「なんか古臭いけど泣けた。」アキラとあきら 木村れい🍑さんの映画レビュー(感想・評価)
なんか古臭いけど泣けた。
小説を自分が書くようになり、自分が物語をつくるなら?そんな視点で映画をみてる。もちろん僕にはこんな話は書けない。しかし、久々映画館に行ったな。
最近、映画好きの女性と映画の話をしていた。彼女とはシュミがかなり異なるな。関係はない。アキラとあきら、感想をのべる。
タイトル、失礼極まりないかもしれないが、なんか古臭い。現代劇なのになんでだろう。
銀行員のはなしが池井戸さんの物語だが、バンカーに、こんな誇りってあるんだろうか?金貸しだもんな。そこのリアリティがいまいち感じるから古臭い感じがするんかもなあ。市場経済は利益第一主義だ。こんな素晴らしい銀行員はおらんな。金八よりおらんかもしれん。
はれの日に傘を押し付け、 雨の日に傘を取り上げるとは、劇中の言葉だが、全くそのとおりでしょうね。マイナス金利の謎な現代社会、それだけで銀行丸儲けだ。また、手数料で110円〜220円がコンビニでとられる。月に10回、お金をこまめにおろしたら2200円毎月、さっぴかれる。年間では、二万五千円くらになる。ひどい社会。
さて、本題にもどろう。
竹内くん、横浜流星くん、良かった!
テーマは、運命になるんかな。そして仲間とか人情とか。僕も運命に翻弄された人生を送っています、三回の挫折が自分を変えた。
さて、竹内くんには、出世欲望がゼロだ。ないわけではないが、葛藤もそれほどは見えない。葛藤を描くことに注視したほうが、リアリティがあって、おもしろくて人間的かな。例えば比較するなら、半沢直樹では、同期が自分の生活のために半沢を裏切るけどその方が人間らしいし、そこを乗り越えて許した半沢直樹が人間らしかった。
竹内君みたいに債権回収を人情からやらなかったり、偉いひとのプロジェクトを蹴ったら普通は、左遷どころですまん。パワハラとイジメにあってメンタルやられて潰される。現代社会は厳しい。
しかし、愚直に懸命に生きる様をみて、感化されるのも人間だ。そこに社会の希望がある。
竹内くんは、確実性を求める江口に懸命にこたえ、さらに仲間に誠心誠意尽くした。そして頭取も動かした。
社会に、いま、「正論」はあるのか?理想なんかとっくに無くした日本人。1現実、2正論、3理想、僕はあらゆるものは、この三段階をだと、なんとなく最近、哲学的に考えていた。
正論すら、通らない社会になった。コンプライアンスなんて、名前ばかりが独り歩きして、中身が伴わない社会だ。
そんな中で、正論を通して、理想をとおした主人公。
「バンカー」ってなんなんだ?働くとはなんなんだ?
働くとは人のために役立つことである。労働とは人のためのものである(私の考え)
そうでなければ、人間は労働に誇りなんかもてんのだ!
あらためて、自分の考えかたや、運命など考えさせられたよい映画でした。
コメントありがとうございます。
おっしゃっているのは、AIと人間ドラマというところでしょうか?
古くは2001年のHAL、意外なところでは、アリータ、今だとTANGなど…。人間の感情に近づくほど、合理的とは言い難い言動や周囲との関わりができて、ドラマが生まれる。
会社などの組織も効率化そのものが目的化してしまうと、不合理(=非効率)に対する人間らしい柔軟性を失い、どこかで大きな判断ミスを招くと思います。
度々。
え、誹謗中傷されていたのですか。申し訳ありません。認識していなかったです。大変だったのですね。
けれども、何故に誹謗中傷を人はするのでしょうか。但し、私は社内では、今作品の不動の様なポジションに居るので、一部からはかなり疎まれていると思います。だから、ストレスも半端ないです。こんな事は部下の前では絶対に言いませんが。故に私は漆黒の映画館で映画を無心で観る事で、バランスをとっているのかもしれません。では。
度々。早速有難うございます。
ところで、最近このサイトにレビューを挙げられる方が減った気がします。私はこのサイトを映画鑑賞記録様に使っていましたが、何人かの方々のキチンとしたレビューを多数拝読し、自分も挙げて見ようかな、と。
お忙しいでしょうが、又作品のレビューアップをして頂けると有難いです。では。
こんばんは。
ナーンだ!れいすけさんだったのですか。カクヨムに作品を上げられたら、教えてくださいね。では。今日は会社で私がこのサイトにレビューを挙げている事を唯一伝えている女性から"今日、行かれるんですよね。スケジュール入っていないから大丈夫ですよ。"と言われ、何?と聞いたら香取さんの作品の先行上映日ですよ"と教えられ、先ほど観て来ましたよ。では。
今晩は。
コメント有難うございます。
小説を書かれているのですね。
池井戸潤さんの作品は、私はほぼ読んでいますが、舞台が昭和の作品が多く、それが今の時代に合わない部分があると思います。(それを、今作では監督が上手くアレンジメントしていると思います。)
私は、愛知県のメーカーに勤務していますが、就職を決めた理由は銀行や証券会社などを学生時代に”虚業”だと思い込み、”額に汗して日本経済を回すグローバルにデカいメーカーで働く!”という非常に単純な理由です。
ですが、最近になり銀行の大切さを認識するようになりましたよ。(証券会社は今でも嫌い・・。)
池井戸さんの小説は、昭和後期生まれの”サラリ―ドマン”にとっては(最近は古臭く感じる部分もありますが)結構沁みるのですね・・。
これからも、宜しくお願いいたします。では。