劇場公開日 2022年11月23日

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母性のレビュー・感想・評価

全328件中、1~20件目を表示

3.0母親になりきれない母とただ母を守りたかった娘と

2022年11月24日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5湊かなえが書き続けてきた“母と娘”。その破滅的な愛のミステリーを映画化

2022年11月28日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

思い起こせば湊かなえのデビュー作「告白」は、勤務先の学校のプールで命を落とした幼い娘のために壮絶な復讐を仕掛ける女性教師の話だった。実生活でも作家になる前に結婚し長女を出産しており、育児をしながら執筆に取組んだことが影響しているのか、湊かなえの小説は母と娘の関係が重要な要素になっている話が多く、映像化されたものだけでも、WOWOWのオムニバスドラマ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(6話中の「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」)や、菊地健雄監督の映画「望郷」(2編のうちの「夢の国」)などがある。そして本作「母性」もまた、母と娘の“愛”をめぐるディスコミュニケーションを「藪の中」タイプのミステリーに仕立てた小説であり、映画化では超売れっ子の廣木隆一監督(今年の公開作は5本!)がメガホンをとった。

1988年生まれの戸田恵梨香と1999年生まれの永野芽郁、11歳差の2人に母娘を演じさせるというのも思い切ったキャスティングだし、ドラマ好きならさらに興味のポイントが加わるのではないか。というのも、戸田は2019年の「スカーレット」、そして永野は2018年の「半分、青い。」と比較的最近のNHK朝ドラで明るく元気なヒロインをそれぞれ演じたし、2021年のコミカルな連ドラ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」では先輩後輩の婦警役でW主演を務めていた。そんな2人が母・ルミ子と娘・清佳、しかも愛情のねじれや心の闇を感じさせるキャラクターで共演するのだから。

戸田と永野による、ドラマでお馴染みのポジティブな役柄とは大きく異なる複雑な演技に加え、ルミ子の実母(大地真央)とルミ子の義母(高畑淳子)、それぞれの子への思い入れが絡み合い、観客も改めて“母性”って何だろう、と考えさせられるはずだ。

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高森 郁哉

3.5役者の演技の上手さという視点で見ると面白い一方、物語としては期待し過ぎずに見るのが良さそうな作品か。

2022年11月23日
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本作は、「告白」という名作映画の原作を書いた湊かなえの同名小説を映画化した作品です。
「告白」(2010年)は中島哲也というノリに乗っていた鬼才監督によって映画化されたこともあり、「R15+」指定を受けながらも第34回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞と、文字通り総なめの状態になるくらいのクオリティーでした。
そんな背景もあり、本作を原作者の湊かなえが「これが書けたら作家を辞めてもいい」とまで語っていたため、否が応でも期待値が上がってしまいました。
さらには、「母の証言」「娘の証言」と、それぞれの視点で描かれていくため、勝手に「どんでん返し」的な物語なのだろうと思っていました。
ただ、個人的に「どんでん返し」的なものは、思っていたほどには感じませんでした。
「告白」のようなものを期待して見ると、やや肩透かし状態になるのかもしれないので、見る際には役者の演技の応酬を中心に見るのがいいかと思います。
中でも戸田恵梨香の演技の使い分けは注目に値します。
また、義母役の高畑淳子の怪演ぶりには、場内からたびたび笑いが飛び出すほどの状態になっていました。
個人的には、本作が中島哲也の監督・脚本バージョンだとどうなるのか興味を持ちました。
ネタバレ要素になり得るため詳しくは書きませんが、時代設定がやや分かりにくいのかもしれません。
見る人によってはタイトルの「母性」というキーワードにハマって、より物語に入り込めるのかもしれませんし、癖の強い、割と極端な登場人物たちが多く出てくるため、そのセッションを楽しむのが良いと感じました。

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細野真宏

3.0母親が苦しい

2025年6月16日
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悲しい

いくつになっても母子の共依存ができる動物は人間だけです。ある意味人間社会が豊かだからできるだけのこと。だから、生物界では人間は変わった生物。変異種か。

ルミ子の実母も義母も正反対の怖さがありましたが、きっと色々と苦しくてああなってしまったんだろうなあ。女性、特に母親の苦しみがわかってしまうだけに、可哀想でした。

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ミカ

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年6月15日
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とまとまと

