ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
全66件中、41~60件目を表示
原作と比べてしまう
昔読んだ原作が刺さって、ハードルが上がっていたのか映画はいまいち刺さらなかったです。
細かいかもしれませんが、どれだけ人気のアニメでも見る人もいれば見ない人もいて、それでも見てくれる人のために作るていうクリエイターたちの覚悟が根底にあるのに、SNSで各アニメが話題になる様子で駅のホームにいる人間全てがアニメの呟きしてるみたいな演出はどうなの?と思ってしまいました。
斎藤監督のきっかけとなった作品をヨスガにしたのも最後まで腑に落ちませんでした。個人的に「肯定」というワードが刺さっていたので、それを魔法をかけられたと表現してしまうと現実逃避みたいに捉えてしまえてもやっとしました。
有科さんと王子監督の絡みはもっと見たかったです。ヒロイン殺しの件を制作途中で持ってくるとなるとこの有科さんはどうやって王子監督を口説いたのか、気になりました。有科さんは大きいのくだりが好きなので、最初に伏線張ったうえで最後回収して欲しかったです。でもそんな2人を映画でもみたいと思うぐらい、尾野さんと中村さんの演技が素敵だったのでその点はとても楽しめました。
吉岡さんもすごく魅力的な斎藤監督にしてくださったと思います。決して気が弱いわけでも根暗でもない、不器用で芯の強い新人監督で、そりゃ支えたくなるよなと納得できる人物になっていたと思います。行城さんは想像してた「雰囲気だけイケメン」とはかなり違ったけど、最終的には好きになってました。
原作を読まずに見てたらもう少し純粋に感動してたと思います。
5/29終盤の考察追加
サウンドバック・・・
サンドバック・・・いや何でもないです
原作未読
ここのところイマイチな映画ばかりみてたのでひさびさに良作に出会えた感じです
アニメ制作現場のコメディというより制作者(監督)の苦悩を天才監督と新人監督の対決を通して軽く描くヒューマンドラマみたいな感じ
メインは監督二人の対比ですのでアニメ制作のこととか知らなくても大丈夫なんじゃないでしょうか(なんか会議してるなーとか絵かいてるなーぐらいの認識で)
もちろん知ってるならより楽しめるとは思います昔のアニメネタとかもでてきますので
いや逆にそれは無理でしょwとかツッコみたくなるかも
まあとにかくドギツい重い話とかではないので安心してさっくり見れます
王道のストーリーですかね
サンドバックよろしくキャラクターが叩かれまくってどう成長していくのか
それはぜひ劇場で見ていただきたいですね
あと劇中アニメが何気にいいんですよね
こういう映画だと肝心の作品はボカしててホントに世間を二分するほど面白い作品なのか?とか思ってモヤモヤするんですが(最近だとウェディングハイのスピーチ部分とか)サバクとリデルはほんとに面白そうなんです
というか劇中でアニメの一部が放映されますが面白いんですマジで
ぜひスピンオフで映画化お願いしたいところ
気になる方はリデルライトやサウンドバック+アニメで検索すればアニメの公式HPがw
PVもありますのでぜひ
いや久しぶりに映画館でちょっと泣いてしまいました
最後の方の展開でうるうるっとね(劇中アニメの展開も含めて)
最近涙もろくてあかん
気になる方は見に行って損はないと思います
Tジョイ系列だとサービスデーとかもありますし安い時にでも
最近あまり買わなくなったパンフレットですが通常版と豪華版あったのでせっかくなので豪華版を購入
それくらい面白い映画でした
追伸 スタッフロールは最後まで見た方が吉
とあるキャラクターの可愛い一面がw
5/29 他の方のレビュー読んでて思うところあったので追記
ラストの方の展開の考察を
以下ネタバレ全開なので閲覧注意
また時間たって忘れてるところもあるので記憶怪しい場所は(?)つけてます
とにかくクッソ長いので閲覧注意(まさかの4000字w追加前800字だったのに)
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終盤の展開で監督二人ともラストを変えるわけですがその方向性は真逆なんですよね
まず天才監督の方ですが、ラストあれだけ殺したがってた主人公を生かす方へ変えます
流れとしてはこう
前作でラスト主人公殺したかったが出資者(?)の都合で生かす方向に
→監督は主人公殺したいと言ってるが今作も夕方放送のため主人公生かす方で
→プロデューサー(以下P)に対し主人公殺しちゃ駄目?からのいい殺し方ない?(?どうやって殺そうかだったかも)
→監督の制作にかける思いに打たれたPのおかげで殺してもOK監督なら最高の殺し方をでっちあげるはず(?)
→アニメラスト主人公たちは爆風の中から飛び出す=生き残る お前たちの思うようになってやるもんか!
