「大海賊時代の地球。 海賊たちと海軍の戦闘は激しく、世の民は疲弊して...」ONE PIECE FILM RED りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
大海賊時代の地球。 海賊たちと海軍の戦闘は激しく、世の民は疲弊して...
大海賊時代の地球。
海賊たちと海軍の戦闘は激しく、世の民は疲弊していた。
そんな中、現れたのが素性を隠して歌う少女ウタ。
その歌唱に人々は熱狂。
そして今日はウタが姿を現し、ライブをする。
主人公のルフィたちもライブ会場にやって来、人々はウタの歌声に魅了されるが・・・
といったところから始まる物語で、「ONE PIECE」については過去アニメはおろか、原作漫画も読んだことがありません。
ま、麦わら帽子を被ったルフィが主役だということは知っていましたが。
で、巻頭しばらくしてウタが歌う『新時代』に「おぉぉ、すごい・・・」と打ちのめされ、「物語的には、もうどうでもいいよ」と態度を決めての鑑賞。
ウタの歌のつるべ打ちに驚き、胸打たれますが、物語は(って、先ほどどうでもいいよ、といった尻から)、ウタがルフィの幼馴染、過去の因縁があって・・・と、やや平凡。
ありがちな展開。
と思っていたら、ウタはその歌声で魅了した人々を別の世界(精神世界、夢の国)に連れていき、過酷な現実を忘れさせようと試みていたことがわかり・・・
って、クリストファー・ノーラン監督『インセプション』のような展開。
こういうSF的設定、好きです。
ですが、後半は別世界と現実世界での、主人公たちが超能力(って言うんですかね)を発揮してのバトルと相成る次第。
(バトル合戦って見てて飽きるんです。もう、こちとらいい年なんで)。
さらに、ウタの過去に、ルフィの知らない過去があることが判明し・・・の大団円。
原作漫画が掲載されている週刊少年ジャンプが標榜する「友情、努力、勝利」のコンセプトと、得意なキャラでみせるキャラものの枠は脱することがないあたりは少々不満なのですが(脱しちゃうと、ファンからそっぽ向かれちゃうしね)、ウタの圧倒的歌唱と派手な画面には大満足。