ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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クリエイターにおすすめの映画!
自分は特にアニメ好きとかではないけど、楽しめました!クリエイターの苦悩とかっこよさがうまく表現されていたと思います。
監督だけでなくアニメ制作に携わるさまざまなポジションの人にもフォーカスしていたのが良かったです。
創作に対するエネルギーをもらえるのでクリエイターにはおすすめの映画です!
誰かに「刺さる」仕事は尊い。
『派遣』アニメではなく『覇権』アニメですね。
前者だと思って危うくスルーしそうになりましたが、ストーリーを読んで(刺さるな、これ)と思ったので、観に行きました。
無事、刺さりました。
アニメの作り手側に焦点を当てた、働く人ムービーの一つですが、全ての仕事人に刺さる映画だと思います。
才能や発言力や人脈を持っている人達を、どう束ねるか。
意見の相違がある人と、どううまくやっていくか。
時には綺麗ごとばかりではなく、それってやる意味あるの?と思うようなことでも、率先してやっていく。
精魂込めた商品を手に取ってもらうために。まずは人の目に触れることが必要なので。
非常に勉強になりました。
なお、キャストさんについては、今年公開の邦画の中でもベストの部類だと思います。
個人的に吉岡里帆さんの演技が非常に好ましかったです。役所上がりの頑固なアニメ監督。燃料のエクレアを求めてコージーコー◯ーに激突する場面。求めてた味と違うと泣く場面。彼女のおかげですごくキャラが活き活きしていたと思います。
対して、何考えているんだか分からない万年スーツ男のPに、柄本佑氏。
真夜中乙女戦争の時も感じましたが、演技は完全に親父さんを超えたと思ってます。引き出しいくつ持ってんだ、この人。
柄本佑さんに、美味しいところ全部持っていかれました
私は仕事が好きです。
もちろん、ただの会社員なので、プロのスポーツ選手や棋士であるとか、弁護士やその他の◯◯士などのような専門的知識や資格があるわけではないので、NHKの『プロフェッショナルの流儀』からのオファーはありません(当たり前だ❗️)。
それでも、小さなプロジェクトを成功させたり、ルーティンの仕事における工夫によって、職場の仲間が少し楽になって喜んだりしてるのを見るのが好きだし、またお役に立ちたいと思って、他部署の仕事も意外と頑張ったりします。
この映画も〝お仕事〟の話として、とても楽しく勉強させていただきました。
映画やアニメ制作ほどクリエイティブではない(不特定多数への影響力という意味で)としても、ひとつの組織がひとつの目的に向かって何かしらを達成する過程には、似通ったものがあります。
①リーダー(監督)の熱量と動機に説得力がある
②ベテランや特殊技能を持つ曲者のやる気を引き出す
(仕方ねぇな、俺がやらなきゃうまくいくものもうまくいかなくなるんだろう?やるしかないよな)
③ 組織の決定に関わるキーマン(柄本佑さん❗️ハマり過ぎ‼️)の協力を取り付ける
私にとっては、覇権アニメではなく、最高の仕事アニメでした。
当て書きみたいなキャストに大興奮
辻村深月さんの小説を映画化した作品。試写会で観るつもりだったが残念ながら外れてしまい、取らぬたぬきのなんとやらで原作だけ先読みした(^_^;)。
原作を読みながら映画のキャストがチラチラ浮かんできて、思わず「当て書きですか?」って言うくらいピッタリだった(特に王子役の中村倫也さん)。今度は映画を観ながら原作のあのシーン、このシーンが蘇ってくる。
本作はテレビアニメ界を舞台にした“お仕事映画”で、“ハケン”とは覇権を指す。単に視聴率を競うものではなく、円盤や関連グッズも含めた売り上げでトップに立つことを目指す。そんな内容なので、実際の制作現場を垣間見ることができる。みんな熱い。
