「「攻めた」作りが裏目に出てしまったか?」バズ・ライトイヤー tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
「攻めた」作りが裏目に出てしまったか?
「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーの物語は、単純なスペース・オペラなのかと思っていたが、予想以上に「攻めた」作りになっていて驚いた。そのチャレンジ精神は、大いに評価したい。
ただ、漂着した惑星に瞬く間に高度な文明社会を築いたり、そのくせ、何十年たってもハイパー航法装置のエネルギー源が作れなかったり、だったら、もうハイパー航法にこだわる必要はないのではと思えたり、そうこうしているうちに、ペット・ロボットがあっさり問題を解決してしまったりと、ストーリー的に、すんなりと入り込めないところが多かった。
そして、一番モヤモヤしてしまったのは、やはり、ザーグの正体だろう。「どんなに辛い過去でも受け入れなければならない」というメッセージを伝えるためには必要だったのかもしれないが、それでも、勧善懲悪のカタルシスを手放してまで、あのような設定にする意味はあったのだろうか?
ところで、最初に出てきた、やたらと名前の長い士官候補生はどうなったのだろう?彼の成長と活躍を楽しみにしていたのに・・・
コメントする