劇場公開日 2022年8月6日

「オワコンのワンピが新時代に擦り寄った末路」ONE PIECE FILM RED @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オワコンのワンピが新時代に擦り寄った末路

2022年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

新世代を取り込むためのAdoの起用。古参ファンのコレジャナイ感は想定内。とりあえず作品が完結に向かって行くので、大団円を演出するための布石。

今回はワンピースを知らない世代、漫画を読んだことがないなーと言う若い世代の獲得が目的だったと思う。

古参ファンは黙ってでも映画を観に来てくれる。

10代に人気のある歌手を起用することで、映画館に行くきっかけを作った。
せっかく映画に行くのなら、何となくワンピースのキャラクターくらいは知っておいた方が楽しめるかなーと原作を読むきっかけにも繋がった。

ワンピースフィルムで登場したキャラクターは使い捨てキャラ、本編には関係しないエピソードをキチンと2時間でまとめるってコンセプトがあった。
Zとかスタンピードでも敵キャラは後を濁さず退場している。

映画を作ることによって、原作のストーリーに客層を引っ張ってこようとするマーケティングは成功したと言える。

それならどうして、こんなに評価が低いのか。

理由はターゲットとしている層を絞りきれなかった体と感じた。

子どもが観るにはキャラが多すぎて、何言ってるか分からなくて眠くなる。

大人が観るにはキャラの魅力不足とストーリーが中途半端すぎて眠くなる。

全方面に媚びを売ろうとしているのは明らかだけど、納得できる動機も道理も無いので、ストーリーはペラッペラ。

話題性はあっても再鑑賞は無いから、興行収入は週を追うごとに落ちて行くんだろうな。

本誌でもいよいよ物語はクライマックスへ向かうそう。

果たして航路はこれであっている?
誰がまだ船に残っているのか。

クルーの見たい景色を見せてくれる事を祈っている。

@花/王様のねこ