渇水のレビュー・感想・評価
全149件中、141~149件目を表示
考えさせられる現実と白石マジック
今年の邦画作品では、現時点だがまずベスト作品だろう。日本社会の問題を場面ごとに散りばめつつ、幼い姉妹との交流をもとに生きるとは何か改めて考えさせられた作品。監督でおなじみの白石氏が、今度はプロデュース。白石マジックを見せつけられた作品。その特徴が俳優生田斗真の平凡な前橋市水道局役での演技。彼の演技も素晴らしかった。ストーリーも文句なしだし、姉妹の母親役の門脇麦の演技も見事。姉妹の子役の演技は素晴らしかった。現時点では今年の邦画作品ではベスト作品。
中々本質を突いた映画でしたね
現実にあり得る社会問題に迫った映画でしたね。
しかしながら子供には罪はなく、子供を産んだからには親の責任は逃れられません。
子育てを放棄する親が居ることは確実で、そこを本気で考えなければならないと思います。
子役を含めてキャストは最高だと感じました。
白石和彌のDNA
スーパーの駐車場に置き去りにされたアラン様(磯村くん)の立ちつくす姿が可愛すぎる(笑)
暴力もセックスも殺人も無いのにスクリーンから感じられる『白石和彌』感。
高橋監督の仕事ぶりが見事です。
ぷっつんした生田くんに溶け込んでいく子供達が絶妙かなと。
100分の尺もラストの落とし方も観やすくて好き。
恵子役の山崎七海ちゃん。
『祈りの幕が下りる時』の桜田ひよりの匂いがする…
お姉ちゃんが健気すぎた
渇いた町で未納者の水道を止めていく岩切
その心は町のように渇いているけど
ある姉妹に会ってからその変化に心揺さぶられて、こっちの心が潤った気がした😭
舞台挨拶で生田斗真くんが言ってたけど
この映画はあの姉妹を観て欲しい
自分だったら即座に泣いちゃう状況でも
泣かずに毅然とお姉ちゃんであり続けて
振る舞う姿がとても健気😢
終盤に妹に放った台詞が刺さり過ぎて
『水道局員さんこちらの涙腺から
締めてください😭』ってなった
キレるのが良いのか?悪いのか?
試写会にて鑑賞。派手さはないけど面白かった。
役者の力で見せるという感じ。
生田斗真は覇気のない、他人に関心のない水道局員の雰囲気がよく出ていた。磯村優斗はお気軽な若者だけど言ってることは真っ当な兄ちゃんでその自然な演技がとても良かった。色んな役を演じられる人だと感心。子役の山﨑夏美ちゃんは大人の本心を見透かすような目の演技が印象的。人間には、何かにつき動かされる瞬間があるのだな。それをキレるという言葉で表すこともあるけれど。その行動が良い方向に向かうか?悪い方向に向かうかは、その判断はなかなか難しい。原作とは異なるエンディングとのことだけど、原作どおりでも見てみたかった。
長女よ、長子を頑張り過ぎないで
映画には水がないのに、観てる人は涙で目が潤う映画。
水辺に沿って文明と繁栄があったように、水の力はすごい。
生きる上で必須の水がないという、あって当たり前のものがない恐ろしさよ。
長女がとてもとても長子でしんどい。
助けてと言えなくて、周りが助けられようもないくらいの状況になってから、本当はこうだったと心の叫びを初めて口にするのが長子あるあるに思う。
長女が精一杯お姉ちゃんになっているのをみるととても心が痛くなった。(もちろん人によると思うけど)
希望の光が差したように思うけど、あれは解釈が観る人によるのかな。
水道料金の回収で家庭環境が透けて見えるということを学んだわ。みんなみんな幸せになってほしい。
早く児相に通告してくれぇ!
トークイベント付き試写会にご招待頂きました。
原作は未読。
本作はPG12指定されていますが、画的には過激な描写はないです。ですが、さらっと残酷。
主人公は水道局員。水道代金を支払わない家庭の水道を止めるのがお仕事。水道は電気と違い止まると命に関わる可能性があるため、電気より停止までの猶予期間が長く設定されている。そんな水道を止めるということは死刑宣告と同じ。
毒親育ちの主人公はどこか渇いていて家庭をもっても上手く馴染めずにいたが、とある母子家庭の親子と出会い変わっていく。
全体として印象に残ったのは役者さんたちの演技。皆それぞれ自分の役割をばっちりこなしていて安心感があった。特に子役の子達の演技が光っていました。
役者さんたちの演技が良い分もっと観たいと思ってしまうが、ちょっと出てきては消えていくので消化不良気味に。
その割に100分というそれほど長くない上映時間が長いと感じてしまったので、配分にやや難あり?
現実的に結構残酷な場面もあるが、登場人物が皆さっぱりとしているからかそこまで残酷に見えない。でも、そのさっぱりが説明不足というか、映画の中に入りきれない原因にもなっているのかなとも感じた。
トークイベントで知ったのですが、原作から時代を合わせるためにちょこちょこと改編が加えられているようです。特にラストはガラッと変わっているそうで原作も読んでみたくなりました。
しかし改編が加えられているからか少しチグハグ感も感じました。人々の考え方や暮らし、ファッションがモロ昭和なのに現代のものが出てきて、昭和と現代が混在しているような落ち着かない感じ。
この話を現代に合わせるのは難しかったのかなとも思いますが、現代に変えたからこそラストは救いのあるものになりえたのでその点は良かったです。
孤独を抱えた水道局員と たった二人取り残された幼い姉妹。 給水制限...
孤独を抱えた水道局員と
たった二人取り残された幼い姉妹。
給水制限の夏、一件の<停水執行>が
波乱に満ちた人間模様を紡ぎだし
現代社会に真の絆を問う
河林満による幻の名篇「渇水」
刊行から30年の時を経て初の映画化
悪質な滞納者…
非情にならざるを得ない。
正直に生きてる人が大半な世の中
だんだんと腹が立ってきた
門脇麦演じる母親の身勝手さを
許せない気持ちになるが
子供たちに罪はない
給水停止とともに
心も枯れていく主人公を
生田斗真が好演
生きるとは
脳裏には8/31が。溜まりに溜まった宿題の数々。人によってそれの向き合い方は様々。追い込み型で良いはずは…。どんよりとした気持ち。やり遂げれば清々しく。でも9/1への狭間で抗う自分。何だかそんな燦々と、憂鬱な夏休みを懐古して。人生は制約ばかり。それでも渇水みた いに歩みを謳歌したいと。
全149件中、141~149件目を表示