ポスト・モーテム 遺体写真家トーマスのレビュー・感想・評価
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期待したものは出てこなかった
アカデミー賞国際長編映画賞ハンガリー代表に選ばれた本作に対して期待することは何か。具体的に自分では分からない。歴史的なことに起因するドラマか人のありように迫るドラマか、あるいはアーティスティックな映像表現か、はたまたミステリーのようなトリックじみた娯楽性か、少なくともただの心霊ホラーではないことは確かだ。
しかし、自分の目にはただの心霊ホラーにしか映らなかった。
もしかしたら私には分からない何かが潜んでいたのかもしれない。
知見の少ない者には分からないドラマがあったのかもしれない。
すでに書いたような「期待すること」の片鱗はあった。しかし先が続かない。
もしかすると過去に本当にあった遺体写真家という職業を描きたかっただけかもしれない。
何となく面白くは観てしまったので不満という程ではないが、自分が期待したものはほとんど何も出てこなかった。
壮大なデビルハンターの誕生秘話
亡くなった人の遺体で最後の記念撮影を仕事にしている主人公トーマス。
死体は見慣れていると豪語する少女アナ。
共に臨死体験をしており、更には戦争や流行病と死が身近な2人。
写真や録音機という機器もまた幽霊からの干渉を受け、2人は見えない何かからのメッセージを紐解いていく。
ひとりでに開閉するドア、ポルターガイストとか、謎の影とか、見えないところで動く死体とジャンプスケア未満のゾクッとするシーンが散りばめられていて、ハンガリーの田舎風景と相まって、不思議な魅力を醸し出している。
のだが、途中から幽霊たちは人を持ち上げたり、遺体をポージングさせたりと、ダイレクトかつ遠慮がなくなっていくのでシュールな光景や状況も多い。
特に印象深かったのは終盤の臨死体験の世界観。
とてもオシャレ。
かくして村の幽霊騒動を見事解決に導いたトーマスとアナは死が蔓延する次の村へと馬でゆくのだった…(?!)
最後にロープを持って屋根に登る役割はあの人物じゃなくて良かったと思うけど、続編があるならその人とトーマスの交流をエピソード追加してあげて欲しい。
うーん、ちょっと意味がわからない
雰囲気はありますが、私にとっては非常に眠たくなる映画で…。途中2回は眠気に抗えず中断、ようやく見終わってほっとしてるところです(汗)
壁から水が出てくる謎も解けず、別に写真家じゃなくてもいいんじゃない?って思ってしまったり、幽霊?悪霊?がチープすぎたりと、とにかく時間が長く感じる映画でした。
結構好き
ハンガリー映画は多分観た事ないので、言葉も登場人物の風貌も村の雰囲気も全て新鮮だった。
内容はそんなに怖くはないけれど、いい不気味さがあってワクワクする。日本ホラーの影響かここしばらく欧米のホラーに於いても黒髪ロン毛の女幽霊がカート・コバーンの様に佇んでる映画が多くつまんないってば!と叫びたいところがあったので、この映画には独特の雰囲気があるのがとてもいい。
そして、所々ちょっとアートな雰囲気もあるなと思っていた中での終盤の臨死ワールド。見入ってしまった。
まあちょいちょい突っ込みたいところもある。後半特に坊やの特殊メイクが仮装のマスクみたいになっていたのとか。アナの手のひら返しが意味不明だったり。悪霊が瀕死の人に便乗して成仏されたいなら、もう何人も殺しているのだからそれらの人達と一緒に成仏されれば良かったじゃん。なぜトーマス待ち?水との関係は?トーマスのセクシーサービスショットの意味?などなど....
が、そのへん考慮したところでも全体的に好みだった。
思ったほど怖くない
鑑賞動機:あらすじ/設定10割
臨死体験などの心理的ホラー
想像とは違ったけど…
俺たち死体雑技団!
遺体と大切な人を撮影する写真家として活動するトーマスが不思議な少女アナに連れられやって来た村にて頻発する怪奇現象に挑む物語。
初っぱなから、娘の遺体と写真を撮る両親からの首ポキでホラーとしての期待度はMAX!!
やって来た村にて不気味な声を聞く最初の夜のとこまでは中々怖くて良かったんだけど・・・。
純粋なホラーを期待した序盤から一転、間もなくダークファンタジー全開な展開。それはそれで好きだから良いのだけども、奇妙な動きもいきすぎれば滑稽に見えるし、ポルターガイスト連発しすぎはなんなら楽しそうにすら見えてしまい・・・w
それに、呼んでおいてあんたが来た所為だとか言い出すアナや、誰も助けずに去っていくのねとか言い出すマルチャとか・・・写真家に何を求めてんのよ。
そして納屋の死体さん達、フォーメーションキメてんじゃないよwちょっとカッコ良く見えてしまったぞw
そんなこんなで、怖さよりもシュールさが勝ってしまったり、脚色オヤジはどうしたのとかアナって結局何者なのとか何か知らんがずっと協力してくれてる男性2人は何なのとかマルチャ最後逞しすぎだろとか色々気になるところが多かったが・・・
逆に色々と振りきっている様は気持ち良いので、見方を変えればこれはこれで面白いのかなぁ~と思った作品だった。
なんか不思議な作品だった…。
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