「原作ファンの評価」ONE PIECE FILM RED アラサー女子さんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンの評価
ジャンプ本誌派、原作アラサーファンです。
Adoさんのファンではありませんが、邦楽も好きな方です。
そんな自分からの評価は星1つです。
尾田先生が総合プロデューサーということで期待して行きましたが、残念の一言。
まずストーリーが浅い。浅すぎる。
ターゲット層が子どもだとしても、ドラえもんやクレヨンしんちゃんは大人が見ても泣いてしまうほど感動しますし、ストーリーに一定量の深さはやはり必須だと思います。
本作にはそれが足りないと感じました。
特に、初期段階から感じたのはONE PIECE世界観との違和感でした。
ライブ演出がVtuberのようなバーチャルな空間でONE PIECEの世界観に全くマッチしていない。
他の方も書いてましたが、このキャラクター、いる!?!?っていう登場やセリフが多すぎる。
もう見ていられなくなるくらい違和感がありすぎました。
原作は設定も演出もストーリーも深さ100だとしたら、この映画は良くて10です。
また、Adoさんの歌は2曲途中でお腹いっぱいになってしまった。
素晴らしいシンガーではあるが、若さあってかまだ深みを感じず、感動するまでいかなかった。
これは好みもあるので主観かもしれないが、音楽にこだわるのであれば、邦ロックな楽曲ばかりではなくもっとポピュラーであれクラシック要素もある、ミュージカルのような壮大で感動できる音楽にしてほしかったし、その方が世界観にも合っていたと思う。
曲は新時代以外覚えていないしあまり入ってこなかった。
歌い手も、有名どころを起用するならば新妻聖子や高畑充希などのミュージカル女優の方が良かったと思う。
作品性や世界観よりも流行りの人選と楽曲を優先させたようで残念だった。
興行収入は過去最高みたいですが、昨年末に観た同じジャンプ作品の「呪術廻戦0」とは雲泥の差があると感じました。