ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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モノづくりの苦しさ楽しさ
製造業しか知らないが物(作品)を作るしんどさと楽しさを感じられて胸が熱くなる。
芸術家なら一品物を満足いくまでこねくり回して自分と戦ってるイメージだが監督は違う。監督って製造業のものづくりの苦しみが有るよなあ。チームを率いてる建前有るけど実権が無いとか色々。昔の個人的なあれやこれやが頭に浮かぶ。
ブラックだと言われる現場の仕組みも良く分かる。だからと言って離れられない醍醐味も分かる。御苦労さん吉岡さん(王子は置いとく)。
劇中アニメも断片だけだけどいい感じで感動した。
エンドロールでブルーレイの売り上げに踊る柄本君。コンシューマープロダクトや映像作品っていいもの作れば終わらないんですよね。
大人の青春映画
評判が良いので観に行ったけど、実際に観るまではアニメファンに媚びた内輪ウケのパロディ映画なんだろう、くらいの予想だった。
いや、そういう部分ももちろんある。
テレビで同時間帯に裏表で放送することにまつわる変なシーンも多い。
登場人物が結局のところ全員善良だってのも、どーなのって感じはある。
ただ、そんなことは些末なこと。
アニメ制作のお話でありながら、そのディテールに必要以上に踏み込まないことで、むしろどの分野、どの社会の人にも共感できる、普遍的な『プロの矜持』についての物語になっていた。
ひとつのミッションが終わった時、自分の(数字ではなく)仕事そのものの結果に胸を張れるだろうか。
私も、何かを産み出そうとするとき、線を一本書き足すたびに、キーボードに一文字打ち込むたびに、さっきまでそこにあったはずの膨大な「その他の可能性」が捨て去られていく不安に苦しんだ経験がある。
「本当にこれがベストなのか。」
すべての分野で働く「プロ(=職業人)」に対してメッセージを叩きつける。
主題となる「劇中劇」も、視聴率争いを示すアニメもすごくキャッチーで、見応えがあり、もっと観ていたくなる。
アニメ好きならなおさら楽しめると思う。
(ただ、宣伝がアニメを中心に見せすぎてて、普通のお客さん逃してる気がする)
おそらく、もう一回観ます。
これが、アニメの裏側か!?
内容全く知らずに鑑賞。
・アニメ制作の表と裏
どういう人達が関わりどう作っていくのか、大変さがよく伝わってくる。そして、アニメを見てもらうための宣伝。コラボ商品に顔出し、その他もろもろ、、、。こーゆー感じなのかと改めて大変さを見て取れる。
・作中アニメ
主に2つの作品が出てくる。二つともとても熱く見たくてしょうがない。映画の中で少しだけ出てくるだけだが、最終話には涙が出てきてしまう。追っていないのに12話を通したキャラクターの成長が見えてくる。マジにアニメ化しないかな、、、
・主人公(監督)の成長
新人監督の作品ということで、様々な壁にぶち当たる。そこの成長が良き!ただ、最初の方はわがままでウザイのが少しキズ。ただ、一貫して頑張ってる姿は見ていて良い。周りもなんだかんだいい人ばかりだし。
・声優たち
有名声優がチョロっと出てきてファン冥利につきる。もう一度しっかり見直したくなってしまった!
作品を通して、とても熱かった!
映画大好きポンポさんを見て、映画について倍々に好きになった。この作品ではアニメが倍々に好きになる。
思った以上に好きでした!面白かったです!
