大河への道のレビュー・感想・評価
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2022 186本目
豪華な役者は出てるが、総じて地味でした。
ジャンルをどうしたいのか不明。コメディにしたかったのかなぁ。笑えませんでした。
大河とはそっちだったのねと観て最初に思った。
もう少し北川景子の印象を強くしてあげればなぁと
大日本沿海輿地全図の誕生秘話
原作は立川志の輔の創作落語。
企画は主演した中井貴一。
志の輔から2時間弱の落語のDVDを借りた中井は、映画化を熱望。
発案から足掛け6年遂に完成したのが「大河への道」です。
日本初の全国地図。
それが大日本沿海輿地全図です。
今から200年程前の1821年完成とあります。
それを完成させたとされる伊能忠敬は、千葉県香取市が生んだ偉人。
香取市市役所の地域振興策としてアイデアを出し合っていた際に、
市役所課長・池本(中井貴一)が苦し紛れにだしたのが、
“チュウケイさん(忠敬)を主役にNHK大河ドラマを作ってもらおう“
との企画でした。
しかし伊能忠敬は『大日本沿海輿地全図』の完成の3年前に死去していた
・・・と言う事実が判明。
この映画は忠敬死去から3年。
その死を隠して地図を完成させた弟子たちの苦労や紆余曲折を、
香取市役所の面々が現代の場面と江戸時代の場面を別の役で登場する
・・・面白いダブルキャスト(?)が効果覿面、最高の仕上がりです。
市役所職員の池本/江戸時代は高橋景保:中井貴一
同じく木下/又吉:松山ケンイチ
観光課の小林/忠敬の妻エイ:北川景子
安野/トヨ:岸井ゆきの
梅さん/医者の梅安:立川志の輔
ネギ抜きのネギ鴨蕎麦を頼む山上/忠敬の死を探る神田:西村まさひこ
和田/忠敬の一番弟子綿貫善右衛門:平田満
千葉県知事/徳川家斉:草刈正雄
脚本家の加藤/忠敬の墓のある寺の和尚:橋爪功
このダブルキャストが予想外に効果的で親しみやすかったです。
中井貴一の演じる高橋景保は伊能忠敬の20歳も年下の師匠(出てこない)の
息子。幕府との折衝に当たります。
50歳で隠居してからは趣味の暦や天文学や測量を極めた伊能忠敬は、
江戸で4度目の結婚をします。
忠敬が才女と認めたエイ(北川景子)は詩人であり書家でもあり、
地図の清書を実際に史実でも手伝ったとのこと。
北川景子はチャキチャキの江戸っ子キャラで鉄砲な性格。
(ため息が出るほど美しかったです)
この映画のハイライトはなんといっても『全日本沿海輿地全図』が
徳川家斉(草刈正雄)にお披露目されるシーン。
大広間(100畳とか200畳位ある)
その大広間に引き占められた地図。
その大きさ、美しさ、完成まで17年の苦難を背負った神々しさ。
圧巻でした。
大日本沿海輿地全図!!こそが「大河への道」の真の主役。
志の輔さんが言ってました。
“落語が映画になるなんて夢みたい“
中井貴一さんも言ってます、コロナで中断に次ぐ中断。
きっと予算も底をついて大変だったことでしょう。
(松山ケンイチはイキイキ魚のように跳ねてました)
(中井貴一の貫禄ある江戸時代と、調整型の市役所の何でも屋)
北川景子、橋爪功、西村まさひこ、岸井ゆきの。
申し分ない好演でした。
草刈正雄も素晴らしかったです。
ただひとつ文句をつけるとしたら、DJ梅ちゃんに小学生が問いかけます。
“どうして全国各地を巡って測量しないのですか?“
“CGもあるのに・・・“
ですよねー。
九十九里浜みたいな海岸線ばかりでしたねー。
歩測(一歩68センチなら100歩で68メートル)
伊能忠敬の歩幅は68センチ。
ちなみに中井貴一は歩幅99センチ。
(伊能忠敬は身長150センチ程だったのでしょう)
歩測ばかりでしたね。
伊能忠敬は暦と天体観測に詳しく《緯度》を空の天体観測から測り、
地図の実測に使用していたとの事。
(経度は江戸時代にはまだ無理だったのですが・・・)
