「勝手な物語への見解(ヒロインが報われるまでの壮大な話し)」ONE PIECE FILM RED Toya Sさんの映画レビュー(感想・評価)
勝手な物語への見解(ヒロインが報われるまでの壮大な話し)
この映画の主人公はウタです。(ここの見方でかなり作品に対する印象が変わってくると思う。)この映画で彼女は全然報われてないんです!言っちゃえば悲劇のヒロイン。幼少期には、父親として慕っていたシャンクスに捨てられて、青年期には、エルジアを滅ぼした原因が自分にあることがわかってしまい、その罪の意識から弱者である一般市民などのファンのために新時代を作ろうとするが、結果人々を傷つける形になってしまう… (報われなさすぎる😰)
しかし彼女には、作品の最初から最後まで一貫して持っていた夢があり、それが『歌でみんなを幸せにすること』なんです。そう、この映画は最後の最後でウタちゃんが報われるんです。彼女の死と彼女の歌によって…
彼女は最後にトットムジカに囚われた人々を、歌で救い、そして死んでしまいます。しかし彼女の歌は、死後も聞き継がれていきます。それがエンディングに現れていて、故にエンディングに出てくる人々は笑顔なのです。(やっと夢が叶ったね!🥺)
それに彼女が作ろうとしていた新時代もちゃんと受け継がれましたしね‼︎
麦わら帽子と共に…
『いつかこの帽子がもっと似合う男になるんだぞ!』(ワンピースで言う帽子を被せる行為って、意志の引き継ぎを表してると思うんだよね!)
果たしてルフィはどんな新時代を作ってくれるんでしょう‼︎😁😁
---付け足し---
たしかに作画も、演出も、ん??と思う部分は多々あった。例えばルフィがウタに近づくためにガトリングを打つシーンは作画に疑問を抱いた。ヤソップとウソップのシーンも、ここでこの演出大丈夫か??とも思った。しかしそんな、違和感をも吹き飛ばしてくれる素晴らしい演出が多くあったから私はこの作品を高く評価できた!ワンピースとしてはそこまで素晴らしくはないかもしれないが、映画とは小説などと違いストーリーが全てではない。アニメ映画なら尚更‼︎見てる人に対してその時の状況を伝えるために、大袈裟な演出などを付けなければならない。映画は五感で楽しむものである!そこに小説のような物語の正確性を求めてしまっては、キリがない。僕のレビューを見てくれてる人がこの映画の2時間と言う短い時間で、心躍り、手に汗を握り、時には泣くことができていればとても幸いです。中には、物語の感想だけにとどまらず、評価している人を貶すようなコメントを見かけますが、人それぞれの感性があり、感想があります。物語に対して、制作者に対してリスペクトのない評価は、時に暴言になります。クソとか、下痢とか、そう言う言葉は見ててとてもこころが痛みます。
色々な感想を見ていて気になったので、この場を借りて意見を述べさせていただきました。長い文ですみません!🙏🙏