「針の飛んだ新時代」ONE PIECE FILM RED berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
針の飛んだ新時代
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ONE PIECE FILM RED
死んだと思っていた幼馴染が生きていた。
楽しい記憶だけは残っている。ルフィは、ウタがまた夢の中、という回想のセリフの通り、当時を思い返していたことがわかる。だからルフィは、この時点では安心していた(ように見える)。ウタはいつもルフィと赤髪海賊団を、夢の世界へ誘っていたからだ。思えばすごい幼少期だが。
しかしウタは15年飛んで、精神状況からも追い詰められ後がなくなっている
ウタが死ぬと聞いた時になってようやくルフィは本気になる
以降も心を開いて話す機会は、最後の時まで訪れない
15年隔絶され、ある意味子供のままだったウタから、最後の邂逅では昔の姉のような表情に戻る。
戦争でも奴隷でも、海賊の侵略でも、この世界では近く自分の命が尽きることが目に見えている。人々が守ろうとする肉体の重要性とは何なのか。だから、支配される前に、目の前からいなくなってしまうのだ
滞っていたものがまた動き出して、そして消える。心に届く人もいるのではないかと思う。
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