3.0湊かなえ

2025年6月13日
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鑑賞方法:VOD

ズレた感覚の母親達の話しでなんか気持ち悪かった。

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ゆうき

4.0田舎の感じがよい

2025年6月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こういう母子の葛藤とか田舎のあれこれとかは普遍的なテーマなのかもね。お母さんが威張り散らす田舎の感じがよかった。

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khapphom

4.0母娘。自分に共通するもの。

2025年5月28日
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鑑賞方法:VOD

驚く

ドキドキ

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M hobby

2.53回目のデートで結婚を決めてはいけない

2025年5月24日
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ヤマモト

3.0よくある愛憎劇

2025年5月24日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

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サマー

4.0トラウマレベル

2025年5月20日
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鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

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ぴー

3.5これはホラー?(笑) まともな人物が登場しないヤバい世界。母親が好...

2025年5月16日
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鑑賞方法:VOD

これはホラー?(笑)
まともな人物が登場しないヤバい世界。母親が好きすぎて自分の娘をないがしろにする女。
その他の人物も多様なヤバさ。激ヤバ人間、奇跡の共演ってとこか、いかにも小説原作。ありえなさすぎてちょっと…

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はむひろみ

3.0肩すかし感

2025年5月12日
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鑑賞方法:VOD

母と娘っていう関係には特殊性があるのだろうか。
いやこの物語は作家性の発露なわけで、別に普遍性を説いてなどいないのだろう。
ある特異な母と娘をめぐる、じっとりと重い情念の物語。
最後まで見させる引きは充分あった作品だけに、
お話の締めかたのあっけなさがなんか肩すかし感があった。

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mar

3.5愛が一番

2025年5月12日
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小説既読の方の評価が悪いようですね。
戸田恵梨香が本当に細いです。薄幸な感じか醸し出されてます。

可哀想なお話しですが、当てはまる人はあまりいないケースだと思われるので自分ごととは思えず、どこか遠くの他人の不幸を覗き見している🫣気持ちになります。
あまり無いケースという意味は、適切な愛情をたっぷり受けて育った人の情緒や自己肯定感は普通もっと安定していると思われるからです。
ぱっと見には分かりませんでしたが、子供が独特に育った理由について、戸田恵梨香が演じた女性の母が毒親だとレビューされてる方もおられました。
きっちり育てられたようですが、手土産そのまま渡していたのはあれよあれよと結婚してしまい、そのあたりの礼儀作法はまだ習っていなかったからか?

他人事と書きましたが、そういえば知り合いにもいました、相互依存してる母娘。姉妹化してます。
娘さんは独身で表面上は結婚願望なく周囲を不幸にはしてないです。

あなたの大切な人を思い浮かべて下さい。海の上で全員は乗せられない場合、あなたは誰をボートに乗せますか。

評価:3.3

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かーな

1.0気持ち悪い

2025年5月11日
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アマゾンプライムビデオでおすすめに出てきたので観た
母親と幼い娘のどちらかしか助けられない状況で、母親を助けようとして「子どもなんて、また産めばいいじゃない」ってすごいな。
母性について語ってるのが成長したさやか?
でも、事件について調べてみるみたいに同僚?が言ってたから違うの?
女優の顔が知ってる人しか見分けつかない。
さやかはそんな生い立ちでよく結婚して子ども産もうと思えたね

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ケサ

3.5いろんな形の母性

2025年5月11日
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ゆんちゃん

3.0「母性」は女性のモノ?