断崖絶壁は船上から測量もした。
Wikipediaを読みますと、本当に蝦夷地(北海道)に始まり、九州まで、
歩きに歩いた17年。
70歳で1818年に亡くなりますが、現在なら90歳の高齢です。
余談ですが、全日本沿海輿地全図は、
大図=縮尺36,000分の1。
中図=216,000分の1。
小図=432,000分の1。
大図は214枚。
中図は8枚。
小図は3枚です。
徳川家斉公がご覧になったのは214枚の大図だったのでしょう。
だからあの大迫力。
「よう作り上げた!!どれほどの難儀が!!」
「大義であった!!!」
将軍さまならずとも下々のわたしめも、感嘆、感動、感涙でございました。
職人型
かつて花のあと(2010)のレビューにこう書いている。
『中西健二監督はなぜかwikiもない映画監督ですが青い鳥という名作を撮っています。青い鳥ゆえ、ググったときぞろぞろ違うものが検索されそうなタイトルに難はありますが、個人的にはカルトだと思います。
この映画と青い鳥を見ると中西監督の秀でた演出力が解ります。主張はしませんが堅実で丁寧なのです。』
2022年になっても中西健二のwikiはなかった。
日本映画界には堅実な商業映画が評価されないという謎現象があるが、とりわけ不思議なのはキャリアがTV畑の映画監督がプライズやニュースの対象にならなくて、かならず映画畑の映画監督がもてはやされプライズやニュースの対象になる。──という現象。
たとえば罪の声の土井裕泰監督も、祈りの幕が下りる時の福澤克雄監督も、HEROやマスカレード~の鈴木雅之監督も、真夏の方程式の西谷弘監督も、踊る大捜査線の君塚良一監督もテレビ局職員もしくは経歴に占める比重がテレビ寄りの監督である。
そしてそれぞれの映画を思い浮かべてもらえばわかるとおり、日本の代表的な映画監督であるとマスコミに称揚されている園子温とか蜷川実花とかその他諸々よりも、はるかに演出技量が優れている。
にもかかわらずテレビ畑の監督は名が売れずプライズ対象にもならない。このアンフェアについて業界は一般大衆に説明義務がある。(と個人的には思う。)
中西健二監督はテレビ系監督ではないかもしれないが、卓越した技量のわりに名の押し出しがない点においてその気配がある。つまり“職人型”なのだ。
天才でなければ訓練されていない者に機会はない。文筆も絵画も音楽も料理も舞踊も、芸道には練習がつきものだ。日本映画界は未熟者が称揚される現象について説明責任があると思う。天才(黒澤や小津)じゃないなら“職人型”が監督の前提であってほしい。
──
この映画のポイントはいくつかあるが、基調に中年を激励する意図があると思う。
寿命がみじかかった過去にありながら伊能忠敬は73歳まで生きた長寿者だった。
地図をつくりはじめたのは50歳を過ぎてから。しかもただちにつくりはじめたわけではなく、50歳を過ぎてから(天文学などの)地図のつくり方を学びはじめた──のだった。
(江戸時代の寿命を)おおむね今よりもマイナス20~30歳の寿命と考えたとき伊能忠敬の73歳は現代人の100歳に相当する。
現代人の人生は100年。ゆえに50歳を過ぎた人々に「まだはじまったばかりだぞがんばれ」とこの映画は言っている。
それはうがちすぎではない。
池本(中井貴一)が最後に「わたしが書くから脚本をおしえてくれ」と加藤(橋爪功)にたのむのは艾年or還暦にあっても意欲をもって生きていく気概のあらわれだった。なにより、何事もがんばってやるんだ──っていう意気が、中間管理職を演じた中井貴一の態度と表情にあらわれていた。
伊能忠敬のすごさは「伊能図とランドサットから見た日本列島」でわかる。加藤がその前に佇んで「200年前に・・・こんなものどうやって」と言うのだが、じぶんもそう思った。
日本じゅうをくまなくあるいて地図をつくる。あるのは足。伊能隊。歩幅。製図に向かない筆。足袋。不屈の信念。・・・。