大事なところ抜き出すとこんな感じです
天才監督は最初からずっと主人公殺したいと言っていますがそれは本心じゃないんですよね
というかその本心が分からなくなっている
まず前作アニメが大ヒットしたんですが、そこに「主人公殺したかったけど殺せなかった」という裏話が加わることで前作が伝説になってしまった
今作は夕方アニメだけど前作の伝説があるから今度こそは主人公殺すんじゃないかという世間の期待、そしてそれを自分に求められているもの自分が作り出さなきゃいけないものと思い込んでしまう
前作は出資者(?)今作は世間の期待
形は違えど自分の作りたいものが誰かの思惑によって作れなくなってしまっているというストレス
ポイントはそこなんですよね
クリエイターとして自分が作りたいものを作れてないというね
中盤にかけて前作を超えるものをつくらなきゃというプレッシャーが前面に押し出されてますがホントはそこじゃない(いやそこもあるにはあるんですが)
場面には出ませんがこれは自分の作りたいものなのかという葛藤がずっとあったんだと思います
だからPに殺し方尋ねるんですよね
制作シーンであれだけバンバン自分の意見言って指示出して思うまま作り上げてきたアニメの大事なラストの殺し方、そこを他人に聞いてしまう
本来ならそのラストに向かって話を積み上げてきたんだからラストの展望は殺し方も含めてある程度あるはずなのにそれがない(普通ならアニメ序盤に伏線とかはってそうですもん殺し方の)
そして実際に主人公殺してもいいってなった時のPの「監督なら最高の殺し方をでっちあげるはず」みたいな言葉で気付くわけです
「自分の作りたい面白い話、伝えたい話」を作ってるんじゃなくて「主人公が物語の最後に死ぬ話」を作っていることにね
もちろん自分の作りたい話が主人公が最後に死ぬ話だったのならいいんですが、それならラストまでのビジョンは早々にできてると思うしそのラストの殺し方を相談なんてしないと思うんですよねこの監督なら
どんなに苦しくても抜け出すにはデスクにしがみついて書き続けるしかないって知ってるこの監督ならね
だからこそアニメの最後であんなに殺したがってた主人公が爆風の中から飛び出すんです
そしてこう言うんです「お前たちの思うようになってやるもんか!」
これこそ監督の自分の作りたいものを作ってやるという意思表明、自分の伝えたい話なんだと思います
当初の予定通り夕方アニメで主人公は死にませんが、当初よりもずっと監督の思いが乗ったいいラストになったんじゃないでしょうか そら泣くわ
次に新人監督の方ですがこちらは「ラスト地球は守ったが代償として消えるはずだった記憶、それが奇跡がおきて消えなかった」というハッピーエンドから「やっぱり記憶は消えました」というビターエンドに変わります
ちょっと話がそれますが、この監督家庭のことで過去に色々ありまして(借金とか 他にもあったかも?)暗い少女時代を送ってました
(その割に国立大出て前職公務員とかだったんですがそこは置いといて)
回想も白黒セピア色でまあ重いんですが、その時気付くわけですね、この世に魔法なんかないと
パッと出てきて誰かを幸せにしてくれる、そんな奇跡は存在しないという事をね
で、その事が大人になってもずっと心に残っててそんな時天才監督のアニメを見て心を揺さぶられ自分もこんなアニメを作りたいと監督を目指す、っていうのが背景にあります
そんな過去があったからラスト変えて自分のアニメでも現実には奇跡は起こらないよと、でも希望は捨てないで生きていけるよみたいな事を伝えたかった・・・風な感じですがそれだけじゃないんですよね
思いの強さ?が(ちょっとここは上手く伝えられません)
だって、自分は出会ってしまっていたから
天才監督のアニメを見て心揺さぶられ監督の道に進むという奇跡に
これが普通の少女時代を送って普通の大人になってたら天才監督のアニメ見てもそこまでの情熱は生まれなかったと思うんですよ、世間で話題になってるアニメだなというくらいで
でも暗い過去があったからこそ刺さる、刺さりまくった
そしてそれが公務員を捨ててまったく別畑のアニメの世界へ飛び込んで7年も食らいつくくらいに燃え上がる、彼女にとってまさに奇跡だったんだと思います
(映画序盤はその炎も消えかけてますが)
鬱屈としていた人生に訪れた奇跡、いや鬱屈としていたから「こそ」出会えた奇跡
その鬱屈を生み出した今まで消し去りたかった暗い少女時代を、ビターエンドとして世に出すことで初めて受け入れられたんだなと
奇跡は起こらないよ、でも「だからこそ」希望が生まれたんだよ!と、消したかった過去の自分を認めそれを作品の中で描くことで一歩前へ歩き出した新人監督の意思が強く感じられるラストになったと思います
まあ、そのビターエンドの内容が「記憶消えました」というのは洒落がきいてますがねw
アニメ最後記憶が消えていく中、主人公の表情みたら(ちょっと幸せそうに笑ってたかな?)もうね
そら泣くわ吐くわですよ(吐くな)
さてここまで見ていただくとお分かりだと思いますが、もう対決相手が変わってきてるんですよね
新人監督vs天才監督ではなくそれぞれ戦う相手は自分自身なんです
天才監督が言っていたようにひたすら机にしがみついて書いていく
自分の内面と対話し戦って作品を生み出す
自分自身を作品としてさらけ出していく
クリエイトする苦しみと喜び
終盤は二人ともお互いのことはもう見えていないんじゃないかと思います
その熱量がこちらにも伝わって最後の方は涙腺ゆるみっぱなしになってしまいました
ここからは感想ですが、不要なキャラはいませんがその見せ方にん?となるシーンがあり中盤あたりまでは確かにテンポ悪い箇所もあります
なんかふわふわしてるというか場面がハマっていないというか
その辺が傑作名作ではなく良作だと思うところです
ですが後半の畳みかけ
両監督が生み出すアニメ作品のカタルシスは二人のバックボーンを考察すればするほどその熱量を増していきます
そしてアニメ映像と制作者側の場面とその放映を見てる視聴者のシーンがリンクしていってまあ胸に来るものが
何かものづくりに関わったことのある人なら尚更、それこそ「刺さる」んじゃないでしょうか
もちろん仕事としてだけじゃなく、子供の頃に書いた黒歴s・・・小説や絵なんかでもとにかく何か作ったことのある人なら
そして新たなものづくりを始めたくなることでしょう
この追記を書いたのもその考察した熱量を残しておきたかったからです・・・うん?
