劇場公開日 2023年6月2日

「ヴェオリアだったらこうはいかない」渇水 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヴェオリアだったらこうはいかない

2023年6月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ガッキー風味のある毅然とした姉といつでも無邪気に明るい妹がネグられた上、猛暑の水不足下で水道まで停められる。公園での水テロ場面や、やたら生田斗真にタバコ吸わせて間をもたせるとか、彼女の妊娠に気づかない磯村勇斗のありがちなボンクラぶりなど気になるところは多々あるが、健気な姉妹の姿に同情しないわけがなく、正直反則である。

母親役の門脇麦は生活臭のする貧乏シンママ感を出しながら、化粧すると絶妙なグンマーの援交・パパ活女子らしさで相変わらずすばらしい(めちゃくちゃ言ってすみません)。水のにおいがする男はダメって、普通の30歳じゃ出てこない知見だ。

粒子の粗いざらついた映像はフィルムっぽさを狙ったのか。まあ、普通に撮っちゃうとNHKの2時間ドラマでいいかという話だが、予算なさげな割に著名な俳優が端役まで揃ってるのは製作の白石和彌の力だろう。ラストは生田の家庭が修復されるより、姉妹の父親がスエズ運河から戻って二人を迎えに来るファンタジーにしてほしかった。やっと雨が降ったんだし。

ジョンスペ
humさんのコメント
2023年9月21日

こんにちは

そうですね。父に帰ってきて欲しかったです。
金魚に船長と名付けて父を待つ妹は、父さんが帰宅すれば全部がかつてのように幸せにもどると信じていたでしょうから。

hum
琥珀糖さんのコメント
2023年9月16日

こんにちは

スエズ運河から、姉妹のお父さんが、
帰ってきたら、良かったですね。

琥珀糖