「安全な出産を目指していたのに」ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師 Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
安全な出産を目指していたのに
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最初に来た患者は、レイプ被害者だった。
医師、医療従事者が患者を尊重して、自分の知識や技術、人間性を使っていく。そんなとても大切なことを改めて考えさせられた。
レイプ被害の非対称性ー男は腕力があり、妊娠せず、加害を仕方なかったで済ますことができる。女性は力では男性に劣り、痛めつけられ、血を流し、妊娠し、被害を責められ、汚れたものと言われる。
だから性暴力はコミュニティを分断させ、無力にし、仕返しをされない。武器による支配よりも安くつくのかもしれない。罰せられない場合には特に。
性暴力にノーを突きつけるのは、警察や司法だけでなく、社会なのだと思う。
この映画でも、ある被害者は顔出しできずにいるのに、加害者は家族も含めて顔出ししている。キツかった。
男性も女性も、被害者もそうでない人も、性暴力にノーを言える、加害者や加害を指示した人は責任を取り罰せられる、被害者が保護され人権が守られる、こんなことが世界中で当たり前でありますように。
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