劇場公開日 2022年3月12日

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「【”このミックステープが世界を救う。“親友を亡くした若き女性が後悔の念の下、”怪物”と対峙する姿を描いた作品。今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品である。】」スターフィッシュ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”このミックステープが世界を救う。“親友を亡くした若き女性が後悔の念の下、”怪物”と対峙する姿を描いた作品。今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品である。】

2023年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

幸せ

■親友のグレイスを失ったオーブリー(ヴァージニア・ガードナー)は、悲しみに耐え切れずグレイスの家に忍び込む。
 翌朝、彼女が目覚めると人々は消え、見えない音が支配する異様な世界になっていた。
 オーブリーは親友が残した7つのカセットテープを手掛かりに謎の信号を解読し、世界を救おうとする。

◆感想

・私は、今作の様な観る側に解釈を委ねる作品が、実は好きである。

■勝手な解釈

・オーブリーは、グレイス(多分、オーブリーの恋人であり、同性愛者。)の事を大切に思っていながら、時に浮気をしていた。(実際に、劇中オーブリーが懺悔している。)

・故に、今作で描かれた突然誰もいなくなった世界は、オーブリーが脳内で産み出したモノであろう。

・オーブリーは、”音=怪物”と対峙しながら、”世界を救うため”にグレイスが遺した7つのミックステープを探して行く。

<7つのミックステープを継ぎ合わせ流した時に、それは”怪物”の罠である事が、僅かな生存者達から声で告げられるのだが、オーブリーはそんな中、シガー・ロスの美しい曲が流れる砂漠の中を歩いて行くのである。
 その砂漠からは、不可思議なモノが立ち上っていくのであるが、彼女は気にしない。
 きっと、グレイスへの贖罪が、彼女なりに終わった事の心象風景なのだと思う。
 今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品なのである。>

NOBU