ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド ノー・ニュークス・コンサートのレビュー・感想・評価
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まだ初来日前、コアな日本のファンにとってはお宝のLive映像
名アルバム『The River』の発売も前の時期、BOSSは当時まだ日本での知名度が低く、日本では劇場公開等は無かったし、ソフトの発売も無かった為、全編の鑑賞は叶わなかった、No Nukes の当時のバージョン。
『The River』が発売されて、シングル・カットの『Hungry Heart』の全米チャート上昇と共に、当時我が国でも土曜の夜にオンエアーされていた「全米Top40」で流れるようになった頃、自身もこのアルバムを購入して繰り返し聴きまくったものだった。
伝説の3時間超えLiveというのを伝え聞いた時には、来日公演を夢みたが、知名度その他でとても叶わぬ夢だった。
そこから暫く経って‘80年代に入った頃、小林克也氏の「ベストヒットUSA」にて、可成り鮮明な映像の表題曲「The River」と「Thunder Road」、デトロイト・メドレーがオンエアーされて衝撃を受けた。
後に判明したのが、それがNo Nukes のオリジナル版からの抜粋映像であったという事。
更にその後、他アーティスト部分との抜粋ベスト仕様のLive盤LPと、No Nukes コンサート映像本編のLDなどの発売で、その一部は観る事が出来るようになったが、BOSSの部分の全体映像が望まれてやまなかった。
それから数十年を経て、ついにそれがDVDとCDの両方で解禁公開され、‘80年前後のBOSSの最高のパフォーマンスを目にすることが出来たこと、喜びひとしおである。
日本公演では、既にメンバーが入れ替わり、スティーヴ・ヴァン・ザント=マイアミ・スティーヴンからニルス・ロフグレンになった事で、あの一本のマイクを挟んでBOSSとスティーヴンがヴォーカルの掛け合いをする、もはや伝説的だったシーンの再現が眼前で果たされなかった事が残念極まりないが、せめてこのメンバーでの絶頂期のLive映像を、公式に目にする事が出来るようになった事に感謝である。
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