2025年5月10日
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ちえべ

4.0実母との依存関係が生み出す悲劇が残酷だと思った

2025年5月7日
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yurian

2.5戸田恵梨香の演技はいいんだけど…

2025年5月6日
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mare

4.5「欠けている」ことへの思惑

2025年5月4日
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「やっぱり」
湊かなえさんの作品だった。
彼女特有の書き方、各々の視点でひとつの事実を見る描き方。
そしてこの作品はるり子とさやかの視点で物語が描かれている。
最後の挿入歌「同じ場所にいるのに違うものを見てる。同じ言葉を聞いても違う気持ちになる」というのが、この作品のテーマだろうか?
それを「母性」という一点から考えたのがこの物語だろう。
母性故、男にはその芯を捉えきれないかもしれない。
つまり、男である私もこの作品を正確には受け止めることができなかっただろうと思う。
だからこのレビューはいつにも増して間違いだらけかもしれない。
さて、
2022年の映画だが小説は2012年10月に発表されているので、その年に書き始めたと思われる。
そう仮定すれば、この2012年が最後のシーンの現在に当たる。
平成24年という時代
さやかの妊娠した年
彼女の誕生したのが平成元年ごろだろうか?
つまりるり子が結婚したのが昭和の最後となるが、これでは父サトシの学生運動との関連に無理が生じる。
父が学生運動に参加していた事実があるので、そこから換算するとサヤカの妊娠した「現在」とは1990年~2000年代だということになる。
おそらく、この2000年前後こそこの物語の分岐点なのだろう。
このいわゆるミレニアムに合わせ、湊かなえさんはこの「母性」を再確認したかったのかなと思った。
それは間違いなく湊かなえさんが体験したことだと思う。
つまりサヤカとは湊かなえさん自身だったのではないだろうか?
物語にもあるが、
母性とは本能のようなものではなく、学習によるものだと。
母親としての在り方を強要された長い間の時代背景が、「ある意味」である母性を作った。
それは本能ではなく躾などによって強要されてきたもので、時代背景という枠がある。
その枠が、ミレニアムという年代になり変化してきたのだと、言いたかったのかもしれない。
多様化する社会
流行や趣味や文化だけではなく、考え方や物事の捉え方も「人それぞれでいい」という時代に変化していったのがミレニアムだったのかもしれない。
幸せの定義
るり子が母から愛されて育ったこと。
母の喜びのために何かするのが正しいと思い込んでいたこと。
この時代 高度成長期と社会の矛盾と抑圧が生んだ学生運動
その中で何が正しいのかを「母」の考えひとつが指針となってしまったるり子
るり子の思考は「母」一択であり、その他を排他的にするのは意に介さない。
母と同じものを見て違う感想を抱くことこそ、るり子にとっての悪となる。
それが、田所サトシの描いたバラの絵に対する感想の相違。
母と同じ思考にならなくてはならないという強い観念。
一見特質した強迫観念とも取れるが、当時は意外に多かった思考なのかもしれない。
母に喜んでもらうために田所の絵を譲ってもらい、結婚して、妊娠した。
「お腹の中にいる別の生き物」
るり子と母の関係に入り込んでしまう「別のもの」
このデフォルメは相当なものだ。
るり子という人物を知る上で必要な事項だが、今ではそれはほぼサイコパスとみなされそうだ。
ただ、サイコパスであれ人は皆、自分の信じたドグマのようなもので動いているのも事実で、単にその強弱があるだけなのだろう。
彼女にとってのドグマが「母」だったに過ぎない。
だから娘のサヤカも、また母に喜んでもらえるように生きようとする。
だが彼女の視点は、
おばあちゃんから注がれている無償の愛 しかし母から注がれていたのは… 何か、自分でもわからない、言葉にできない。
しかし、
台風で庭木の枝が窓ガラスを破ってタンスを押し倒し、祖母とさやかの上に覆いかぶさったことと、子供などまた産めばいいからお母さんを助けたいというるり子の言葉に、母はハサミで頸動脈を切るというのは、凄すぎる。
湊かなえさんは、「告白」でも教え子を騙し、彼の母を爆死させた主人公を描いたが、この派手さもまた彼女独特の描き方だ。
映像にすると「えー!?」となる。