という事は私に一番「刺さってた」という事か!
以上、駄文長文失礼しました
クセ者プロデューサー行城(江本佑)のキャラは好き。
評判が良かったので見てきました。自分にはあまり刺さらなかったが、映画としては及第点なので3点献上。で、行城役の江本佑が良かったのでプラス0.5点で3.5点評価とさせていただきました。
損したとは思わないけど、映画館じゃなくてもいいかな。。。TVの映画番組で見るぐらいには面白いと言える作品。
映画の進行自体はお仕事映画としてベタな感じで上手くいかないプロジェクトをみんなで頑張る系。ある程度グッとくるシーンもアリ、良いセリフもあり、ところどころ関心させられた。ただ、「お仕事」としてはうーん?と思うシーンもありあまり乗れなかった。
以下ネタバレ含みます。
良かった所 と 感情移入できなかった所 と その他感想です。
良かったところ
「アニメには魔法がある(意訳)」のセリフは良かった。自分は常々映画(エンタメ)には「魔法」があると思っており、リアルに人生に影響を与えたり、慰めになったり、元気をもらったりできる。特に映画は影響されると劇場を出てからも良い余韻が残る。この信念にかけて作品を作るぞという意気込みを作品内に示してくれたのは良かった。これは私個人に刺さる言葉だった。
江本佑の役どころの行城が良いキャラだった。良い演技でしたハマリ役でしたね。これぐらいの誇張されたマンガ的キャラは好き。こんな奴はいねーよって感じだけど、最初から超有能プロデューサなんで、なぜこの新人監督は行城と敵対してるんだって思った。ここが不満点、感情移入できなかったことに繋がる。
感情移入できなかったところ
主人公の新人監督の仕事の進め方がなぁ。アニメはチーム戦でしょ?自分ひとりでは出来ないこと理解せずにいたのか?と。7年下積みしてりゃそのぐらい分かりそうなモノだと思うんだけどなぁ。リアルなアニメ制作においての監督の仕事がどんなものかわからんけど、わがまま言うのは売れてからにしろと。こういった心理で見てたので前半はちょっとイライラしてた。最後に現場に無理を言うのだがここが通ったのは現場との信頼関係を築けたからということで、その点に関しては納得がいった。ちゃんと描写されていたので。
あえて評価に考慮しなかった点
アニメ制作においてのリアル現場との対比だとか、各のキャラの誇張具合だとか、劇中アニメの評判の展開などは評価にいれなかった。色々思う所はあるしご都合主義だなぁと思うところもあるけど、そこは「そういうもの」としてとらえないと楽しめないですからね。ただしそこが上手く面白く仕上がっていればもっと良かったと思う。つまりここは「あえて目を瞑った所」です。あくまで「お仕事を題材としたエンタメ」としてとらえました。(この点に引っかかる人や低評価な人がいてもアニメ制作を題材としている以上、変ではないとも思う。)
その他
自分が年を取ったおっさんなので、悪役として出てきた行城(初期)とか王子のプロデューサの有科を責めるTV会社の偉いさんとかの方に感情移入してしまった。TV会社の偉いさんの手のひら返しとか、分かりやすい悪役・小物風なんだけど、この人らも「仕事」してるだけなんだよね。何億もかかってるプロジェクトの制作責任者がトンずらかましたらそりゃ怒るよ。上手くいってたら褒めるよ。有科さんもストレスの多い役どころだろうけど全部王子監督が悪い。ただ、売れっこなので我侭はゆるされる。それは過去の実績があるから。結局のところ真の悪役ってこの映画には出てこなかった。この点が映画のカタルシス的にはちょっと弱かったかと。
で、行城が最初から有能過ぎる。現実にいるこの手の人物(偉そうにしてる人)は現場を乱すだけ乱して責任取らない無能なんだよなぁ。はぁ、一緒に仕事したい。
再鑑賞動機:作品の出来、そして悩める大人と子供へのエール:10割
原作未読。辻村深月氏は今後有川浩氏のような立ち位置になるではないかなと思っている。
ほぼノーマークでしたが、いやいやいやこれは面白い!
