劇場公開日 2022年7月1日

「取り戻すのか奪うのか。」バズ・ライトイヤー フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

取り戻すのか奪うのか。

2022年7月1日
PCから投稿

故郷がどこに有るか理解する話

予告編を見たときからワクワクしてたけど、ちょっと物足りなかったです。
映像は綺麗だし加速による浦島効果とか落ちこぼれ集団の成長とか宇宙植物、宇宙昆虫、謎のロボ、楽しい要素がいっぱいなんだけれど、なんだろう不完全燃焼感がいなめない。
決してつまらなくは無いのだが、スカッと爽快とか心に染みる感動とかはあまり感じなかったですね。

落ちこぼれのダメダメな仲間への
「しょうがないよ」
「頑張ってるんだから」
「次は上手くいく」
的なセリフが多すぎてゲンナリした。
確かに誰もが完璧じゃないし得意不得意があるから励まし合うのも許し合うのも必要なんだけれど、ちょっと押しつけがましいく私は感じました。

ペンの伏線もきつかったですね、あそこまでペンのアピールしなくてもさ…
「ペンは剣よりも強し」とか「一方、ロシアは鉛筆を使った」へのギャグ込みでも寒かったかな。

エイリアン2、ゼロ・グラビティ、ロス・トイ・ンスペースなんかの要素、オマージュなんかはSF好きとしては思わずニヤリとしてしまいました。
猫型ロボットのソックス終始かわいかったですね。一番有能で一番利口で一番優しい。
この映画の癒しキャラでした。

本作は世間で同性表現について騒がれてるようですが、SFだし未来の話だし問題ないと思いましたね。
ポリコレの影響で映画やその他作品の表現は縛られるのか、解き放たれるのか私には判断できませんが、よりよい方向に向かう事を願います。

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劇中セリフより

「そう、遮るものは何もない。ただ真直ぐ飛べばいいんだ」

宇宙では同じ方向にひたすら進み続ける。
私の生きるこの世界が宇宙でないことを祈ります

フリント