私ときどきレッサーパンダのレビュー・感想・評価
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すごくうまくて深い作品
この互いに絡み合った人間模様には肩の荷が下りて、身近な人を大切に想えるような優しい気付きがパンダの愛らしさくらいいっぱい!すごくうまくて深い作品。
アニメーションはかわいらしくて美しく、キャラクターは際立って生き生きとしている。そして互いの関係性によってまた影響されて形作られている、お手本みたいに。日本の漫画/アニメみたいな既視感覚える設定・要素から一転、そうした設定や一歩間違えれば単なる出オチみたいにもなりかねない導入部を、そこで立ち止まり突き詰め深掘りしている。誰か特定の人を責めるようなことはせずに、ティーンも大人もそれぞれその都度の行動原理や葛藤・決断なんかもリアルで嘘がない。
友達へ、親から子へ。おぉ〜!…と思わずテンション上がったり感極まったりする最後の最後までよくまぁこんなに綺麗にまとめ上げたものだと感心。この上なく分かりやすく素直に伝わるメタファーと、届き刺さるメッセージ。灯台下暗しよろしく結局目的より過程自体に気付きがあって、そこは流石ピクサーやっぱりうまい。完璧でいるのは疲れた!美しいアニメーションと共に、自分たちが作り上げてきた心温まるファミリー映画の系譜に新たな1章、それも私的ですごく身近に感じられるもの、が加わったことを喜ばしく思う。
P.S. そしてちなみに舞台はトロントながら、昨今のK-POP人気には世界のコンテンツ帝国ディズニーも無視できなくなったということで。短編『バオ』ドミー・シー監督、共通する題材。
I'm keeping it!
This isn't you!
今までにないPIXAR映画
思春期の女の子の気持ちをうまく表現していて分かりやすくて良いと思った。
だけど、歴代のPIXAR作品と比べると内容はそこそこかな?最近でいうと2分の1の魔法やあの夏のルカの方が内容は圧倒的に面白かった。
この映画は特にクライマックスがざっくりしすぎてる。終盤に次々とレッサーパンダになったところはびっくりした。家族や儀式のことについてもっと触れるか、もっと単純な終わり方にした方が良いと思った。
それと、”女の子の日”を遠回しに何度も何度もしつこく言ってたところが違和感を感じた。
あと、ディズニー・PIXARの映画でたまにある《親が何も分かってない》っていうイラッとするのがこの作品にもあったが、最後に母が自分が間違っていたことに気づいて謝っていたので、なんだかスッキリした。
もう一回見たい!とは特に思わないが、見て良かったなと思う映画だった。
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