「これもある種の必然」ホリック xxxHOLiC じぞう🌱さんの映画レビュー(感想・評価)
これもある種の必然
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映画化するにあたってキャラクター性に多少の変更があるのは仕方ないことだと思っているから、四月一日たちの性格などについては触れないでおこう、不満はあるが。
原作やアニメ、ドラマ全てで語られるエピソード「キョゲン」について。ホリック全体を通して描かれるテーマ「自分で選択すること」がさっそく破られた。人間の意思による無意識の枷がアヤカシの所為であるかのような描写には首を傾げる。
1番冷めた点が蜘蛛とひまわりちゃんのシーン。熱演であることは認めるがサブカル演劇感が否めない。蜘蛛たちの出しゃばりによってホリックの魅力である不気味さが消えた。
ループに関しては言うまでもなく呆れるが、「成長」というテーマを表現するには手っ取り早いだろう。
ラスト、なんじゃこりゃ。妖怪大戦争かよ、神木隆之介だけにってか。
原作ストーリーの「妖しさ」と監督の「アーティスティック性」が変な方向に尖っていき「映画を見る自分を俯瞰で見られる」特殊な映画体験だった。
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