ひとつぼっちのレビュー・感想・評価
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悪くはない
人間の価値、または在り方を提言した作品
虐待は知らないうちに連鎖という罠に陥る。
虐待された過去 虐待した過去
許せない思い 許さない思い
このような強い思いが自分を変えてしまうことに、人はどうやって気づいたらいいのだろう?
これがこの作品の根幹にある。
変えようのない過去 事実
そこに同居する感情
物語の冒頭の人間関係が全く不明なことが、この作品を面白くしている。
感情
それは確かに当時感じた恐ろしいほど強い憎しみ。
思い出すたびにそれを感じてしまう。
これが罠
いま、それはないのに、感情だけは取り残されたようにそこにあると思う錯覚
それに気づけば、「忘れることはできないけど、許すことはできるかもしれない」という言葉に置き換わるのだろう。
脚本家自らの体験だけに説得力がある。
この1点のためにこの物語がある。
悪くはない。
薄気味悪い映画。今日はトラウマの日になりそうだ
介護資格を持ったきちんと教育を受けた人たちが介護するので、こう言った事は絶対にあり得ない。
また、たとえ事故でも、介護中の事故は介護者の責任になる。
我が亡父が介護を受けた時に介護者が言う事を聞かない我が亡父を殴ってしまった。ホームに行くと、福祉士から『我が亡父が介護人の腕を噛んだので、介護人は頭を叩いた』と報告を受けた。それで平に謝罪で終わると思っていたら、その介護人は担当を代わるのかと思っていた。
所が『懲戒解雇』されたのだ。
その位厳格な場所。こんな話がある訳が無い。あれば事件になり、寧ろ『介護人』への非人道的雇用形態等に問題があるのだ。介護人はブラック過ぎる職業なのはだいぶ理解される様になったが、看護師も含めて、健全な職種とは言えない。
『虐待はしていない』だけで信用なんてされない。
作られた映画の為のストーリー展開!!
『自分の本当の母親である。』そう言って被害(事件)を終わらせ、映画も終わろう。
結局、愛も介護の現場も知らない認知症の事も何も知らない映画製作者のお話。あり得ない。
生きてりゃ良いと言うものでもあるまい。話を作りすぎている。
虐待が『母親対娘』だけれど『父親対娘』だとどんな事件になり、それが認知されない事件になる事は想像付くよね。だから、気持ち悪いと言っている。
個人的に刺さった作品
全く個人的な理由から、ラスト涙腺が崩壊した作品。主演の広山さんのファンになりました。トークイベント付き上映に参加したのですが、女優の皆さん、映画と全く印象が違って凄いなあと感心。
とても切ない題名ですが、人間良い思い出なんて一つでもあれば、それで充分なのかもしれない。それにしても女性は強いなあ。
私は虐待されてた訳では無いんですが、 個人的な境遇と重ねて、ラストのセリフが刺さりまくりました。
本当は色々書きたいところなんですが、ネタバレしたくないので。でも良い作品なので皆さんに見て欲しい。
有り得る話
可能性としてはレアだが、現実味ある話。幼少気のトラウマと、目の前の現実をシンクロさせて話は進む。少女の表情がとても印象的な映画。女として生きていくということは、どういうことかを考えさせられる映画でした。
嫌いは好きの裏返し
幼い頃母親から虐待され捨てられた女性が、認知症になった母親と28年振りに再会する話。
主人公が介護士として働く介護施設に入所してきた母親は、自分を認識出来ず自分のことをお母さんと懐いて来るが、過去の記憶と遺恨から苦悩するストーリー。
同僚の男性や母親の血の繋がらない娘ののキャラ付けがちょっとイマイチだし、突然正気になった母親の様子が肉体的にもしっかりしちゃったり、演出も相まって幻視か?と判然としないところもあったりして、少し話しが軽くみえてしまったのは残念。
しかしながら、実母が受ける扱いをみての自身の根底にある感情への気付きや、葛藤はなかなか良かったし、キレイすぎて物足りなさも否めないながら、ドラマとしてのまとめも良かった。
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