配信開始日 2022年8月5日

「『プレデター』から装飾品を取っ払ったら神作が出来た」プレデター ザ・プレイ 茹でられたカニ[脳死突撃兵]さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『プレデター』から装飾品を取っ払ったら神作が出来た

2022年8月8日
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この作品 なんか展開全然ないやん、とか序盤がチンチラし過ぎとかいう意見がチラホラあるみたいやけど、それは違う(かなと思った)

『プレデター』という素材から無駄を省いた、というより必要最低限なものを映像化したという印象

プレデターの文明を写すわけでもなく(AVP2)、人間との共闘を描くわけでもなく(AVP)、そしてプレデター2みたいなプレデターのキャラクター性(子供は殺さないとか)を前面に押し出すと言う訳でもない

ただ"なんか宇宙から来たプレデターって名前の宇宙生物が無慈悲に襲ってくるってだけ"

それが凄くいい! まさに"原点回帰""シンプル・イズ・ベスト"というのがめっちゃしっくり来る

台詞もいくつか有名なものをそのまま使ったりしていて、観ている時めっちゃ胸が熱くなったw

そして映画としての展開というか話の進め方も良かったと思う
題名の『PREY』(獲物)
自然界で主人公側も普段から狩りをしてる、要はプレデターと同じことしてるってこと
狩りをしに来たプレデターも相手がその気になれば獲物になる、人間もプレデターも狩る側であり獲物でもある、っていう視点がかなり面白いと思った(それは劇中の台詞でも表現されてた)
PREYはホントにしっくり来る題名だと思う
Prey(獲物)の対義語はPredator(捕食者)

今作はプレデターが(前から突っ込まれてたけど)狩りをするヤツ(=Hunter)じゃなくて、本来の意味の捕食者としての立場感が強く感じたかな
※やってることは狩りだけど、獲物視点の作品だからそう見えるって方が正しいかも?

とにかく満足な作品でした!
劇場で観たかったな…

映画好き