「じわじわと胸にくる」渇水 あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)
じわじわと胸にくる
子どもたちとホースで水を撒くシーンで、なぜだか目に涙が滲んできた。
父性、というのはなかなか言語化・具体化しにくいけど、この作品は、社会の中で働く男、特に父親の存在にフォーカスした稀有な作品であるといえる。
男はつらいよでもなく、リーアムニーソンでもない、普通の、社会の仕組みに組み込まれ、家では煙たがられている男がみな持っている感情をうまく表現した佳作である。
諦念を超えた先に生まれる行動と感情の結末に、共感を感じるか否かで、この作品の受け止め方はまるで違うと思う。
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