ちょっとオーバーなところや理想が実現しすぎるところはある。がそれでも理想と現実の狭間でうまくコントロールしながら、ストーリーの面白さも出せていたように思う。
みんなで一つのことを成し遂げる仕事に本気で取り組んだことがある人ならば、本作を観れば何かしら身につまされたり、共感したり、羨ましく思ったりするのではないかと思う。後半徐々に大人同士の本気のぶつかり合いにこちらの感情もヒートアップしていき、ぐいぐい引き込まれてしまった。
キャスト陣は主要な4人はもちろん、脇役や作中作の声優さんまで非常に良かった。俳優としての出演だった新谷真弓さん好き。
やっぱりグーパンした。そりゃするよね。うん、する。
随分秩父推すなあとか、微妙にローカル感のある駅は何だろうと思っていたら、西武鉄道さんがね、なるほどね。いまやコンテンツ・ツーリズムも織り込んでやっていくのが定着しつつあるのだろうね。
作中作のクオリティと力の入れ具合に(しかも2作!)東映の本気を見た気がする。命(タマ)の取り合いがなくたって、東映ちゃんはやっぱりやればできる子じゃないの(偉そう)。
作品のクオリティと興収が全く見合っていないが、そんなことではいけない。なのでまた観に行く。
そして2度目。
瞳の部屋の洗濯物のリアルな生活感と王子の部屋の無機質感の対比とか。
みんな、揚げるカップ麺とかありそう。
「出崎演出」というのがあるのねへー。ジョーか、なんとなくわかった。ボクササイズやってるからこその、あのグーパンの威力か。
まだおわりじゃない、だからエンドロールで席を立つな!
想像を超えて刺さった
初日と、4日目と2回観ています。お客さんも順調に増え、レビュースコアも上がって来ていて、良い映画は伸びるのかなと思いました。
アニメにも興味がないし、題名にも正直あまりそそられなかったのですが、原作を読み感動し、王子千晴を待ち侘びていました。長編小説を2時間に凝縮するのはなかなか苦悩だっと思いますが、うまくまとめ上げ、隅々のどの登場人物にも感情移入ができる映画に仕上がっていて、不覚に何度もマスクが濡れました。
吉岡里帆さんは「見えない目撃者」の時も思いましたが、あざと可愛い役も上手いのに、可愛さ封印で挑む役もハマっていて、なかなかの女優さんだと思います。今回も細やかな演技に工夫や執念が見えてとても良かったです。
柄本佑さんと尾野真千子さんは安定のおふたりで、敏腕さも人情味もうまく表していてさすがでした。そして中村倫也さん。原作者の辻村先生も希望されていたと聞きましたが、天才監督王子千晴そのもので、特に対談のシーンのマイクを握る手元、目線、足の指まで繊細な感情の揺れが見えて、畳み掛けるような台詞の滑舌と抑揚が、抑えた声によって説得力を増し、涙腺が一気に崩壊でした。この場面吉岡さんの熱演もあり、名シーンになったと思います。世の少数派と揶揄されて少し肩身の狭い思いをしてる人たちにとって、背中を撫でてもらえたような、なんとも共感が生まれ感動しました。珠玉の名台詞だとわたしは思います。ぜひそのシーン、目撃してほしいと思います。
おもしろくはない
まず、作中アニメがつまらない。
土曜の夕方に放送してもまずウケない。深夜に放送して爆死コース。設定のありきたり感がヤバい。
この時代にアニメなのに視聴率を競うという噴飯モノの設定。昭和かよ?
