「極彩色が映えるファンタジー世界」ホリック xxxHOLiC シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
極彩色が映えるファンタジー世界
蜷川実花のビジュアル感覚が、ファンタジー向きにいい方に転んだ作品でした。摩訶不思議な独特の世界観が、蜷川実花好みの美術や小道具、衣装メイクなどで上手く表現されています。とは言え、ビジュアル先行でストーリーテラーとしては相変わらずイマイチで、登場人物の相関関係は説明不足だし、中盤の無限ループは必然性もなく中だるみな感じで残念。蜷川ファンには悪いけど、この方は演出より美術監督の方が向いてるかも。柴咲コウのクールな表情と、どこか甘ったるい感じの台詞回しとの対比が魅力的で、極彩色の世界観に負けない存在感がすごいです。神木隆之介のうまさは相変わらずだけど、最後にこうくるかの怪演ぶりで、引き出しの多さにびっくり。でも、なんと言っても吉岡里帆のエロかわいさにはさらにびっくり。
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