なかなか良かったです
王道邦画
原作未読
またやられてしまった。
見始めてしばらくしてそう思った。
大怪獣のあとしまつの「伝わらなかった」プロデューサーがこの作品を担当してるということで不安99%で観に行った。
“また”予告編のテンション感と本編のテンション感が違うような気がした。
個人的にはバクマン。みたいな明るくてポップな感じを想像していくと実際はゆっくりと話す間を持った喋り方等々静かな雰囲気。
もちろん笑えるシーンもあるし、最後の最後は爽快感があってカタルシスを得れる場面があるのだがそれまでのタメがすごい長かった。
この宣伝とのイメージの違いを除いても気になってしまう点が幾つか。
例えば声優さんとの関係に悩む瞳が葵のインスタを見て声優さんも真剣に取り組んでくれてる事に気づいたシーン。
自分1人で作ってるわけではないと気づく転機のシーンとして描いてるんだと思う。
が、その後瞳が走り出した時に「あ〜また典型的な邦画あるあるじゃん」と思い、その後レコーディングスタジオに葵が都合よくいるのだ。
もし原作にあるのなら申し訳ないがベッタベタすぎて笑ってしまった。
さらに言うと、主人公が監督を務めるアニメ「サウンドバック」のバックボーンもよくわからない。
原作なしの完全オリジナルアニメという事はわかるが、主人公がどの程度企画から携わっているのかがよく見えない。
最後の最後になってプロットは監督が書いてたんだなとわかるがそれを最初に言わないとこちらとしても主人公の想いに乗れなかった。
さらに作品の根幹に関わることで申し訳ないが、もう今の時代「視聴率の高さ=ハケンアニメ」では無いと思う。
見逃し配信で伸びるアニメやSNSで話題になるアニメもあるので人気の指標が視聴率と円盤売上なのはいくらなんでも古いかと。
原作が書かれた時はそうかもしれないが原作が出てから8年の間で時代も変わったのだからアップデートしてお話を作っても良かったのでは。
また視聴率発表の演出もそんなにワクワクしない。
もっとグイグイ伸びて迫ってきてるぞというワクワク感を音楽と映像と編集でもっともっともっと表現できたのでは無いだろうか。
例えば放送中のアニメの映像を挟むとか。
基本のストーリーは面白いだけに演出やその他脚本でもっとワクワクできるものが作れたのでは無いかと思えてならない。
役者さんの演技は皆さん素晴らしかった。
劇中アニメも綺麗な映像で面白かった。
そして出演してる声優さんが豪華でびっくりした。
それにしてもサウンドバック、エヴァ➕あの花みたいな感じで既視感満載だった・・・
まぁ映画の中のアニメなんてそんなもんかと言われればそれまでだが。
期待を裏切られなかった。
自分だけじゃない
エクレアはチョコ
超良かった!
良いよ!
チョコじゃない…
期待してなかったのに
まるでポンポさんと対をなす映画。
結論からいうと
「観に行って損なし」の一言。
アニメ制作会社を舞台にした
素晴らしいワーキングムービー。
昨年、映画好きの間で
好評を博したアニメ映画
[映画大好きポンポさん]が
「映画を作るアニメ」だった事に対して
今作は「アニメを作る映画」。
ポンポさんは
作品を生み出す人間の「狂気」を描き、
ハケンアニメは
作品を生み出す人間の「作り続ける意味」を
描いていた気がする。
気になった点としては
今の時代にテレビ視聴率で争っていた所は違和感があること。
もうテレビ見ない人が多いから
局の人間が喜ぶほどの視聴率は叩き出せないかな、と。
これ以上は内容バレのはなしになるので抑えますが、
とりあえず観て良かったです。
個人的にはここ数ヶ月で見た作品のどれよりも満足出来たかと思います。
余談ですが
この映画を二子玉川の映画館で観賞した所、
本編が終わった瞬間に映画グッズキャンペーンの告知が入ってきました。
余韻もへったくれもないわ、
その画面が終わるまで館内明るくならないわでもう…
さらには「QRコードを読んでね」と言われても上映中はスマホの電源切っておりますが。。。
あの映画館だけだったのでしょうか。
せめて本編始まる前にやってくれ、と思いました。
ビジネスを成立させるのは人の情熱
ハッピーエンドだし、流れは良い意味でシンプルなので、多くの人に薦められる作品。
置いてけぼり食らうこともない、上手いストーリー展開が尚良い。
業種業界問わず、たくさんの人と関わって仕事してる人なら共感できる点が多いはず。
もしアニメ好き向けに舵を切りすぎた企画してたら大失敗というか痛い実写化と変わらなかったと思う。
とても絶妙なさじ加減であり◯。
笑える場面はほぼない。
仕事で悩んでる人や仕事が生活の大半を占めてる人が観る映画。
強いて言うなら、リアリズムを感じるからこそ、マスクしてる人いないなぁとかアクリル板ないなぁとか、リモートで仕事してる場面ないなぁとか、少しノスタルジックを感じてしまったのは、残念というか仕方ないけど勿体ない。
これは面白かったー!