視聴率競争をつぶやきと共にアニメーションで表現するセンスの古さ。
作画スタッフ、あの作業内容での拘束時間だと時給300円くらいかな。笑えないわ。
サウンドバックの客寄せパンダが最終的に成長した描写が有るが、あれで?全員にワザと下手にやってるんだろうが、もう少しマシなティーチングしろよ。
この映画の監督、アニメに興味無さ過ぎだろ。
ただただ柄本佑が格好良い。
豪華キャストなんだけど
アニメクリエイター達の世界。とりわけ監督やプロデューサーの苦労を同時にテレビ放映される2つの作品の視聴率争いを軸に描いたドラマ。原作本あり。良くも悪くもアニメ業界の全体を俯瞰的に見ることができる作品。
すでに天才と唱される人気アニメ監督王子と国立大卒で公務員を辞めて業界入りした新人監督の斉藤瞳。憧れの王子監督を越える作品を作り、覇権をとると意気込む新人監督瞳がマネージャーやディレクター、声優、アニメ職人達に揉まれながら奮闘する内容。団地の隣に住む太陽という名の小学生との心の交流がもうひとつの軸。
アニメの聖地巡礼スタンプラリーで地域活性化を計画する秩父市の公務員とイラストレーターの交流(アニメオタクとリア充の捻れた関係)もまたもうひとつの軸。
アニメの内容は監督同士の対談イベントを通してざっと大まかに紹介され、映像もあるが、第1話から第12話の最終回に至るストーリーと内容を味わうことは難しい。視聴率の推移とSNSでの反響が駆け足で見せられる。
CG製作費にお金がかかりそうだが、2つのアニメ作品の内容と作者の背景や心理状態をじっくり味わうには映画よりもテレビドラマの方が向いている作品だと思った。
焦点
まず一言。面白かった。
正直、原作はフィギュアだ町興しだのにページを割きすぎてた事もあり、あまりハマれなかったのですが、今作はかなり焦点を絞ってきていました。
登場人物やストーリーを厳選し、また、アニメが“どうやって”創られるかではなく、“どのような想いで”創られるかを濃く描き、上手く再構築してある。映画の尺を考えれば英断だったと思います。
気になる点としては、
●『神作画』がイラスト一枚で終了(アニメ作画の本質は“動き”だと思ってる)
●11話の視聴率が出た段階でコンテ上がってなかったら、確実に最終話は落ちる
●両監督とも最終話で無茶振りをするが、「どう乗り越えたのか」が描かれない、など主要キャラ以外の苦労が見えない
などがありますが、分り易さと前述の焦点を絞るという面で致し方ない部分もあり。
何より、そんな事を思いつつ最後まで楽しめてしまったのだから拍手を送らないわけにはいかない。
全スタッフ様、ありがとうございました。
嫌なやつがいても悪いやつは一人もいない
原作が評判良いのは知ってましたが、予告見るまではアニメ会社の派遣社員の話だと思ってました。覇権ね。
アニメってこうやって作られてるんだ。興味津々。
何にしろ自分の知らない分野の仕事、特に物作りを真面目に描いている作品には魅せられてしまう。
俳優さんたちはプロフェッショナルな人を演じるとみんなさまになっててカッコいい。
嫌なやつは出てきても悪いやつは一人も出てこない。
嫌なやつが一番いいやつだった。なんとも見終わった後気持ちのいい作品。
第一回のラッシュのチェックの際には、スタッフの後から脱力したようについていった新人監督が、最終回のラッシュのチェックでは先頭に立ってみんなを率いている。新人監督が監督になるまでの成長物語。
吉岡里帆カッコいい。かわいい。頑張れって応援したくなる。
自分だけじゃない、みんなが作品をよくしようと努力している、それに気づいた主人公。いい話だなぁ。
ケーキ屋さん、閉店間際なのにケースの中いっぱいだったな。
帰りに久しぶりにエクレア買って食べました。
作品の内容とは全く関係ないですが、
お姉さんが隣に住んでる小学生の男の子を家に連れてきて世話をする。男女逆だったら流浪の月みたいに捕まるのかな。ツユクサで小林聡美が男の子抱きしめた時もそんなこと思ってしまった。
これが、アニメの裏側か!?
内容全く知らずに鑑賞。
・アニメ制作の表と裏
どういう人達が関わりどう作っていくのか、大変さがよく伝わってくる。そして、アニメを見てもらうための宣伝。コラボ商品に顔出し、その他もろもろ、、、。こーゆー感じなのかと改めて大変さを見て取れる。
・作中アニメ
主に2つの作品が出てくる。二つともとても熱く見たくてしょうがない。映画の中で少しだけ出てくるだけだが、最終話には涙が出てきてしまう。追っていないのに12話を通したキャラクターの成長が見えてくる。マジにアニメ化しないかな、、、
・主人公(監督)の成長
新人監督の作品ということで、様々な壁にぶち当たる。そこの成長が良き!ただ、最初の方はわがままでウザイのが少しキズ。ただ、一貫して頑張ってる姿は見ていて良い。周りもなんだかんだいい人ばかりだし。
・声優たち
有名声優がチョロっと出てきてファン冥利につきる。もう一度しっかり見直したくなってしまった!
作品を通して、とても熱かった!
映画大好きポンポさんを見て、映画について倍々に好きになった。この作品ではアニメが倍々に好きになる。
思った以上に好きでした!面白かったです!
