断捨離パラダイスのレビュー・感想・評価
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今日は三日月の夜だね、二人きりで歩こう。星が綺麗な夜だから、明日もきっと晴れるね。
エンディングソングを聴きながら、ぽろぽろと涙がこぼれてきた。ここに出てきた人たちは、どこにでもいる普通の人たち。でも、ゴミを片付けられないって事情を抱えている。そんな人たちと、そんな人たちに関わる人たち。なんで涙が出てきたのか、わからないけど、たぶん、ここには人を貶めるとか、攻撃するとか、そんな世知辛い世間はなくて、そっと寄り添う優しさがあるからだと思う。けして図々しくなく、押し付けがましくもなく、説教じみてもなく、ただ、いろんな人の存在を否定しない。もうひとつ言うと、肯定するとまでの積極性もない。そこに居心地の良さがあるのだと思う。だから皆、けして解決したとは思えなくても、肩の荷を軽くした表情で終わるのだと思う。そして最後にこの歌が、なんでもない世間話のように、月が出ているから歩いてみよう、明日も晴れるよね、とお相手(恋人だろう)に語りかける。そんな他愛のない話が、人生にとってどれほど幸せなことなのか、気付いている人にはとても刺さる映画なのは間違いがない。
(あと、あの彼はあのママと同じ仕事をしてたんだと思う。きっと。その匂わせ具合がちょうどいい)
ゴミの映画
ゴミの片づけ、買い取り屋のエピソード集、人物描写はいい加減だがゴミの描写だけはリアル、余りの汚さぶりに閉口。確かにゴミ屋敷問題は社会問題だが、ニュースで充分、ドラマで観たいほどの関心は抱けません。じゃあ、なんで観たのと言われそうですが断捨離とパラダイスをくっつけた奇妙なタイトルが気になりました。
手が震えてピアニストを断念というがあっさりとゴミ処理の便利屋に転職、手が不自由なのにゴミの片づけという肉体労働は大変だし動機が理解不能、なぜ医者に行って治療しないのだろうか・・。
子供のピアノ教室というが練習曲がテンポの遅い「猫踏んじゃった」ばかり、親に言われてやっているだけだからか指導に熱意も感じられません。悩める主人公像というのは分かりますがこれでは感情移入できません、ちょっとは爽やかな面も描いて欲しかった。
泉谷さんまで出して社会派コメデイに振りたかったのだろうが稚拙な演出、中身の薄いセリフと活舌の悪さは学芸会レベル、ゴミ屋敷という世間の話題に乗っただけの笑えないコメディでした。
嫌なことは捨てて、再スタート!!
元ピアニストの律稀はある日原因不明の手の震えにより、しょうがなくピアノ世界を離れました。長く付き合った彼女とも別れ、一新して具前に清掃会社断捨離パラダイスに入社をした。最初は母にも応援されず、仕事もうまくいきませんでしたが、自分の工夫と社長のアドバイスで会社の中心人物になっていきます。
清掃を依頼する人は仕事も年齢もみんなバラバラ、持ち物一つ一つに物語があります。片付けることによって新しいスタートをすることができます。ゴミ屋敷に対する印象が大きく変わった作品でした。
清掃会社の物語でここまで笑えて、感動するとは思いませんでした。多くの人が経験したことがある大掃除や探していた物が見つかったり、残したいけど捨てなければいけないもの。一つ一つの所持品の物語が思い出します。
主人公もこの仕事を通してピアニストとしてのプレッシャーからリセットして再スタートをすることができました。原因不明の手の震えもなにかのサインだったかもしれません。最終的ピアノの先生も断捨離パラダイスも活躍できて良かったです。母にも応援される仕事になりました。
仕事×ゴミ屋敷は美術が難しいですが、リアリティがありながら、ゴミ屋敷に対する抵抗感は全く無かったです。またこの制作チームでもし機会があれば次の作品も楽しみです。
閲覧注意
排除する「モノ」や「ゴミ」などの美術にも凄く力を入れたので、閲覧の際は注意が必要です。