このシーンはるり子の思考と母の思考との違いを明確にする。
彼女の自殺は、娘るり子への最後の教育だったように思う。
彼女は確かに娘るり子を愛していた。
同時に孫も愛していた。
そしてるり子の中に感じる歪んだ愛というのか、変わった思考も知っていたと思われる。
事故によってその歪みをはっきり感じ取った彼女は、その元凶である自分自身を犠牲にして「母性」というものをるり子に教えたかったのかもしれない。
しかしるり子はこの事故を逆に捉えてしまう。
さて、、
サトシという人物
物語上彼の存在の薄さが気になる。
ヒトミとのこともあったが、最後は自宅にいた。
その姿は以前と何も変わってなどいない感じだった。
これはやはり「母性」を描くために男を排斥したかったからだろうか?
母性が教育によって生じるものであれば、そこに男はいらないのだろうか?
それが、西暦2000年だったのだろうか?
男とは、なんて不必要な存在なのだろう。
そして、
サヤカという人物
この作品には二人の主人公がいる。
るり子とサヤカ
過去と現在
サヤカがるり子に電話して妊娠したことを告げた時、るり子は「母」と同じ言葉を遣って祝福した。
その言葉は淡々として感情はなく、母の言葉を横流ししたようだった。
表情にも感情は現れていない。
そして一人寝室へ入っていくその姿は、何が正しいのかということを考えても、結局変わることのできなかった彼女自身を表しているようだった。
庭木にロープを垂らして首を吊ったサヤカ
その意識の回復のために教会の懺悔室で「告白」するのがこの物語。
懺悔室とは、るり子の歩いてきた道に対する象徴だったように思う。
しかしそれは、ずっとそれが正しいと信じて疑わなかったことでもあるし、実際サヤカが首を吊ったことでるり子は自分の考え方に対し疑問を持ったものの、芯の部分ではやっぱりわからないと思っている。
神父はるり子に「祈りとはありのままの自分を差し出すこと」と言った。
このありのままの自分こそ、母を想い続ける自分だったのではないだろうか?
るり子の母性とは、自分の母と同じようになることだったのかもしれないし、それ以外何もないのかもしれない。
サヤカは高校教師となる。
そしてネットニュースで自分と同じことをして死亡した女子高生のことを知る。
それは過去の自分との比較や今の自分との違いなどを深く考えることになった。
それ故、国語教師を誘って飲みに行ったのだろう。
事件を知り、もう一度自分自身について反芻したかったのだろう。
同時に自分自身の妊娠と自分の中の母性を再定義したかったのだろう。
これがこの時代 西暦2000年だった。
サヤカにとってのミレニアム
おそらく湊かなえさんにとってのミレニアム
サヤカはクラスメートだったトオルを夫にした。
トオルは、サヤカには「遊び」がないと言った人物だ。
その意味を彼女は尋ねた。
おそらく端然とトオルが答えてくれるまで尋ね続けたのだろう。
サヤカにまったく欠けていたものをトオルが教えてくれたのだ。
この部品が組み合わさった。
その証拠が、同僚と飲みに出掛けたこと。
そんなことができるようになった。
サヤカは同僚に言う。
「母性とは二種類ある 母と娘 いつまでも誰かの娘でいたいと願う人もいる」
るり子は極端なように思うが、私の母が昔「火事でお母さんとアンタの奥さんどっちか一人しか助けられない場合、どっち助ける?」と質問したのを思い出した。
母は言った「お母さんは代わりはいないけど、奥さんはいくらでも代わりがいる」
つまり母を助けなければならないということだ。
昭和50年代だったろうか。
そんな思考がこの日本にあったのだ。
湊かなえさんもまた、このようなことがあったのかもしれない。
彼女の受けた心の澱を表現したのがこの作品なのかもしれない。
最後にサヤカは「私はどっち?」と呟くが、すでに答えは出している。
やはり過去にしか戻ることができなかったるり子と、2000年の街を歩くサヤカ
母の言った「命をつないでくれてありがとう」という言葉は、るり子の母の言葉であり彼女ならそういうであろう言葉であり、彼女になったつもりのるり子の言葉だった。
そしてサヤカの視点でとらえたその言葉は、電話を切った後の呟きに現れているように、ある種の不安と、「母性」という呪縛のようなものがこの先も続くという感覚なのかもしれない。
答えは出ているものの、子供を産んで母になることは、いつの時代も不安が付きまとうのだろう。
それは男にはわからないものだ。
女たちの不安…
教育という過去の産物と現在の考え方。
こんなことが絶えず繰り返されていくのだろう。
その時々で答えは違うのかもしれないが、それでいいのだ。

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