劇場公開日 2022年5月20日

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「誰かの心に届けたい」ハケンアニメ! nadさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 誰かの心に届けたい

2025年11月15日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

幸せ

なぜ創作するのか。私はそれが本作のテーマだと感じた。
主人公の齋藤は新人ながらそれが明確で、商業主義な行城らとの軋轢を生む。良い作品を作るという事と売れるという事のバランス対して各自スタンスがあるから。商業創作に携わる方なら身に覚えがあると思う。
中村倫也演じる天才王子監督は憧れの敵役として立ち回る以外の役割を見出せなかった。強いていえば天才なんていないよ、ということかな。
印象に残ったのは秩父市役所の男性が「リア充ってリアルしか充実していないやつの事でしょ」というセリフ。相手役のアニメーターの女の子のルサンチマンがシーソーみたいに上下運動した結果安定していくのがよかった。
みんなの様々な情熱を込めた創作が、理解してもらえなさそうな人にも届く瞬間のカタルシス。理解してもらいたい人に届く感動。それは理想的に描きすぎと思えるけど実現可能だと思う。
それを思い出させてくれたから自分にとってとても良い物語だった。

nad
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