何よりの収穫は作中作であるアニメ『サウンドバック 奏の石』と、『運命戦線リデルライト』が観られたことだ。もうね、これだけで大満足。
※エンドロール終了後、おまけ映像あり。席を立つのはまだ早い。
吉岡里帆V字回復
めちゃくちゃ刺さった。王子監督の『リデルライト』の最終話で感動し、斎藤監督の『サウンドバック』の最終話でも体が熱くなり、本編のラストでは、完全に泣いてしまった。明日からどんどん人に勧めないと。
コミカル業界物だと思っていて、完全にノーマークだった。最初の5分で、お気楽鑑賞から座り直しての真剣鑑賞にギアチェンジ。アニメ制作現場をリアルな臨場感で見れて、ワクワク感が止まらない。絵コンテから始まり、下書き、作画、ラフな映像でのアフレコ。細部まで見落としてなるものかと、目をかっ開いて海馬に刷り込んだ。
とにかくエモい。作中アニメもそうだし、セリフがバンバン刺さる。王子監督がアニメから受けた影響を観客に叩きつけるように吐露するシーンがあるんだけど、これがすごいの。「童貞」という言葉を使って、自分の内面を素っ裸にさらけ出して訴えかけるから、この監督の作品を見てみたい衝動に駆られる。
監督をバックアップするプロデューサー役の柄本佑と尾野真千子がよかったよね。新人監督をサポートする行城は、とにかくクールで感情をあらわにしない。対して、有料は熱量と圧がすごい。王子監督へのパンチは助走付きのフルスイングでお見事。
吉岡里帆は、黒歴史となる作品に出演してしまう不運を持っているが、今回はお色気を封印して見事なV字回復。よかったね。
追記
原作も読みたくなり、早速購入。100ページあたりで王子監督の熱い独白を目にしてたまらず、予約をして2度目の鑑賞へGo
「最後のセリフはお任せします」斎藤監督が群野葵にクライマックスの演技を委ねたところでMAX感動。目をウルウルさせながら2作品の最終話を細部まで見ることができた。やはり届くラストだよな。
公開された瞬間、作品は受け手のものになる。この『ハケンアニメ!』を自分の宝物にします。
さあ‼️心に刺され‼️そして、どんなに苦しくても‼️生き抜け‼️
思ってたよりしんどい
2022年劇場鑑賞117本目。
アニメ製作を描いた作品といえばアニメでアニメ製作を描いたSHIROBAKOが有名で、そちらもTV版劇場版ともに鑑賞済み。あちらは完成できるかどうかというところを描いていたのでしんどさもありますが、喜びも感じる事ができました。それに比べるとこの作品は元公務員の新人美人監督と、10年前に伝説のアニメを作った監督がハケン、つまり今期視聴率1位アニメを作るというものなのでどちらかは負けるわけです。
それだって1クールに50作品新作が放送される中で2位でも十分すごいはずですが、それさえも残念な結果のように描かれる時点でこの作品のアニメ作りからは「気軽に見てネットでコメントしてるけど、作る方はこんな大変なんだよ」というメッセージしか伝わってこず、最近仕事でしんどい思いをしている自分からするとなおさら「しんどいなぁ・・・」という辛さしかありませんでした。
後劇中で作られているアニメ、片方は「面白そう」と思ったし、なんなら最終回ちょっと泣きそうになったくらいだったのですが、もう片方のアニメが全然面白そうじゃなくて、最終回のシーンでも「うーん」っていう感じだったのは自分だけでしょうか。
明日の活力になる傑作
仕事に対する熱量がガンガン伝わってくる胸熱作品
すごく楽しく鑑賞できた。
タイトル通り覇権を取るアニメを作るわけで、関係者は四苦八苦する。それでも監督のアニメ制作にかける想いは強く大きく、周りの人を引っ張っていく。ただ、最初からそうだったわけではなくて……
是非、最初のラッシュチェックに向かう製作陣と、最終話のラッシュチェックに向かう製作陣の顔つきと立ち位置をみてほしい。この対比は「かっこいい!」と感嘆する。
この最終話に至るまでのドラマがモゥ。サイコーでした。
知ってる俳優さんはもちろん、有名どころの声優さんもちょいちょい出てくる。