「ぎょえー」とか「おわー」とか「ぐおー」とか
悲鳴を上げるほど細部まで見てしまいました
ペットボトルに入ったものはオシッ◯ですな
その時も「あーーーーっ!」です
俳優さん全員の演技も申し分ありません
泉谷しげるさんもはまり役でバッチリです
強いて言えばシングルマザー役の中村祐美子さんの登場シーンが軽くホラー入っていて、不安で仕方が無かったです。それくらい目つき良かったです
その後の親子の展開をみて安心しました
武藤十夢さんは今後に期待です
色々なものが無事解決し、達成感があるように感じられる映画でしたが、
最後、主人公をもうちょっとクローズアップしても良かったかなぁと思ってます。
せっかく上手くまとまったのに、物足りなさあり。
エンドロール後のあの映像は、主人公の大作ですね
思わず拍手しました
今後もああいう分野でも頑張って欲しいなとエールを込めて
今後も期待したいです
もっと断捨離してたらパラダイスかな
なんとなく気になっていた作品をたまたま観る機会に恵まれたので鑑賞しました。
で、感想はと言うと…まあまあ。
ミニシアター系の作品としてはしっかりとまとまってはいるんですが、全体的にほんわかとした雰囲気でまとめられている。
勿論それが悪い訳ではないけど、ゴミ屋敷とそれを清掃する専門業者と言うなかなか刺激的で美味しい設定が正直活かしきれてないかな。
主人公の律稀を通じて見た清掃業者「断捨離パラダイス」への依頼者の様々なエピソード6部で構成され、いろんな関係性もある。様々な事情を抱えた依頼者は勿論、断捨離パラダイスの従業員も個性的な面々。
でもそれが薄味なんですよね。過剰な描写はいらないにしてもここまで荒れるにはその理由があるし、ゴミの下に隠された現実はかなり生々しいはずなのにそれが薄い。
特に岸田万莉子の回にあった出ていった猫の結末なんて普通は気付くだろうと思うし、住居人の鼻が慣れきってしまったのなら清掃に来た律稀達が部屋に踏み込んだ際にその異変に気づく何かがあっても良い筈。
第2篇のシングルマザーの青原明日華の回や第4篇の孤独な独居老人の泉谷しげるさんが演じ金田繁男の回なんて、バックボーンが面白いだけにもう少しいろんな刺激は仕掛けがあっても良かったかなと。
第3篇のボン・デ・グスマンの回はショートながらにも良い感じでまとめられているだけに惜しい。
ゴミ屋敷とまでは行かずとも、部屋が足の踏み場が無いほどに散らかっていて、その中で寝起きすると言うのは多かれ少なかれ普遍的にあると思う。勿論他人が家に遊びに来た時は綺麗にしているが実は普段は…なんて言うのは正直珍しくもない。
普段の部屋の散らかりなんて人に見せるものではないし、その散らかり具合を良しと思うのは人それぞれ。
勿論綺麗に越したことはないし、出来ればスマートに綺麗な部屋に暮らしたい。でも散らかる理由も様々。
それを専門に清掃する業者のお話なんて、「ザ・ノンフィクション」ばりにめちゃくちゃ面白そう。部屋が散らかってもう自分では片付けられないところまで行く葛藤や性格を垣間見えるだなんて野次馬根性が疼くじゃないですかw
でもそれがあまり活かしきれてないのが惜しいんですよね。
もっと様々な葛藤や赤裸々な理由をあからさまにして、人生の恥部を見つかってしまってもそれをテヘヘと笑ったり、そこに悲喜交々をもっと交えて欲しかった。だから細かい部分で?と思う部分もスルーされていて、淡々と進む割に中弛みが感じられるんですよね。
勿論個人的な一意見ではありますが、ちょっと期待してた分ハードルが上げてしまったのかな。
その辺りをもう少し「お茶ちょうだい」な感じですw
人のこと笑えないけど…
ゴミと戦う人たちに祝福を。
抑えて正解 泉谷君
わたしは整理整頓が苦手。
人と人との付き合いも、物の整理やゴミ出しも共通するところがあるんですね。
ちょっと寂しいですけど。
おたから探しはこの仕事では超もりあがるまるでイベント。
お茶もってきて~でしたっけ?
