「何か聞こえたか?ポジティブシンキング!」ピノキオ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
何か聞こえたか?ポジティブシンキング!
『美女と野獣』以降の手描きアニメ時代のディズニー"超実写化"(?)ブームに、ロバート・ゼメキス御大も遂に進出。近年の『マーウェン』『魔女がいっぱい』の流れを汲むような監督らしさでCG(の少しヌルっとした質感含めて)全開の現代的映像マジックを起こしている。まるでそれらは時に3D映画を見ているような錯覚に陥りそうなほどだった。いつでも心に3Dメガネを!
"驚き 桃の木"…ほぼ本物の子供と任命された"仮の良心"。そして、ゼペット役は世界一愛される名優で、ゼメキス監督とは気心知れた仲であろう働き者の盟友トム・ハンクス!この肝心なキャラクターの人選として100点あげたい無難かつ安牌さ。あと特筆に値するのがクリケット役ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、彼と思って聞いても「本当に?」としっくり来ずなかなか頭の中で結びつかないくらい裏声してた。キーガン・マイケル・キーもいいけど、ルーク・エヴァンスの使い方!
ただ他のディズニー実写化リメイク同様に、そうした技術面以外で、すっかりクラシック古典と認知されている名作アニメになにか意味ある大きなものを加えられているかと言われれば微妙な気もしちゃうやつ…。肝心なのは姿形ではないから。
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