「悪評ひどいけど」ONE PIECE FILM RED れみさんの映画レビュー(感想・評価)
悪評ひどいけど
ワンピースファンじゃありません。
ワンピの映画も漫画も追ってなくて、今回も観に行く予定じゃなかった。adoも別にファンじゃない。
ウタもはじめ見た時なんだこの女って思ってて絶対観ないなぁとか思ってたけど、最後ウタが死ぬと聞いてちょっと気になって観に行った。
こーゆータイプのヒロインって最後幸せにめでたしめでたしが多いイメージが強かったんで。
闇落ちキャラも気になったのとレビューがadoのライブで酷いって見たのも気になって観に行きました。
結論としてはワンピファンでなく、ワンピのにわかファンでadoと尾田先生の作品好きで軽く観るなら全然ありかなって感じでした。
主役のルフィやメインキャラ、シャンクスも完全脇役って感じで基本ウタにライトが当たってる。メインキャラも目立ってないのに出てくるキャラが多すぎてごちゃ混ぜ巻が酷い。
もうちょいキャラを絞って出した方が一人一人目立たせられたと思う。
曲も多い感じはするけど全体的にウタ主体で観るとありかなーって感じ。ウタ主役で最後までブレなかったから私はこれはこれで好きでした。
確かにワンピキャラでやる必要はなかったかもしれないし、とにかく出てくるキャラが多すぎてその辺も勿体ないというか…一瞬出てきてはウタに太刀打ちできなくてやられてく感じ。ウタどこまでチートかよって思ったけどw
歌姫ウタを手にいれて海賊は何がしたかったのかもよく分からなかった。海軍も女の子1人に弱すぎやろって感じもあった。
でも、ウタ目線で見て12年間島に孤独で取り残された女の子がSNSに初めて触れていろんな声を聞いて突っ走ってしまったと考えたら急にウタが可哀想に思えてきた。リアルに配信とかSNSとか歌い手とかSNSで孤立してしまったり問題視されてることとかもうまく表現されてるように感じた。
はじめは、ファンを精神世界に閉じ込めて、本来の肉体とか衰弱していく一方だろうし、精神世界に閉じ込めて自分の歌声だけ聴かせてただの自己満足メンヘラ女かよって思ったけど、12年間外部の情報も分からずはじめてハマったネット世界でネットのファンの人から「辛いことは忘れてあなたの声だけ聴いていたい」とか「救世主」とか言われたら頭の弱い女の子は自分が何とかしなきゃってなっちゃうのかなって思った。後先考えてないし頭悪いなって思ったけど、ろくな知識も得ずに育った女の子ならそこまでの考えに至らないまま、戦争をなくし自らの命を犠牲にして新時代を作ろうって考えに至るのかなって考えて2回目を観た。何だかんだいってウタ目線で観るとなかなか楽しめたので2回目観ました。
はじめの方も死ぬつもりでライブを開いている、ファンの歓声を聞いて「あたしに任せて」と言っていると考えたり、ふいにみせる悲しい顔も全部そこからきていると思うと最後まで飽きずに観られました。あまりに酷評が多かったので、こーいった見方もあると書きたかっただけですけど、やっぱり歴代のワンピファンからすると話は薄いしワケわからんと思います。
後最後ウタが助からない事を分かって一瞬だけ涙せるルフィとかも良い演出だと思いました。個人的にはもう少しシャンクスがウタに寄り添った台詞を言ってあげてほしかった気もするけど、最期大好きな家族達が駆けつけてくれて「俺の家族に手を出すな」だけでウタの全てが報われたように感じた。
ネズキノコの事で疑問なんだけど、ネズキノコって一口食ったらどれくらいの持続効果があるのかもうちょい説明欲しかったわ。一口食っただけで一睡もできないのか、ずっとウタは食べ続けてたから恐らく食べ続けないといけないんだろうけどいまいちよく分からなかった。
とにかく私はワンピ初期しか殆ど観てない人間だけどウタ目線で観たら楽しめた作品でした。
細かい演出も丁寧なところはあって良かった面も多いと思う。