ウマ娘のサイレンススズカ役でお馴染みの高野麻里佳さんは作中アニメの主役を務めるので登場シーンは多く、他に梶裕貴さん、高橋李依さんも出演シーンがあった。舞台挨拶ではなく作中で声優さんを見るのは新鮮だった。
あとは作中アニメの聖地が秩父ということで「あの花」「空の青さを知る人よ」が好きな人には堪らないシーンもある。地底人Tシャツを着ている人がいるので見つけてみてほしい。
ちなみに、熱いアニメだからといってずっとインドアスポ根しているわけではない。気が抜けたように笑えるシーンや、実在アニメのセリフが登場したりと、細かく癒しポイントがあるのも良い点だ。
大満足の作品。
ちょっと期待しすぎたかも…
ものづくり系のお話は大好物。
吉岡里帆さんも中村倫也さんも大好きなので、かなり期待して観賞。
だけど本作、終始観ていてイライラする…
主人公は7年もアニメ制作に携わっているのに宣伝活動の重要性を分かっていないし、せっかくアピールできる王子監督との対談で炎上するような発言を平気でしてしまう…
人前で発言するのだからもっと慎重に発言するだろー!っと。若いのだったら分かるけど、主人公は30歳くらいのいい大人で元公務員なのに一般的な感覚とズレすぎていてなんかイライラする…
本作はSNSのコメントを空中に吹き出しで可視化するという演出が多様されているが、その発言も薄っぺらいというか、イベントに集まる人たちを見下していたりと視聴者下げな印象。映画の観客である私自身もなんかテンションが下がる…
そして全体的に中途半端。
登場人物は多くはないが、掘り下げが少なすぎてどこまでが主要人物かと聞かれると困るくらいに印象がない。主人公と行城の信頼関係も唐突に構築される。
作中アニメも終盤に割と尺を使って流されるが、『バクマン。』のように作中作品の内容や力を入れたところ、悩んだところについての説明がなくあやふやで観客にとって思い入れのない状態で観させられるので正直退屈…
キャストの皆さんも頑張っていたし、作中アニメのクオリティも良かったけど、それを活かしきれず中途半端な結果で終わってしまった印象。
中盤から急加速して面白くなります!
原作が面白かったけど小説は文字だから実在しないアニメが物語に登場しても問題なかったが、これを映像化するとどうしても映画の中の実在しないアニメが必要となってしまい正直序盤は、“まぁこうなるよな。。。”という残念な感じしかなかった。
しかし物語が進むにつれてハケンを争う片側のアニメ“サバク”の輪郭がぼんやりわかってきたとたんに、一気に物語の中に引き込まれて行き、ありもしない劇中のアニメに感動して泣いていました!
わざとなのかしょうがなくなのか分からないけど、2つのアニメのうちサバクのストーリーだけなんとなく想像できて、リデルライトはテレビ放送時の人気はサバクより上だったという情報しか示さないことで物語が渋滞しなくてよかったのではないかと思います。
小さいところでは、エクレアがイチゴだったとき、“うわ!チョコじゃない!”と本気で思ったら主人公同じ気持ちだったのに笑いました!
フットクラップ
自身がアニメに興味を持つことになった作品を作った監督に、裏番組で勝負を挑む新人監督の話。
公務員の仕事を辞めてアニメ業界に足を踏みいてれて7年の新人監督が、2大TV局が火花を散らす土曜5時のアニメ枠で、1クールのテレビアニメを手掛けることになり巻き起こって行くストーリー。
合同制作発表の場で、思わず宣戦布告してしまった主人公が不本意なプロデューサーの広告戦略に振り回されつつ、自身の作品への思いや制作に際しての裏事情と向き合い、悩み、葛藤して成長していく様は、アイデンティティに触れたり、猪突猛進からの気付きだったりと、上げて落として波があり、とても判りやすくて良く響く。
一番殺伐としているのがエクレアの件って…w
ところで良く解らないけれど、制作サイドはまだしも、今でもTVアニメってこんなに世間で熱があるのでしょうか?
