「母親として、娘として。貴女はどちらで愛情を注げますか?」母性 しーたさんの映画レビュー(感想・評価)
母親として、娘として。貴女はどちらで愛情を注げますか?
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期待値を裏切らない名作。湊かなえの作品はメッセージ性が強く、気持ち悪さがありゾクゾクしながら心の中に訴えかけられる。
以下自分なりの考察です。
要約(メモ)
①子供が出来た時、女性は 娘として、ではなく親として愛情(母性)を注げるのだろうか?
→自分の溺愛する母に喜んでもらうために娘に愛情を注ぐ主人公の母、娘・孫のために無償の愛を注ぐことの出来る祖母との対比
②自分にとっての幸せってなんだろう
愛する人(この映画で言えば母親)に喜んでもらうために生きるのか、自分の道を自分の足で生きていくことなのか
→前者は母、後者は父の妹
主人公はその岐路に立たされている
③優しさってなんだろう
相手を思いやり自分が何か行動することなのか、自分が良かれと思ってやったことは全て相手が求めていることなのか
→常に他人を思いやるよう教育を受けてきた主人公がいじめられている同級生に反感を食らう描写
分からなかったこと
冒頭の暗い背景に咲くバラの絵は何を表しているのか?
→母は暗いから嫌いと言うが、祖母はいつか終わりが来るからこそ華やかに咲くようで素敵だと言っていた(確か)
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