王道邦画
原作未読
またやられてしまった。
見始めてしばらくしてそう思った。
大怪獣のあとしまつの「伝わらなかった」プロデューサーがこの作品を担当してるということで不安99%で観に行った。
“また”予告編のテンション感と本編のテンション感が違うような気がした。
個人的にはバクマン。みたいな明るくてポップな感じを想像していくと実際はゆっくりと話す間を持った喋り方等々静かな雰囲気。
もちろん笑えるシーンもあるし、最後の最後は爽快感があってカタルシスを得れる場面があるのだがそれまでのタメがすごい長かった。
この宣伝とのイメージの違いを除いても気になってしまう点が幾つか。
例えば声優さんとの関係に悩む瞳が葵のインスタを見て声優さんも真剣に取り組んでくれてる事に気づいたシーン。
自分1人で作ってるわけではないと気づく転機のシーンとして描いてるんだと思う。
が、その後瞳が走り出した時に「あ〜また典型的な邦画あるあるじゃん」と思い、その後レコーディングスタジオに葵が都合よくいるのだ。
もし原作にあるのなら申し訳ないがベッタベタすぎて笑ってしまった。
さらに言うと、主人公が監督を務めるアニメ「サウンドバック」のバックボーンもよくわからない。
原作なしの完全オリジナルアニメという事はわかるが、主人公がどの程度企画から携わっているのかがよく見えない。
最後の最後になってプロットは監督が書いてたんだなとわかるがそれを最初に言わないとこちらとしても主人公の想いに乗れなかった。
さらに作品の根幹に関わることで申し訳ないが、もう今の時代「視聴率の高さ=ハケンアニメ」では無いと思う。
見逃し配信で伸びるアニメやSNSで話題になるアニメもあるので人気の指標が視聴率と円盤売上なのはいくらなんでも古いかと。
原作が書かれた時はそうかもしれないが原作が出てから8年の間で時代も変わったのだからアップデートしてお話を作っても良かったのでは。
また視聴率発表の演出もそんなにワクワクしない。
もっとグイグイ伸びて迫ってきてるぞというワクワク感を音楽と映像と編集でもっともっともっと表現できたのでは無いだろうか。
例えば放送中のアニメの映像を挟むとか。
基本のストーリーは面白いだけに演出やその他脚本でもっとワクワクできるものが作れたのでは無いかと思えてならない。
役者さんの演技は皆さん素晴らしかった。
劇中アニメも綺麗な映像で面白かった。
そして出演してる声優さんが豪華でびっくりした。
それにしてもサウンドバック、エヴァ➕あの花みたいな感じで既視感満載だった・・・
まぁ映画の中のアニメなんてそんなもんかと言われればそれまでだが。
ビジネスを成立させるのは人の情熱
ハッピーエンドだし、流れは良い意味でシンプルなので、多くの人に薦められる作品。
置いてけぼり食らうこともない、上手いストーリー展開が尚良い。
業種業界問わず、たくさんの人と関わって仕事してる人なら共感できる点が多いはず。
もしアニメ好き向けに舵を切りすぎた企画してたら大失敗というか痛い実写化と変わらなかったと思う。
とても絶妙なさじ加減であり◯。
笑える場面はほぼない。
仕事で悩んでる人や仕事が生活の大半を占めてる人が観る映画。
強いて言うなら、リアリズムを感じるからこそ、マスクしてる人いないなぁとかアクリル板ないなぁとか、リモートで仕事してる場面ないなぁとか、少しノスタルジックを感じてしまったのは、残念というか仕方ないけど勿体ない。
アニメ業界の厳しさ
ハケンって、「派遣」ではなく「覇権」のことだったのですね。
全然わからないまま、見始めた。
アニメ制作にかかわる、多くの方たちの熱意や妥協を許さない姿勢、
まさに「覇権」、同じ時間帯に放送される有名監督(中村倫也)の作品に勝つために、
もがき続ける新人監督(吉岡里穂)の格闘ぶりを描いた作品。
声優さんやスタッフとのぶつかり合い、ライバルとの闘いなど、
ホントに厳しい世界だな、と勉強させられた。
そして最終話でも、土壇場でシナリオを変更し、「誰かに届けば」という思いで
スタッフ、チーム一丸となって、作り上げたところは感動もの。
映画内で作られていたアニメをちゃんと見てみたい笑
エンドロール後もお見逃しなく!
好きをつらぬけ
入り口で貰ったポストカードにそう書いてあった。
好きなことを仕事に出来る人は
一体どれくらいいるんだろう…
仕事にしてしまったばかりに
好きで無くなってしまった人もいるだろうなぁ、
自分はあんまり何も考えないで今の仕事についたなぁ、
とか、この手の作品を見るといつもそんなことを考える。
一つのモノをいろんな人が集まってぶつかりながら作り上げていく。職種、業種関係なく、出来上がった時の達成感、高揚感、一体感。
吉岡里帆さん、素敵です。
行き詰まった時、自分を見てくれている、理解してくれている人が一人でもいることでどんなに勇気づけられるか。
柄本佑さん、めちゃめちゃカッコいいじゃないですか。
熱い熱い作品でした。
全ての拘りと完成度が圧倒的な傑作
想像を遥かに超える傑作でした。
アニメ業界で情熱と現実の狭間で命を削る
監督とスタッフ&関係者の姿に震えました。
数多の刺さる言葉と行動に何度も目頭が。
観客を楽しませ飽きさせない
幾つもの丁寧な仕掛けと拘りも素晴らしい。
断片的にしか観せられない劇中アニメが
本当に傑作と感じられる説得力。
確かにそこで観客を掴めなければ
全てが嘘になり感情移入出来ません。
そのアニメでもしっかり泣きました。
この作品自体が描かれている人達に匹敵する
圧倒的な熱量で作られたことが
ガンガン伝わって来ました🔥
そして個人的に満点のラスト。最高。
エクレアはチョコと決まってるから。
いや、クランベリーも美味しそうですけどね。全部クランベリーにする?チョコが無いとか、ありえんでしょ?
