劇場公開日 2022年8月6日

「ファンじゃないけど、それはキレる」ONE PIECE FILM RED サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ファンじゃないけど、それはキレる

2022年8月21日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

寝られる

まぁ、こんだけ話題になってたら流石に気になります。だったら、呪術廻戦の時みたいに公開日に見たら良かったんだけど、なんかズッコケの予感がして避けてしまった。予想通り、ネットは賛否両論。いや、かなり否が多いか。しかし、知人はみなして面白かったと。ワンピースは本当に基本情報しか知らず、一切追いかけてこなかった。だけど、見ます。ハードルは低めにしているが、面白いことを信じて。

...ナニコレ ...ナニヲミセラレテルンダ...コノエイガ、キライ
ここまで酷いとは思ってなかった。ハードルは下げに下げたつもりだったんだけど、そのハードルまでもくぐっていってしまった。ここまで醜い作品になってしまった原因と、そんな本作でも良かった点をまとめていきます。

まず、第一に〈ウタの声〉ですね。
予告の時から思っていたけど、やっぱり違和感でしかない。名塚佳織(声優)かAdoか、どっちかが寄せないといけなかったでしょう。いや、名塚佳織はめちゃくちゃいい声していて素晴らしくハマっていた。問題はAdoだ。この人のファンでもないし、なんならほとんど聞いたことがなかった。でも、この映画を見て割といいなとは思った。しかし、どう見てもウタにあっていない。そんな声、出てない。ウタが歌っているというよりも、映像のバックに流れている感じ。完全にMV状態。歌い始めた瞬間に冷めるし、引き込まれない。決して彼女は悪くないのだけど、しつこく歌い続け、しかも声と映像が合っていないとなれば、好きにはなれない。観客を集め、お金を動かすための道具に使われてしまって、本当に可哀想。やっぱり、歌も同じ人にしましょう。現に、松たか子のエルサなんて大成功を収めているでしょ?

そして、第二に〈ウタという人物〉です。
あくまでも、この映画は番外編。今までやこれからのワンピースに影響がないような作りをしなければなりません。確かにこれは至難の業。なんなら、作らない方がいい迄あります。しかし、私のようなワンピース完全初心者が興味を持ってくれる機会、それが映画なのです。ですから、魅力あるものにしたい!見たいと思える作品にしたい!という気持ちが高まっているのは、いい事だと思います。

その作戦として、この新キャラを登場させたのでしょう。世界が魅了する歌姫。しかも、シャンクスの娘として。うーん、なんともいい設定だ。だが、結果は悲惨な形に。ウタのことをとてもじゃないけど、好きになれない。大問題だ。原因として考えられるのは、言っていることがハチャメチャだということ。自由を与える?でも、捕らえる?知らない?けど、知っている?探している?なのに、会いたくない?見進めるほど、訳が分からなくなる。

好きになれないのは言動だけでなく、行動も。お前...それだけはやっちゃあかん。ワンピースを知らない私でも、それだけは知っている。信じられない。本当に、久々に映画で腹が立った。どれだけ、どれだけ大事か知ってるでしょうが...。たとえ、大丈夫になるとしても非常に許し難い行動だった。これだけで分かるかな、見た人は。ネタバレになるから言えないけど、、、。悪役とか海賊とかがするのは、なにクソ!ぐらいで済むんだけど、あの立ち位置であの行動は信じられない。呆気に取られました。

第三に、〈ツッコミ所の多さ〉です。
あまりにも歌いすぎたせいか、肝心なストーリーが疎かに。これはワンピースを見たことがないからなのでしょうか。何とかの実ってのは、有効期限があるのかな?効果を逆にする機能とかあんのかな?分からないけど、とりあえず私は意味がわかりませんでした。歌姫の話だからいっぱい歌っていいけど、もっとちゃんとストーリーしっかりしよ。話を綺麗にまとめるのが第一じゃない?

そんな中、いい所もあって。
それは、ワンピースを知らない私でもとても見やすかったってこと。そして、ワンピースという作品に少し興味がもてたこと。これは、製作者側としては大成功なんじゃないでしょうか。先程、あーだこーだ言いましたけど、本筋は初心者でも分かりやすくて、お見事な設計でした。とんでもなく話数があるから、見るのに勇気がいるけれど、でも見たいなって思った。この映画のおかげです!

序盤は〜とか、後半になるに連れて〜とかではなく、基盤はしっかりしている。少なくとも、つまらない訳では無い。だけど、酷い。制作を進めていく中で、どこかで踏み外した感じ。声優は1人にし、キャラクターに魅力を詰め込め、歌はほどほどにして、ストーリーを骨太にする。そうしたら、最高にいい映画になったのかもしれない。

ラストも「え、終わり?」って感じだし、エンドロール後のラストカットもクソダサ。散々な映画だったので、★2.5にしましたが、ワンピースは嫌いになれない。ワンピースという作品の魅力は大いに伝わった、不思議な映画でした。やっぱり、アニメの劇場版はドラマの劇場版以上に難しいなぁ。呪術廻戦、名探偵コナン、ドラゴンボール、ワンピース、と尽く微妙です。そう思うと、五等分の花嫁すげぇ...。

サプライズ
natariさんのコメント
2022年8月22日

⬆コメントの方(真中さん)
なんか理論的なようにつらつら書いてますが、最後の「頭悪いな〜」で全部台無し。自分が気に入った映画の批判を受け入れられなくて噛み付いちゃった。
ここは評価コメント欄だから、共感するのにいいね押してればいいのよ。反対意見に意見するならもっと大人な書き方を学びましょう。

natari