「泉谷しげる氏ではなく、篠田諒氏が主役で成長していく物語」断捨離パラダイス てつさんの映画レビュー(感想・評価)
泉谷しげる氏ではなく、篠田諒氏が主役で成長していく物語
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宣伝記事の一つでは、泉谷しげる氏が大きく写っていたところから、泉谷氏が主人公かと思い込んでいると、序盤は全く雰囲気が違っていたので、会場を間違えたかと思った。生活力が全くなく、付き合っていた女性から振られてもしまった篠田諒氏演じる律稀が、就職面接に行った先の清掃会社社長である北山雅康氏演じる八吉に温かく支えられながら、逞しく成長していき、終盤では、主体的判断を放棄した小学校教師の武藤十夢氏演じる万莉子の心を捉えるまでになったのかな、とも感じられた。テレビドラマでは、コミュニティ・ソーシャルワーカーの活躍を描いた『サイレント・プア』よりも、遺品整理の仕事振りを描いた『星降る夜に』に近く、いくつか笑える遣り取りが目立った。『いのちの停車場』の松坂桃李氏演じる聖司も、成長物語としては共通する面があるかな。途中で八吉が律稀に、CM ソングの作曲を頼むのだが、エンドロールが終わった後に、その成果が披露されている。
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