などと。斉藤さんの気持ちを代弁してみたw
映画愛やアニメ愛を題材にした作品が、この2年ほどの間に、そこそこの数、製作されてると思いますが、コレはトドメの一撃的なクオリティ。年一候補どす。広島の入りは良くなかったけどw
吉岡里帆が、凄まじく良いレベルです。プリテンダーズで体当たりの熱演を見せてくれた小野花梨も来てます。主要キャストの皆様も言うことナス。兎に角、役者さんが揃って良かったのが大きいのと。
劇中アニメのクオリティもバカにならず。リアリティを上げるのに貢献してました。
誰かの心に刺され。
絶望的な状況を打破してくれる魔法や奇跡は無いけれど。
悲しさに打ちひしがれた心を。
孤独に苛まされる心を。
救ってくれる何かに出会えるかも知れない。
イヤイヤ、その、救ってくれるモノを作ってくれる、貴方達の存在こそが奇跡だからw
奇しくも。「表」の王子様も、同じくポジティブに帰着したと言うトコロとか最高。
更には、「王道のハッピーエンド」の王子、と、「王道のハッピーエンドから逸脱しながらも、未来への希望を示唆」の新人と言う対比。
更に更に。
新人は、その「未来への希望を示唆」の表現をスタッフを信じて、その技量に任せると言うムネアツのオマケ付き。「信頼すること」を行城から学んだ斉藤瞳さんですよ。
刺さって良かったよ。
ホントに。
少なくとも、タイヨウ君の生活には影響を与えたし、もしかすると人生を変えたかも知れない訳で。
と言うか、洗濯物、溜めすぎだよw
良かった。
とっても。
これは文句なしに年一候補ですw
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5/23 二回目
5/29 三回目
ちょっとだけ追記。
個人的にはですね「一つの事が乗り越えられず人生棒に振る系の話」が、最近、嫌いみたいで。何でかって言うと。
「その手の映画が多すぎるぞい!」
緻密に造りこもうとする意図を感じる、前向きな主題の映画、と言うか、今の邦画においては、そんな映画を応援して行きたいと思ったりするんですよね。
録音スタジオで。
アイドル声優の演技に、ガラスの向こう側で不満足に膨れ上がる気持ちと、失望にゆがんだ表情を浮かべた新人監督が。
同じアイドル声優の演技に、同じガラスの向こう側で総毛立ちしている図とか。
二つのチームが、同じタイミングで困難に面し、同じタイミングで壁を乗り越えて行くと言う、並行の建付けと、録音スタジオの様な、またアニメの結末に見られる様な対比的描写に、安普請を感じないでもないけれど、個人的には「大好き(ポンポさん風)」って言いたい。
と言う事で、上映が続く限りリピートして、吉岡里帆を堪能したいと思いマスタードw
結構泣いてしまった
物凄くストレートなスポ根ではあるが、嫌いじゃないから仕方がないじゃない(笑)。
主人公は能力も根性もあるが天才ではない。なんとかつかんだチャンスに燃えている。憧れの天才率いるライバルチームも十分深く魅力的で、味方の鬼コーチにも厳しさには理由がある。チームの不和ももちろん発生するが、落ち込んで立ち直った主人公の演説でなんとか乗り越える。ライバルも殻を破って大勝負、僅差で負けても意志貫徹し爽やかなエンディング、そして…。
今回の吉岡里帆は普通の女性であり、声優の高野麻里佳が超美人なので並ぶとちょっと可哀想かも。柄本佑はいい役だった。
特筆すべきは劇中アニメのクオリティの高さ。サウンドバックももう一本もフルで見てみたいと思わせる。
あと、アニメの製作工程が出るが、本当はもっともっと大変なんじゃないだろうかと思いました。
やり甲斐のある現場
だと伝わるんですが過酷です。アニメ業界は特殊な職種なんだと心がエグられました。更にSNSが日常に溶け込む現代にリアルタイムで評価されてしまうのは悪魔的だとSNS恐るべしです。
作品を見て作り手達のドキュメントを描いて苦労人の極みです。どちら側もラスト展開は作り手達の生き様をアニメにシンクロさせたような感覚でした。
映画も良いけど、ラストがやや駆け足だった。
面白いのでドラマ化して欲しい。
爽快お仕事ドラマ
面白かった。128分あって最後まで退屈しない。吉岡里帆がロボットアニメ(テーマカラー:ブルー)を、中村倫也が魔法少女アニメ(テーマカラー:ピンク)を撮るし、前野朋哉演じるスタッフから女性監督への、善意や親しみっぽく見せかけたハラスメントの描写も秀逸だし、価値観が一歩前へ進んだ感じがする。一歩だけでも。