業界用語なんですかね。
お年寄りが亡くなったあとのかたづけに絡むエピソードはないので、暗い気持ちにならなくてすみました。
ゴミアパートに住んでる小学校の先生と元単体女優のシングルマザーが仲良くなって、ピアニストを目指していた彼が小学校の先生の新しい彼氏になって、シングルマザーは断パラの彼を昔絡んだ男優と勘違いするエンディングいいですな。ほんわかしました。
生徒のテスト添削を家でするシーン。なくなりそうです。用紙が汚れそうだし。
でも、こんなきれいな先生なら、許しちゃいます。
特典サービスのくじ引き役に立ちましたね。
泉谷しげる氏はだいぶ抑え気味でした。バランスよかったです。
無言での顔芸。間がとてもいい感じで、瀧川鯉昇師に似てきた。
いや、もともと似てるのかも。
断捨離ブームを起こし時代の寵児となった若い女性は【断捨離】を商標登録したらしい。
しっかりしてますね。
いちき はちきち♡
念願のリバー鑑賞までに時間があったのでオマケ的に観た本作。いやいや、中々面白かったぞ!
ポスタービジュアルからゴミ屋敷住人メインの話しか?と思われたが「断捨離パラダイス」という社名のゴミ清掃会社の人々とそこで働く事になった主人公律稀(篠田諒くん)と依頼者達のお話し。
ピアニストの律稀は手の震え?が原因でそのキャリアを失う。そして断パラに就職(←なぜここまで畑違いの仕事に就いたのかはチラシ以外での説明はなし)
絶望と失意の律稀と様々な事情を抱えた依頼主達の心の変化と少しの成長が見所。
訳アリ過去のシンママ・明日華(中村さん)外国人介護士(関岡マークさん)地元で有名なゴミ屋敷の主人(泉谷さん)小学校の先生・万莉子(十夢ちゃん)の4人の依頼者と市木(北山さん)律稀のお話しをオムニバス形式で進行させるのだが、そこには奇跡的な交わりがあり、その微妙な重なりが面白い。
萱野監督が脚本も手がけた完全オリジナルの作品。かなりこだわりのある方の様で何テイクも撮り直したシーンも多かったそうだ。そのこだわりは本作の主役といってもよい「ゴミ」にも注がれ、もはやアートレベル!積み重なったゴミゴミゴミ。リアル過ぎてセットの域を超えていた。美術さん大変だったろう。その莫大な時間と労力をかけてくれたおかげの本作です!!
断パラ社長の市木八吉
(←言いたくなるw)が良い人!信念があるのか無いのかわからない掴みどころのないキャラの彼にみんな救われる。押し付けがましくないし褒めて認めてくれる。ユーモラスでチャーミング。仕事もできる理想の上司。
律稀もホント良い子♡坊ちゃん育ちだが(だから?)とても心が優しい。依頼者に寄り添い温かい言葉をかけられる。万莉子先生にもらった差し入れも嫌な顔せず感謝して受け取れる。ママ手作りの「あの」料理も美味しいと言って食べる。私は絶対ムリw あんな彼女と別れて正解よ!しかしなぜに11年も。。w
先輩。良い人かと思ったけど何だよ。金目当てで残念。お前が片付けろ!