アニメの制作現場の裏側を見られた感じで社会勉強になった(笑)
天才の王子監督(中村倫也さん)&プロデューサーの有科(尾野真千子さん)
新人監督の斎藤(吉岡里帆さん)&プロデューサーの行城(柄本佑さん)
この2組のバディーが作るアニメ番組が同じ時間帯に放送され、どちらが視聴率を取れるのかを戦うストーリー。
アニメの制作現場が多目に登場。
実際の現場を覗いてる感じに引き込まれる。
2組の監督とプロデューサーのやり取りも面白かった。
クールで生意気な感じの行城なんだけど、斎藤の能力を評価している感じがとても良い。
吉岡里帆さん目当てだったけど、やっぱり良い。
終始メガネ姿が少し残念。
後半にベランダで涙するシーンがとても良い。
中村倫也さん。相変わらず良いな。
監督のプレッシャーを誰にも見せない感じがカッコ良い。
アニメ声の声優さんが可愛い。
調べたら高野麻里佳さんっていう本当の声優さんだった。
早速チャンネル登録済み(笑)
劇中のアニメも完成度が高い印象。
自分は「サンドバッグ」の方がお気に入り。
スピンオフの上映に期待したいところ。
エンドロールにも劇中アニメのロールが登場して長目だけど、最後まで観て満足度が更に上がった感じでした( ´∀`)
尾野真千子の圧巻の演技
原作を知らないので、タイトルをもろに勘違いしてしまった。「ハケン」は「派遣」ではなく「覇権」であった訳だ。
アニメは世界に誇れる日本の文化だが、徐々にその中心が外国に移りつつある。アニメーターの収入は低く、中には中国からの仕事を受けている人もいると聞く。少し前までは日本が中国に仕事を出していたのに、逆転してしまった訳だ。
アニメーターは長時間労働が当たり前で、業務委託の請負契約だから労働基準法は適用されない。それでもアニメが好きで、アニメの仕事に携わっていたい若者たちは、身を粉にして働く。
そのような状況を踏まえて本作品を観た。吉岡里帆が演じた主人公斎藤瞳はアニメ制作会社の正社員だから、時間外勤務手当などはきちんと支給されているものと信じるが、もしかしたら正社員という名の請負契約かもしれない。経団連会長を出したトヨタやキヤノンでも行なわれていた偽装請負だ。斉藤瞳はまさかそんなことはないと思うが。
さて本作品はひとことで言えば、青春お仕事ドラマである。周囲と衝突したり和解したりしながら主人公が成長し、それにともなって仕事の内容も充実していくという王道の物語だ。本作品には中村倫也演じる王子千晴というライバルが登場するが、それもお仕事ドラマにありがちである。
本作品がユニークなのは、それぞれのプロデューサーの奮闘が描かれていることだ。斎藤瞳の作品には柄本佑の行城、王子千晴の作品には尾野真千子の有科というプロデューサーがそれぞれいて、陰に陽に監督を支える。ふたりのプロデューサーぶりが対照的で、同じく対照的なふたりの監督とともに、四輪となって物語を進めていく。
監督ふたりの演技もよかったのだが、プロデューサーふたりの演技が更によかった。そのおかげで、単なるお仕事ドラマ以上の立体的な作品になっている。特に有科プロデューサーを演じた尾野真千子の演技は完全に主役を凌駕していて、実は有科プロデューサーが主人公だといってもおかしくないほど圧巻の演技だった。
本作品によって日本のアニメーターの実情が広く知られて、その立場が向上することを陰ながら願う。
チヨダコーキと黒木氏も出して欲しかった
完成されている
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