「ラブ・イズ・ブラインド」シラノ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブ・イズ・ブラインド
自分の外見に自信が持てないシラノが自分が思いを寄せるロクサーヌの恋を後押しするべく文才のない青年クリスチャンの手紙の代筆をする話。
一応ちゃんとラブロマンスなのだが、詩的で熱烈なラブレターにのぼせ上がるロクサーヌが相手が違うことも知らずに1人で盛り上がってるもんだから、アンジャッシュのコント見てるみたいだった。クリスチャンがロクサーヌの家に会いに行って結局シラノが代わりに話しちゃう所笑えて笑えて。なんで誰も笑ってなかったの!?(笑)
その勘違いと詩的な回りくどい愛の表現が私は肌に合わなさすぎて、余計笑えちゃって。それ言われて嬉しいんだ結構気持ち悪いなと思ったけど、多分そこら辺は日本でいう平安時代の和歌の文化みたいな感じなんだろうな。
そもそもこの話、恋がしたいロクサーヌにとにかく尽くす男達、シラノとクリスチャンが両方当て馬っぽかった。自分の気持ちを隠してクリスチャンの後押しするシラノも後押しされてるはずが置いてけぼり食らってるクリスチャンも、なんか両方振り回されてるな〜って感じがした。
あとは、個人的にミュージカルは好きだけど今作は歌ってるシーンの違和感が凄かった。感覚としては『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の歌のシーンの違和感と同じ感じ。踊りがコンテンポラリーっぽかったのと、後ろら辺で踊ってる人なんか詰まってない?大丈夫?ってなった。
ストーリーが好きではないが故にあんまりハマらなかった『ウエスト・サイド・ストーリー』だったけど、今作を見るといかにミュージカル映画のとして見せ方が素晴らしかったかがわかった。
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