ひとつぼっち

劇場公開日:

解説

脚本家の波流じゅんが自身の経験をもとに執筆したオリジナル脚本作品で、平成29年度橋田賞新人脚本賞の最終選考に残った脚本を映画化。介護士として働く波子の前に、幼い頃に自分を虐待したうえ捨てた母の華絵が認知症となって現れる。華絵は全てを忘れており、波子は過去の記憶に苦しめられながらも母を介護する。そんな日々の中で、母に愛されたいと思っている自分の気持ちに気づく波子。しかし、ある時、ふと記憶が戻った華絵が発した「あんたなんか産まなきゃよかった」という言葉に、波子は再び苦しめられる。愛と憎しみの葛藤にさいなまれる波子だったが、幼いころのひとつの思い出が、彼女の心にかすかな光明をもたらす。主人公の波子役は、堤幸彦監督作「truth 姦しき弔いの果て」でも主演を務めた広山詞葉。

2021年製作/76分/日本
配給:DARKHORSE
劇場公開日:2022年1月8日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0悪くはない

2024年10月25日
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鑑賞方法:VOD

人間の価値、または在り方を提言した作品 虐待は知らないうちに連鎖という罠に陥る。 虐待された過去 虐待した過去 許せない思い 許さない思い このような強い思いが自分を変えてしまうことに、人はどうやって気づいたらいいのだろう? これがこの作品の根幹にある。 変えようのない過去 事実 そこに同居する感情 物語の冒頭の人間関係が全く不明なことが、この作品を面白くしている。 感情 それは確かに当時感じた恐ろしいほど強い憎しみ。 思い出すたびにそれを感じてしまう。 これが罠 いま、それはないのに、感情だけは取り残されたようにそこにあると思う錯覚 それに気づけば、「忘れることはできないけど、許すことはできるかもしれない」という言葉に置き換わるのだろう。 脚本家自らの体験だけに説得力がある。 この1点のためにこの物語がある。 悪くはない。

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R41

薄気味悪い映画。今日はトラウマの日になりそうだ

2024年10月9日
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鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

4.5個人的に刺さった作品

2022年2月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

全く個人的な理由から、ラスト涙腺が崩壊した作品。主演の広山さんのファンになりました。トークイベント付き上映に参加したのですが、女優の皆さん、映画と全く印象が違って凄いなあと感心。 とても切ない題名ですが、人間良い思い出なんて一つでもあれば、それで充分なのかもしれない。それにしても女性は強いなあ。 私は虐待されてた訳では無いんですが、 個人的な境遇と重ねて、ラストのセリフが刺さりまくりました。 本当は色々書きたいところなんですが、ネタバレしたくないので。でも良い作品なので皆さんに見て欲しい。

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HAZU

5.0有り得る話

2022年1月19日
Androidアプリから投稿

可能性としてはレアだが、現実味ある話。幼少気のトラウマと、目の前の現実をシンクロさせて話は進む。少女の表情がとても印象的な映画。女として生きていくということは、どういうことかを考えさせられる映画でした。

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ろくさん