨だったわたしは好きな曲をあつめて(カセット)テープをつくった。なん本もつくった。
本作のタイトルMixtapeとは、そんな好きな曲をあつめたテープのことだが、珠玉の名曲集をつくろうと意気込んで、高いメタルテープを買いドルビーCで録音した記憶がある人なら、かならず響くセリフがあった。(わたしはノンドルビー派だったが。)

レコードショップの店主Anti役のNick Thuneがこう言う。

『ミックステープは順番通りじゃなきゃ(意味がない)。ミックステープはメッセージだから。作り手から聞き手へのメッセージであり、曲順もその一部だ。微妙な間やテンポの変化、フェイドアウト、フェイドイン、すべて大切なんだ。』
(映画より)

わたしは孤独な洋楽厨でひとりで調べひとりで探してひとりで集めてひとりで聴いていた。とくに珍しいこととも、寂しいこととも思わないが、おんがくをだれかと共有した経験がない。必然的に、だれかに聴かせようとしてミックステープをつくったこともない。

ただし。

好きな曲を集めてテープにするとき曲順に(ものすごく)こだわった。悩み抜いて決めた。わたしにとって名曲集=MixtapeはSgtペパーズやヴァンダイクパークスとおなじトータルアルバムでなければなかったからだ。最初から最後まで全曲を通して聴くことが無類の価値を持っていた。フェイド/アウト/インはもちろん秒未満のポーズやバイアスが掛けられる高級なカセットデッキを使って録音し、何時間もかけて曲名/アーティスト名のインデックスをていねいに書いた。あの当時それらの作業はしぬほど楽しかった。

イージュー☆ライダーに「名曲をテープに吹き込んで」という一節があるがMixtapeづくりはおそらく世代が共有した原体験だった。わたしたちはもじどおり名曲をテープに吹き込んできたのだった。映画はそれを思い出させた。

旧世代を描いているわりに学園部分は若年層向けな感じ。2000年問題が出てくる映画ならもっと積極的なレトロアピールがあってもよかった。John Carney世代なのは、肌感ででわかる。及第なできだが、わかっている大人がつくった映画だった。

ビバリーはむかしのアビゲイルブレスリンに似ていた。
いじめっこが車いすの障がい者でヒスパニック系。=けたちがいな多様性を感じた。
日本の学園ドラマで車いすのいじめっこがあらわれるまでにあと何年かかるだろうか。

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津次郎