「不思議といえば不思議、凡庸といえば凡庸」ライフ・ウィズ・ミュージック グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議といえば不思議、凡庸といえば凡庸
何も予備知識がないまま、なにか不思議な感覚が味わえそうと思い、シネマイレージ料金1,200円だったこともあり迷わず映画館へ。
製作側の意図はまったく分かりませんが、障害とか依存症などについて、殊更に強調したりテーマとして描いている、という感じはしませんでした。
世の中の見え方は、その人それぞれに与えられたギフト(ここでは、特別の才能という意味ではなく各々の感性という方が近い)次第で、周囲にいる人間がそれをどう受け止め慈しむことができるのか。
格差社会で勝ち抜くことばかり強調され、落ちこぼれても自業自得的な批判すら浴びたりする。SNSでも自分の承認欲求を満たすこと(いいね、をもらうこと)に神経を尖らせ、ネット上の他人のことはとても気になるのに〝そばにいる誰かを思い遣る〟ということを忘れているのではないだろうか。
もうみんなが気付いている事だけれど、この監督は、自分の得意な音楽とダンスを使って表現したかった。
そういう映画だった気がします。
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