「壮大なデビルハンターの誕生秘話」ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なデビルハンターの誕生秘話
亡くなった人の遺体で最後の記念撮影を仕事にしている主人公トーマス。
死体は見慣れていると豪語する少女アナ。
共に臨死体験をしており、更には戦争や流行病と死が身近な2人。
写真や録音機という機器もまた幽霊からの干渉を受け、2人は見えない何かからのメッセージを紐解いていく。
ひとりでに開閉するドア、ポルターガイストとか、謎の影とか、見えないところで動く死体とジャンプスケア未満のゾクッとするシーンが散りばめられていて、ハンガリーの田舎風景と相まって、不思議な魅力を醸し出している。
のだが、途中から幽霊たちは人を持ち上げたり、遺体をポージングさせたりと、ダイレクトかつ遠慮がなくなっていくのでシュールな光景や状況も多い。
特に印象深かったのは終盤の臨死体験の世界観。
とてもオシャレ。
かくして村の幽霊騒動を見事解決に導いたトーマスとアナは死が蔓延する次の村へと馬でゆくのだった…(?!)
最後にロープを持って屋根に登る役割はあの人物じゃなくて良かったと思うけど、続編があるならその人とトーマスの交流をエピソード追加してあげて欲しい。
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