「なかなか面白かった」ホリック xxxHOLiC やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか面白かった
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原作の事は全く知らないでの鑑賞でした。
過去に観た吉田恵里香さんの映画は楽しめたので、今作も鑑賞する事にしました。
なかなか物騒なオープニングで、最初から映画に引き込まれました。
そして、願いの対価として一番大切な物を要求されるんです。
これ面白いなと思いました。
ワタヌキは大切な物が分からないので、見つけないといけないわけです。
だけど、見つけたら失う事になるから、その辺の葛藤みたいなのが面白そうだと思ったの。
ただ、それが映画のテーマって感じではなく話は進んで行きます。
それでですね、いろいろ有ってラスト、ワタヌキは母親の様な存在を失って新しい日常を手に入れるの。
これ、ワタヌキにとっての大切な物が母親の存在って考えると面白いですよね。
最初、願いの対価として大切な物を差し出すって聞いた時、願いと大切な物はトレードで逆のベクトルだと思ったんです。
だけど、母親の存在こそが足枷になって先に進めないでいたのなら、大切な物と願いはトレードの関係でなく、付随したものなんじゃないかな。
私達が生きて行く中で、そういう事って有るのかもしれない。
そう思うと、なかなか考えさせられる面白い映画なんじゃないですかね。
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