ちなみに、劇中アニメの描写はそれ程多くはないけれど、恐らく自分はサバクの方が好みに合っていそう…。
なんだかんだとみんな真摯で真剣で、良い人ばかりのご都合主義ストーリーだけど、ガチガチになり過ぎず、優しく暖かくなかなか面白かった。
※エンドロール後に1分くらいおまけ映像あり
届いたよ!その想い!
エクレア
アニメというコンテンツの底力
アニメ作品、中村倫也さんが好きという2点から興味を持ち、観ました。
感想
『SHIROBAKO』の様な友情アニメ制作作品だと思っていましたが、予想以上にハケン争いバトル物で熱くなれました。
また、アニメというコンテンツのもつ影響力、底力、そして、作品を生み出す事の苦労が強く伝わるお仕事系ドラマ作品でもあり、とても楽しめました。
・物語
アニメへの情熱がぶつかり合う熱血系お仕事ドラマ作品でとても楽しめました。視聴率争いというテーマも近年のTVドラマ作品でよく見受けられる傾向だったので、見やすかったです。
それ以上に、アニメ作品の持つ影響力と生み出す苦労、仕事に対する情熱が強く伝わる物語には感動しました。
アニメは一人で作る物ではなく、様々な部署と共同で作る物。このテーマ自体は『SHIROBAKO』と共通していたと感じます。
・演技
演技はキャストの皆さん共に素晴らしかったです。特に主演の吉岡里帆さんと柄本佑さんの共演シーンはどのシーンも絵力が伝わってきました。
・劇中アニメ
本作の劇中で扱われる2本のアニメ作品のクオリティが素晴らしかったです!本当に存在したら見たいと心の底から思わせてくれました。特に本編の物語とアニメ作品のストーリーがリンクするクライマックスの展開には一気に引き込まれました。
どちらの作品も好きでしたが、個人的には『リデルライト』の方が好きでした。
総評
仕事を頑張ろうと思わされた熱血バトル系お仕事ドラマ作品。アニメ作品のクオリティが単体で上映しても問題無いレベルのクオリティで圧倒された。
監督の葛藤
ラスト近くで、よっしゃー!っと、つい膝を叩いて喜んでしまいました。
「土曜夕方5時台の1クールアニメで、そもそも局の人間が出勤して、リアルタイムで視聴率に一喜一憂しないだろう?」とか、ツッコミどころは山ほどあり、「リアル」な業界ものではまったくないものの。
若者向けの「お仕事ものあるある」な普遍性を追って作っている印象。
「監督の葛藤」については、リアルでなくともリアリティがあって共感できました。
「情熱」の大切さ、「作り手の信念への共感連鎖」、「受け手=視聴者に刺さる」みたいな部分は、ファンタジー的な内容だったからこその「こうだったらいいな」のリアリティと、感動ではないかと。
キャラは柄本佑さん演じるプロデューサーがいい。
エンドロール後のシーンが大好き(クレジットが流れても帰らないようにするのがおすすめです)。
劇中アニメ作品も本気で作っていて、クオリティが高く見ごたえあり。
「好きを、つらぬけ。」
すごくすごく良かった。胸が熱くなる映画。私の胸にはしっかり刺さりました!明日からも仕事がんばろうって思った。アニメを全く見ない私でもすごく勉強になったし、アニメを見ようと思うきっかけにもなった。仕事でも趣味でも何かを頑張る人に絶対に刺さる。刺さってほしい。「好きを、つらぬけ。」本当にこの一言に救われる。
全329件中、301~320件目を表示