灰色の壁 大宮ノトーリアスのレビュー・感想・評価
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あまり美化されてないのが、この映画の良いところかな
主人公がカッコ良くないんですよね。
勿論、奥野さんなので外見はカッコ良いのですが。
こういう映画だと、主人公が美化されそうだけど、この映画の吉田はあまり男気が感じられず、本当に怖いだけって感じでカッコ良くないんです。
それでもって、いろいろあって少年院に入って更正してくるんだけど、出所していきなり復讐を始めちゃうんです。
なので、今までの悪行も他人のせいにしている様に感じちゃうんですよね。
だから、クライマックスの再会シーンも、全く感動出来ないの。
美化し過ぎないように、意図的に感動しにくく作っている気もするけど、本当のところは分かりません。
浅はかな人にはついていっちゃダメ
埼玉県の暴走族の抗争から、放火の教唆で刑務所に行った男の話。
1993年岩槻で勢力争いを制したグループのリーダーが、OBとなった98年に後輩のトラブルの面倒をみたことで巻き起こっていくストーリー。
ハメられたって言えばそうだけど、やったことというか言ったことや、そういう空気や関係を作り上げていたことも事実な訳で、警察のやらかしは一人だけ捕まったってところだけですね。
面会での説明ゼリフでは理解していた様にみえたけれど…。
オープニングタイトルまでの件、刑務所の件となかなか面白かったし、その後の流れも個々にみると面白いのだけれど、そうなるなら刑務所の中の件は丁寧過ぎるし、最後に急に流れを戻されても感動なんか出来ないし。
パート毎にみればかなり面白かったけれど、ちょっと空気感が行ったり来たりでチグハグな感じがして、何をメインにみせたいのか、イマイチ釈然としなかった。
奥野壮がカッコよかった
暴力団・青葉会が支配する大宮で、暴走族たちが抗争を繰り広げていた。県内一の勢力を誇る桜神會の吉田正樹(奥野壮)は、青葉会とグルの警官に嵌められ、仲間を助けるためひとりで放火を指示した罪で自供調書にサインして刑務所に送られた。正樹が居なくなったため、桜神會のメンバーは次々と青葉会に取り込まれ、妻さゆり(紺野彩夏)や娘も金を巻き上げられてしまい苦労している事を知った正樹は、一刻も早く出所しようと模範囚になり1年早く仮釈放となった。そして裏切り者たちにおとしまえをつけようとする話。
相手の思いも考えず自分だけの思い込みで行動するなというメッセージが有り、生き方について考えさせられる良い作品だった。
実話ベースのフィクションらしいが、正樹役の奥野壮がカッコよかった。
刑務所の看守役の陣内孝則と妻役の紺野彩夏は普通に良かった。
刑務所で4人部屋の690番が残念!の波田陽区に似てて、憎らしいほどの悪役が名演技で良かった。
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