「思ってたのと違ったが良かった!」渇水 ラピス・アーテルさんの映画レビュー(感想・評価)
思ってたのと違ったが良かった!
やっぱり夏の映画はいいね!
先月、「正欲」を鑑賞してきたので、まさか短期間でモチーフが【水】の作品を続けて見るとは思わなかった。
でも、2つの作品はいい対比になってるなと思ったのでそれも踏まえた感想です。
本作の舞台は雨が降らない真夏日が何日も続き水不足が危ぶまれる群馬県前橋市。
水道局で働く主人公が水道代滞納者の家を回っていく中で出会った姉妹と触れ合う中で動く心の変化を描いていく。
作品の感想としては、普通に面白かった。
最初は雨が降らないSFかな?と思ったけど、ただ日照時間が長いだけだった。
でも、雨が降らないってだけでどんどん不穏な空気になっていくもんだから鑑賞前に抱いていた印象とだいぶ違ったw
作品から伝わってきたメッセージは
水は生きる源であるという’’ 生存本能’’
子供達に足りないのは親からの愛情。
また別の人にとっては家族からの愛情や人との繋がり。
それらのメタファーとして【水】が採用されている。
一方、「正欲」で描かれている【水】は主人公達にとっては極めてセクシャルなもとして映っていて、’’性的欲求’’として描かれている
「渇水」が食欲ならば、「正欲」は性欲。
つまり、インプットすることで満たされる食欲とアウトプットすることで満たされる性欲は完全な対比の関係になっている。
【水】って意味が広いから自由創作としては飽和しにくいテーマではあるけれど、
いざ作品を比較してみると全然毛色が違うから、本当に面白い。
他に【水】がモチーフの作品探してみようかな…
PS
「姉妹を演じていた子役の演技がよかった。」
以上!
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