「7つのピース」スターフィッシュ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
7つのピース
突如迷い込んだ不思議な世界で、怪物に襲われながらも世界を救えるという亡き親友のテープを探す女性の物語。
…ちょっとこれは評価が非常に難しい作品だな。。
序盤から、画は美しく主人公も可愛いんだけど、これといった説明もなく変な世界での物語が、と~にかくゆっく~り進んで行く。
「話がよくわからない」+「極悪テンポ」のコンボときたらハッキリ言って個人的には論外なんですよね。映画はいつも端の席を予約するワタクシ、今回たまたま端っこの席を取れなかったのだが、もし取れていたとしたら、正直言って人生初の途中退室もよぎる程の苦痛さがあった。
…でですよ。にも関わらず何故☆3つというそこそこの点数にしているかというと、家に帰ってからよ~く考えたら、作品の作りや手法がハマらなくとも、もしかしたら特異で実は凄く良い作品だったんじゃないかとも思えなくもないんですよね。
解釈が合っているかどうかわかりませんが…
~~以下、やや内容に触れています(的外れかもだけど)~~
要するに…、実は主人公は亡き親友に後ろめたい過去があって自身の深層心理の世界で自分の弱さ(怪物)と向き合ってそれを克服させてくれるのが二人の思い出で集めた思い出に親友が例のメッセージを残して主人公は漸く自分の殻から抜け出すことができて…
…っていうことでしょうか?全然違っていたら恥ずかしいの極みですが。。
いずれにせよ、苦しむ人の心の闘いを描いた作品って所は間違いないだろうから、実話にもとづく…ってのも、観ている最中はあり得んだろと思ったが、まぁそういうことなのかな。
なんやかんや言って個人的には休日にわざわざ渋谷まで来て観るほどではなかったと思いつつ、広い箱が超満員になるのもまぁわかるかも。
観ている人それぞれの心理状態によって評価はわかれそうですね。似たような経験をしているならば、感じるモノがあるのかも。なんか特殊なセラピーを受けたような気になった…かな?
解釈を委ねられる作品は得意でないので、作者さんに正解を是非聞いたみたいものです。
恐らくですが、親友の死と#7からのピース集め、そして記されたメッセージが現実で、親友を亡くした絶望と喪失の中で感じたり考えたり、頭の中でグルグルと渦巻いていたものがそれ以外なのかなと私は解釈しました。
MARさんと概ね同じかと思います。
ただ映画として私にはハマりませんでしたけど。