まぁ市木さんもだけど( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
社会問題の1つ、ゴミ屋敷がテーマ。孤独、生き辛さ、窮屈さなど抱える闇は単純ではないので考えさせられる。
私からしたら「何でこーなった?!」と不思議で仕方ないのだが、忙しくて疲れた明日やろっとか、たまたまこうなってしまった、とか、何となく、とか、些細な事が悪い方に傾いて、とか。勿論片付けが面倒・嫌いってのもあるが。どんな風に寄り添ったら正解なんでしょうね。難しいです。
市木さんがシンママ明日華に言ってた言葉が希望よね。やっぱり人との関わりって大切です。
みんなリバウンドしないでね!
テーマの割に暗い印象はあまりなく、終始カラッとしていて、どこか清々しい不思議な気持ちになりました。所々に散りばめられた小笑いも手伝って観やすい作品だと思います。久々に観客の笑い声を劇場で聞けました。みんなベタな笑い好きなのねw
演者それぞれ役のキャラにとても合っていました。
今作に初プロデュースで参加し、シンママも演じた中村祐美子さん。気合い入ってましたねw!良かったです!!
まさかの青山フォール勝ちにツボりましたw
そして気がかりなのが、ネコ。。泣
ゴミに埋もれて。。なのか、故意なのか。。
驚かなかったって事は故意??なぜ泣
ラストの万莉子先生とシンママ明日華の会話。意味深ですねw
2パターン考えられるけど、、、
どっちかね(^。^)??
あなたのお家もゴミ屋敷になる前に。。是非観て下さい!オススメです。
ちょっとお茶ちょ〜だ〜い
練られたキャラたち
ごみ屋敷のエピソードがロンド形式で綴られる。幹としては最初の断捨離パラダイスに入社した挫折したピアニストの働く人目線で。そして次々に様々な依頼者のエピソードが語られる。
特筆すべきは、キャラの作り込み。社員も、お客も、関わる人も、それぞれに事情があるが、それを小さなエピソードで、映す画面で、語る巧みさ。(エンドロールの映像も、さすが片付け会社名!)それらをまとめるすっとんきょうな口調のアッケラカン社長が秀逸。
あるエピソードでチラッと見切れてたエピソードが、後で別の人の物語として関わってくる脚本の練られ方は見事。
見たあと、何かを失っても前向きに生きることはできるよと、応援してもらったように気持ちが明るくなりました。
各エピのごみ屋敷の原因は、ありがちな感じで、そこはちょっと物足りないのですが、複雑にするとぶれちゃうかな?いや1つくらい一般性に欠けるものでも良かったかも?
「カメ止め」みたいなヒットになるかもしれない。でも、テーマがゴミだし子供には分かりづらいから難しいかな?
泉谷しげるはやっぱり良いなあ
主人公は左手の故障でプロのピアニストの夢を諦めざるを得なくなった青年。ひょんな事から不要品処理清掃業者に就職し、ごみ屋敷の住人や会社の同僚と過ごしていくうちに、成長していく物語。セットとはいえごみ屋敷の再現状態が凄まじい。臭いまでスクリーンの向こうから漂って来そうだった。ごみ屋敷の住人として泉谷しげるが出てくる。彼の演技のうまさは、朝ドラのひまわりで確認済みだが、今回も上手い。ごみ屋敷の住人て、ふとしたきっかけでごみだらけにしちゃうのね。ええかっこしいの人が多いのかも。
刺さる
伏線回収素晴らしかったし、話が進むにつれて
人々が支え合い成長する過程は、おもしろかった。
人には少なからず周囲に見せたくない
生活場面がある、それに対して
大事な人や周囲の人がどう反応するのか…
とても見応えありました。
それぞれの捨てられない大切な過去
汚い場面もたくさんありましたが
生々しさがなく
安心して観ることができました。
一番気になるシーンは
学校の先生の彼氏が、テーブルの上にある
リモコンを隅に真っ直ぐ置き直していたとこです。
是非映画館で見てください。笑
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