「少年漫画って正義観念が揺らいでいいのだろうか」ONE PIECE FILM RED ultimate__orgさんの映画レビュー(感想・評価)
少年漫画って正義観念が揺らいでいいのだろうか
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最もモヤモヤしたのは誰が良者で誰が悪者かが最後までスッキリしない点です。
冒頭・・・海賊を否定するヒロイン
→そもそも海賊王を目指すルフィの存在そのものが揺らぐ。海賊でありたいというルフィの哲学に則った説明が欲しかった。説明がなかったので、海賊の良い面が全く語られなかった。
ヒロインの精神性と実際の罪
→まず、人を巻き添えにして自殺しようとしている時点で、理由はともあれ倫理観としては悪である。
ただし、犯罪者も生まれたときから悪であったわけではなく、原因となる不幸な生い立ちがあったのだ、と描かれている。が、その原因を作ったのは、育ての親(最終盤まで肉親と認識させる構図)とも言える。
もし、それぞれの登場人物を「恨み」でつなげるとすると、
UTA→ルフィ(街を破壊されたという海賊シャンクスに恨みがあるため、それを崇め奉る人間は抹殺したい)
UTA→シャンクス(育児を放棄され、荒廃した国に監禁された恨み)
シャンクス→UTA(育児放棄したが、短い期間ながらに責任を感じるため、世界の人々を救うほうが重要と考え、討伐に乗り出す)
ルフィ→シャンクス(リスペクト)
シャンクス→ルフィ(いつのまにか使えるコマになっていたので利用)
となるのではないか。
その他気になった点
・作画→時間なかったのかな
・通信手段がえらく発展した世界
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