王子が言った「書くことの壁は書くことでしか越えられない」「机にかじりついてやるしかない」は本当にそう。普通のことを言っているようで、見落としそうになることもあるので心に響く。
ただ、タクシー車内の「結婚してあげてもいいけど」は余計だった気もする。男女の間に恋愛じゃない絆がある関係、描き切ってほしかった。敏腕女性Pのおにぎりもな、おにぎりじゃなくて何かもうちょっとなかったかね。ラストの柄本佑の喜び方も好きな人は好きだと思うけど、私は違うパターンでお願いしたかった。サントリーオールドの長塚京三とかTOKYO MERの石田ゆり子とかのイメージが残りすぎていて。
【”刺され、誰かの心に!”愚直なまでに妥協せず、アニメーションを作る若き新人女性監督と周囲のスタッフの関係性の変化や、天才監督の心の葛藤を描く。今作は、一人の若き女性の心の成長物語でもある。】
■ライバル関係にある二つのアニメーション制作会社が土曜日、夕方の同時刻で公開される新人監督斎藤瞳(吉岡里帆)の「サウンドバック 奏の石」と、天才監督王子(中村倫也)の「リデルライト」との視聴率競争で、どちらが覇権を取るか!を、アニメーション業界のややブラックな側面や、アニメ製作過程を背景に、二人の監督の心情を前面に出して、描いた作品。-
◆感想
・小学生の時に、毎日独りぼっちで過ごしていた瞳は、公務員の職を捨て、アニメーション製作会社に入社する。
彼女の動機は、王子監督の作品を受けた事が切っ掛けだった。自分も幼きときにあのようなアニメを観ていれば、打ち込めるものが出来たかもしれない・・、という想いを持って。
そして、到頭連続アニメの監督に抜擢。
- だが、敏腕プロデューサー行城(柄本佑)の要求は厳しい。アニメ製作意外の部分で。インタビュー屋、便乗商品宣伝など、プロモーション活動に追われる日々。
憤慨しつつも、妥協なき作品作りを続ける瞳。
映画監督って、偶にミニシアターで話を聞いたりするけれど、本当に大変何だよな、映画製作意外で・・。-
・妥協なき作品作りを続けるが故に、客寄せパンダとして起用された人気アイドルの声入れに何度もダメ出しをしてしまう。
- 泣きながら、録音ブースを出て行く彼女の姿を見て、行城が瞳にさりげなく言った言葉。
”彼女のインスタとか、観てる?”
あ、このプロデューサー、仕事が出来る奴だ!、と思った瞬間である。ー
・一方、天才監督と謳われた王子も、表面上はお気楽な態でノー天気に行方不明に。その姿に憤りつつ、彼を必死にフォローするプロデューサー有科(尾野真千子)。
- だが、彼も又プレッシャーと戦いながら、執筆を都内のホテルで続けていたと、有科に語るシーン。彼の仕事場は大きな眺めの良い部屋だが、彼一人の仕事場で大量の書きかけの紙が散乱している。”天才の孤独”という言葉を思い出す。
そして、彼も瞳と同様に、妥協しない仕事をしている事が分かる。それを知るのは有科プロデューサーのみ。王子が、有科のみを信頼している事が分かるシーンである。
何となく、現代日本を代表する数名のアニメーション監督の姿が脳裏に浮かぶシーンでもある。-
■少しだけ、残念だったところ
・王子や、瞳が実際にペンを走らせているシーンが、殆どなかったことと(難しいのだろうが・・。「バクマン」は、Gペンの穂先だけに焦点を当て、上手く見せていたなあ。アニメーションは違うのかな・・。)、アニメーションの制作工程をもう少しだけ詳しく見せて欲しかったかな・・。
■瞳を抜擢した人物。
それは、敏腕プロデューサー行城だったことが分かるシーンは、上手く描かれていたと思う。瞳の面接の際に彼も同席していて、彼女の言葉に顔を上げた表情。
自分自身の生い立ちを語り、自分の言葉で何故、公務員を辞め、アニメーションづくりをしたいかを語ったシーンである。
<”観てくれた人に魔法をかけられる作品を作る。”
今作は、アニメーション制作への熱い思いを伝える制作作品であり、一人の若き女性の成長物語でもある。>
■映画は、エンドロールが終わり、客電が灯るまでは席に座って、観賞に浸りたいよね。敏腕プロデューサー行城の人間らしさが伺える、素敵なシーンがありますから・・。
■アニメーション業界だけでなく、映画業界も、ブラックな要素がドンドン少なくなりますように・・。Byブラック企業で働く男。
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