「オワコンのワンピが新時代に擦り寄った末路」ONE PIECE FILM RED @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
オワコンのワンピが新時代に擦り寄った末路
新世代を取り込むためのAdoの起用。古参ファンのコレジャナイ感は想定内。とりあえず作品が完結に向かって行くので、大団円を演出するための布石。
今回はワンピースを知らない世代、漫画を読んだことがないなーと言う若い世代の獲得が目的だったと思う。
古参ファンは黙ってでも映画を観に来てくれる。
10代に人気のある歌手を起用することで、映画館に行くきっかけを作った。
せっかく映画に行くのなら、何となくワンピースのキャラクターくらいは知っておいた方が楽しめるかなーと原作を読むきっかけにも繋がった。
ワンピースフィルムで登場したキャラクターは使い捨てキャラ、本編には関係しないエピソードをキチンと2時間でまとめるってコンセプトがあった。
Zとかスタンピードでも敵キャラは後を濁さず退場している。
映画を作ることによって、原作のストーリーに客層を引っ張ってこようとするマーケティングは成功したと言える。
それならどうして、こんなに評価が低いのか。
理由はターゲットとしている層を絞りきれなかった体と感じた。
子どもが観るにはキャラが多すぎて、何言ってるか分からなくて眠くなる。
大人が観るにはキャラの魅力不足とストーリーが中途半端すぎて眠くなる。
全方面に媚びを売ろうとしているのは明らかだけど、納得できる動機も道理も無いので、ストーリーはペラッペラ。
話題性はあっても再鑑賞は無いから、興行収入は週を追うごとに落ちて行くんだろうな。
本誌でもいよいよ物語はクライマックスへ向かうそう。
果たして航路はこれであっている?
誰がまだ船に残っているのか。
クルーの見たい景色を見せてくれる事を祈っている。
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