ギャング・オブ・アメリカのレビュー・感想・評価
全23件中、21~23件目を表示
禁酒法時代から半世紀にわたり アメリカの暗黒街を支配した伝説的マフ...
禁酒法時代から半世紀にわたり
アメリカの暗黒街を支配した伝説的マフィア
マイヤー•ランスキー (1902-1983)
の半生を描いた作品
作家ストーンは伝記執筆のため
年老いたランスキーに会う
1910年代から80年代まで語られた
ランスキーの人生
アメリカの闇歴史
年老いたランスキーをハーベイ・カイテル
作家ストーンをサム・ワーシントン が演じている
ストーンのモデルとなったのは
実際にランスキーをインタビューした
監督の父親ロバート・ロッカウェイ
ラスベガスを作ったと言われている
バグジー (映画「Bugsy」も観てみたい)
有名なマフィアの名前が次々に出てきたり
闇で国を動かしたり
殺し屋は歩合制⁈
興味深いお話が出てくる
渋くてよい作品でし
ランスキー
アウトサイダー俳優の感慨深い老境演技
マイヤー・ランスキーといえば、相棒のバグジーことベンジャミン・シーゲルの方にスポットが当たりがち。派手で粗暴で破滅的な人生を歩んだシーゲルに比べると、小柄で用心深い性格のランスキーはドラマの主役にし辛い面がある。
そこへきての、ランスキーを主役に据えた本作。本業のギャングは勿論、ユダヤ人としてナチ狩りに手を貸していた一方で、家庭問題やシーゲルとの友情の亀裂に苦悩するといった様々な顔が浮かび上がる。
サム・ワーシントン演じる、ランスキーにインタビューを試みる記者の立ち位置が弱いせいか、正直ストーリーに目新しさはない。しかしながら、そのランスキーをハーヴェイ・カイテルが演じるという点は見逃せない。
過去作で色んなバリエーションのアウトサイダーな役を演じ、シーゲルが主役の『バグジー』でも実在のギャング役だったけど、ランスキー同様に東欧系ユダヤ人の血筋を引いているだけに、どうしても本人と重ねて観ずにはいられない。80代に入ったカイテルの老境演技は、彼の映画を長年観てきた人なら感慨深いものがあると思う。
「この世は白と黒ではなく、グレーの濃淡で出来ている」―ただのギャングではなかったランスキーだからこそ、この言葉は説得力がある。
全23件中、21~23件目を表示