「過去最低作品」ONE PIECE FILM RED ひろぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
過去最低作品
全体的な内容がワンピースぽくなく、細かな設定や脚本・構成がイマイチ。
UTAのウタウタの実の能力についての詳細が不明。
・歌に魅了されたものがウタワールドに閉じ込められるが、コビーなどは能力を分かっていてウタワールドだと認識できているのが謎。能力的には一種の催眠状態的なものっぽいのになぜ認識できる?
(ルフィはUTAの能力を知らないため知らない(認識できない)のは分かる)
・歌に魅了されたものがウタワールドに閉じ込められる→歌に魅了されなければウタワールドに閉じ込めれることがないのか不明。
(ハンコックのメロメロの実は魅了されなければ石化されない(直接攻撃による石化は別))
・覇気を強く纏っていればウタワールドに閉じ込められないかが不明。(原作でカイドウ・ビッグマムと対峙したローが覇気が強すぎて動かせないと発言。覇気が強すぎると一部の能力が効かないことは示唆されている。)
ネズキノコについて
・食べると眠れなくなり死に至るとの説明。→これは分かる
食べると感情のコントロールが効かなくなる。→後付け設定感
UTAについて
・ウタワールドにおいてのUTAは強いように感じるが、現実世界ではそこまで戦闘力が高いようには思われず、ウタウタの実の能力の対処がされていればさほど強くはない。覇気も使っている描写は一切ない。→ゼファー、テゾーロ、バレットの方が実力的には遥か格上。
・音楽の島「エレジア」を壊滅させた真実を映像電電虫で観て知っていた。
トットムジカの危険性を知りながらトットムジカを使用→なんで?
・自分の理想を他人に押し付け強要→やっていることの非情さは天竜人と何ら変わらない。
・ウタワールドに閉じ込める、トットムジカを使う等しておいて、本心はシャンクスに会いたかった。
ただのわがまま、反抗期。→尻拭いはルフィと主にシャンクス。自分のケツは自分で拭け!
・最後に死んだと思われるがその決定的な描写がない。→UTAが死んだ描写ありきでシャンクスや赤髪海賊団の涙があってもよかった。
・UTAの出生(何かの一族)ぽい発言が五老星からあった。→原作でも重要な伏線になる可能性?
トットムジカについて
・設定が魔王というワンピースの世界観をぶち壊す存在。
藤虎について
・ウタウタの実に対抗する手段としてヘッドフォンで耳を塞ぐことをしているが、藤虎は盲目なのにさらに聴覚を閉ざしてどういうことかまともに戦闘できている。(見聞色の覇気を使えば可能か)
シャンクスについて
・シャンクスの過去が一部明らかに。
ゴッドバレーでゴール・D・ロジャーが持ち去った財宝の中の1つの宝箱の中にいた幼子がシャンクス。→シャンクスは天竜人か?
黄猿(ボルサリーノ)について
・事態の収集を試みた黄猿が「犠牲のない正義などありえない」の発言。
賛否あると思うが、実際その通りだと思う。
「正義」についての定義はその人の考える「正義」によって変わるし、実際、平等・公平な平和、犠牲のない平和は理想であって、不平等、不公平、犠牲の上に成り立っているのが世界だと思う。
かといって赤犬の「正義」のためなら何でもありみたいな考え方は嫌い。
ルフィについて
・トットムジカを倒す最後の一撃はギア4のスネイクマンによる攻撃だったが最後の演出で少しだけギア5のニカが出てきていた。
→嬉しい人は嬉しいだろうし、最後の演出に少しだけ入れるくらいならなくてもいいな感はある。
曲について
・UTA(Ado)が歌う楽曲については賛否あるが、自分は楽曲とその時の描写の世界観、Adoの歌声があっていて非常に良かったと思う。最初の「新時代」は鳥肌が立った。
ただ、歌のパートが多く、変に話が間延びしていた感はある。
歌のパートの多さからディズニー映画かよと思うような人がいても不思議じゃないかな。
自分はそんな感想持たなかったけど、歌が多いとは感じた。
今までのワンピースは劇中歌は少なめで、音楽やSEによる臨場感が魅力だったと思う。
終わり方について
・映画の最後の締め方が非常に雑。