ライフ・ウィズ・ミュージックのレビュー・感想・評価
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よくわかりにくい映画ではあったけど、ピュアで美しかった。カズー役が...
よくわかりにくい映画ではあったけど、ピュアで美しかった。カズー役が良かった。ミュージックもすごかった。
うまくいかなくて、ますます自分を駄目にし傷ついていく過程は苦しいほどよく描かれていた。
ミュージカルというよりかカラフルなMV
アル中の主人公が自閉症の妹、アパートの隣人エボと暮らすことで、
立ち直っていく過程をカラフルな映像と音楽を交えて描く。
Siaの曲好きだから、楽しめたけど、ミュージカルではなくMVみたい。
Siaの感性が爆発した感じで、ちょっとついていけない部分もあったけど、ハッピーエンドで良しとしよう👍
不思議といえば不思議、凡庸といえば凡庸
何も予備知識がないまま、なにか不思議な感覚が味わえそうと思い、シネマイレージ料金1,200円だったこともあり迷わず映画館へ。
製作側の意図はまったく分かりませんが、障害とか依存症などについて、殊更に強調したりテーマとして描いている、という感じはしませんでした。
世の中の見え方は、その人それぞれに与えられたギフト(ここでは、特別の才能という意味ではなく各々の感性という方が近い)次第で、周囲にいる人間がそれをどう受け止め慈しむことができるのか。
格差社会で勝ち抜くことばかり強調され、落ちこぼれても自業自得的な批判すら浴びたりする。SNSでも自分の承認欲求を満たすこと(いいね、をもらうこと)に神経を尖らせ、ネット上の他人のことはとても気になるのに〝そばにいる誰かを思い遣る〟ということを忘れているのではないだろうか。
もうみんなが気付いている事だけれど、この監督は、自分の得意な音楽とダンスを使って表現したかった。
そういう映画だった気がします。
ミュージカルとも違う新感覚ムービー!
喜びや悲しみ出会いと別れ…その一つ一つが色褪せないMVとして、心のプレイリストに増えていく。
大切な瞬間はいつでも再生できる。
珠玉のMVたちが私の心のプレイリストにも追加されました。
ズーの妹のミュージックは、研ぎ澄まされた感覚の中で生きている。
遠くの音まで聴こえてしまう聴覚と、見たものを一瞬で記憶してしまう視覚。
彼女は、鳥たちが一斉に飛び立つ瞬間の、その一瞬の心の高揚を永遠に保存することが出来る。
そして、それらの記憶は、あたかも目の前で今起きている事のように、ふいに生々しく甦る。(良くも悪くも)
残念ながら私は、忘れたくない人や、忘れたくない気持ちを留めておくことが出来ない。思い出す為に写真や記念品を眺めるけれど、徐々に色褪せていく記憶には抗えない。
でも、ふと昔の流行歌を聞いて、当時の記憶が蘇ってくることがある。
部室で仲間と口ずさんだ歌や、バイト先でよく流れていた曲。一人暮らしの部屋で繰り返し聞いた曲に、片方ずつのイヤホンで聞いた曲。
歌が忘れていた記憶や感覚を呼び起こすきっかけになることがある。
良い記憶も悪い記憶も、歌とダンスに結びつけて心に保存しておけたら、どんなにか素敵だろう。
その時の感覚に色と形が与えられ、音楽とダンスと一緒に、いつでも好きな時に再生できる。
良い記憶は楽しい歌と、悪い記憶は慰めの歌と一緒に。
ミュージックとの暮らしのなかで、ズーもエボも少しずつ心の整理をしていけるようになったのだと感じました。
予告編やポスターの印象より、ずっとヘビーな物語です。
思わず『ダンサー・イン・ザ・ダーク』がよぎる程;
でも、それより近いのは『わたしは、ダニエル・ブレイク』かも。
本当は自分自身も助けを必要としているから、人の痛みにも敏感なのでしょう。
差し伸べる手には、決して「優しさ」だけではない…意地でも運命に屈しないプライドと、
辛い現実を懸命に生きる同志へのリスペクトを感じました。
そして、人との出会いがもたらす変化を描く映画であると同時に、
人との別れをも優しく包み込む映画でした。
ミュージックにとっては、大切な人はカーテンの向こう側にいつでもいてくれる。
カーテンが開けばいつでも会える。
美しくて優しいダンスに涙が止まりませんでした。
不思議な作品
観て来ました。
まぁアル中が更生して行くって言うありきたりのアメリカ映画のストーリーですが、所々に挿入されている妙なミュージカルに頭が混乱します!でもその中でも「全て同じ柄」の部屋と服には何故かホットした私でした。
SIA初監督作品は私を生きるためのファッショナブルな人生讃歌に
何作品分の喜怒哀楽を観ただろうか。自己肯定感を高めてくれるようなパワーメントムービーであり、ファッショナブルな人生讃歌だっ!
自閉症の妹を見ていた祖母が亡くなったことで、アルコール依存症の姉であるズーが面倒を見ることに。前途多難も、エボなどの周りの人に支えられながら少しずつ進んでいく。しかし現実はそう甘くなく…。
仮面を被ったアーティスト、SIAが原案・企画から脚本、監督まで…アーティスティックな才能を映像に落とし込み、書き下ろされた曲と共に彩られていく。その個性を放つ映画かと思いきや、割と現実的。だからこそ、音楽のパートに喜怒哀楽が詰め込まれており、爆発するような感情の可視化がなされている。そこに伴う自己肯定感がなんともたまらない。装苑のような、特徴的で華やかな服に見を纏いながら気持ちを乗り越えていく姿は魅力的だ。
他にも要素は複合的かつ現実的で、養子縁組であったりアルコール依存、社会復帰など…それら手を取り合うからこそ見えてくる循環がある。その希望を指し示す様な音楽には他の映画には例えがたい世界観と救いがあったと感じた。
もともと自分を持っている人、それを表現できる人が好きなので、今作はそれが溢れていたかな…と思う。多様性などと謳われる今、誰かに寄りかかれる幸せに甘えてみるのもいいのだと感じられる良作だ。
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