「【”このミックステープが世界を救う。“親友を亡くした若き女性が後悔の念の下、”怪物”と対峙する姿を描いた作品。今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品である。】」スターフィッシュ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”このミックステープが世界を救う。“親友を亡くした若き女性が後悔の念の下、”怪物”と対峙する姿を描いた作品。今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品である。】
■親友のグレイスを失ったオーブリー(ヴァージニア・ガードナー)は、悲しみに耐え切れずグレイスの家に忍び込む。
翌朝、彼女が目覚めると人々は消え、見えない音が支配する異様な世界になっていた。
オーブリーは親友が残した7つのカセットテープを手掛かりに謎の信号を解読し、世界を救おうとする。
◆感想
・私は、今作の様な観る側に解釈を委ねる作品が、実は好きである。
■勝手な解釈
・オーブリーは、グレイス(多分、オーブリーの恋人であり、同性愛者。)の事を大切に思っていながら、時に浮気をしていた。(実際に、劇中オーブリーが懺悔している。)
・故に、今作で描かれた突然誰もいなくなった世界は、オーブリーが脳内で産み出したモノであろう。
・オーブリーは、”音=怪物”と対峙しながら、”世界を救うため”にグレイスが遺した7つのミックステープを探して行く。
<7つのミックステープを継ぎ合わせ流した時に、それは”怪物”の罠である事が、僅かな生存者達から声で告げられるのだが、オーブリーはそんな中、シガー・ロスの美しい曲が流れる砂漠の中を歩いて行くのである。
その砂漠からは、不可思議なモノが立ち上っていくのであるが、彼女は気にしない。
きっと、グレイスへの贖罪が、彼女なりに終わった事の心象風景なのだと思う。
今作は、独特の唯一無二の世界観が印象的な、超アーティスティックな作品なのである。>
コメントする