「ワンピースではなく別作品として考えましょう」ONE PIECE FILM RED taさんの映画レビュー(感想・評価)
ワンピースではなく別作品として考えましょう
原作漫画、アニワン、FILM Zの大ファンです。
あくまで個人の感想ですが、
シャンクスメインかと思ってワクワクして観たら、ウタの歌唱シーンメインでさらに歌演出が長すぎて若干萎えました。
オープニングの新時代だけでお腹いっぱいです。
adoさん自体はとても素晴らしいアーティストさんですし、ファンの方は嬉しい作品かなと。
前々回のゴールド、前回のスタンピードは内容は面白かったですが年々劇場版の演出が派手になりすぎてたり、スケールが大きくなりすぎて、いつかインフレが発生して原作の世界観から逸脱してしまうのではと懸念していましたが、それが今作で起こってしまいましたね。
ワンピース感ゼロでした。
過剰な派手演出で魅せるより、フィルムZのときのように人間模様とかストーリー重視で、シャンクスメインで描いた方がワンピースの世界観をしっかり保ちつつ、原作ファンもより楽しめると思いました。
原作、アニワンを一旦忘れて、
ワンピースのキャラが出てくる映画形式の音楽コンテンツとして観たら面白い作品だと思います!
あと、ライブ配信、歌い手、vtuberを感じさせる近代的な演出がメタ的すぎて複雑な感覚になりました。
時代の流れにしっかり寄り添って今の10代未満の子たちを取り込みたい気持ちはわかりますがちょっとそっちに寄りすぎたかな、、、
既に世界観が構築されているバトル漫画に近代文化取り入れる発想力や音楽メインの演出はエンタメとしては素晴らしいと思います。
(ワンピースではやってほしくなかった、、笑)
評価2.5を付けましたが、赤髪海賊団のかっこよさ、グラフィックの綺麗さ、あとエンドロールのアニメーションで今までのキャラのその後が描かれていたのが嬉しくて感動したので、その分ということで。
ワンピース映画としての評価だと2.5。
映画形式の真新しい音楽コンテンツとしては満点です。