『日本を植民地にできるかもと思ってやってきたイギリスなんかあの地図みてびびってやめたんだから』(加藤)
伊能忠敬や高橋景保がいなかったら日本の歴史は変わっていたかもしれない。
──
中井貴一が自治会のゴミ網(カラスネット)の綻びを補修するやるせない管理職を絶妙に演じた。新世代らしい軽さを出した松山ケンイチもじょうずだった。北川景子がきれい。志の輔にも味があった。
演者もいい。台詞もいい。演出もいい。安心して見られる職人型映画だった。
涙がすーっとこぼれた
地元では親しみを込めて伊能忠敬のことを「ちゅうけいさん」と呼ぶということを知った。
伊能忠敬を大河ドラマのストーリーにと、20年以上書いていない脚本家の先生(橋爪功)へ依頼する。鳥肌モノでなければ書かない偏屈じじいだが、伊能忠敬の弟子たちがまさに鳥肌モノだった。200年前と現代を二役で演じる役者たちがとても面白い。
伊能忠敬亡き後、その死を3年もの長い間隠し続け、地図完成のために測量を継続、もういよいよここまでかと諦めかけたその時、みんなを鼓舞する高橋景保(中井貴一)の言葉とその迫力は胸を熱くする感動場面だ。
完成させた日本地図を上様へ献上するシーンが最大のピーク。大広間に広がる日本地図を見て「これが余の国のカタチなのじゃな」と上様がポツリと言う。そして「伊能は何処にいる?」とお尋ねになると「ここに居られまする」と伊能忠敬の遺品である草履を差し出す景保。しかし、ここは伊能の弟子たちに聞いていてほしかった場面だ。実際に歩いて測量し苦労して地図を完成させたのは高橋景保ではなく、弟子たちだから。
史実と違っても、隣の部屋で上様の言葉を弟子たちが聞いている場面があったならば弟子たちの苦労も報われ、感動の渦が最高潮になったと思うがいかに。
ふざけた話なんだけどw
大筋実話なんだよねw
伊能忠敬は完成させてないし、死んだの伏せてプロジェクト進めてるのよ。
現代のお役所の描写はチョイオカシイけど、諸々有耶無耶にして工期をズルズル引き延ばす辺りでイヤな汗かいたりしましたw
結構楽しめたケド、志の輔の咄で聴いたらモット面白いんだろか? ってあたりが謎です。
ガッテン頂けましたでしょうか?
大河への道を見て感じたこと
1 伊能忠敬をテーマとした大河ドラマの誘致に取り組む人々の姿を通じ、日本地図作成に情熱を傾けた忠敬たちの活動を描いた群像劇。
2 映画前半は、大河ドラマを誘致しようとする役所職員に脚本家が絡む現代劇。基となったのは、志の輔の新作落語であり、そのためか話の筋やテンポといった語り口が良かった。加え
て、中井貴一、松山ケンイチの軽さと橋爪功の存在感が際立つ配役の妙があった。落語原作のドラマ化に成功した。
3 本筋となる地図作りの時代劇は、現代劇がコメディタッチであったのに対し、比較的真面目に取り組んでいた。忠敬の死後であり、最後まで忠敬の姿は出てくることはないが、イリュージョンのように彼の意志が弟子筋や幕府とのパイプ役となる天文方を動かし、忠敬が生存しているかのように工作を施し、地図完成に至るまでを描いた。ここでは、北川景子の機転と場違いのような美しさ、西村雅彦の臭い演技でポイントを稼いだ。
4 地図の完成披露と報告のシーンでは、中井貴一の覚悟が伝わってきた。そして、次の間に広げられた大きな日本地図の原図。カメラが海岸線をゆっくりと舐めていく。苦労を想起する回想シーンをインサートすることはない。それでも積年の苦労と確かな足跡、偉業が伝わり、感動した。
5 ラストは落語のオチみたいな終わり方であった。いずれにしても、娯楽作として水準以上の作品に仕上がった。
予想していた話とは全然違っていて、いい意味で裏切られた…
中井貴一は、タイトルから舞台は中国で、一人の日本人がそこへ渡り、黄河とか長江といった大河を目指す物語だと思ったそうだ。私は映画を観る前にあらすじは抑えていたつもりで、大河ドラマにしてもらうため、いろいろ苦労する話だそうで、大物に動いてもらうとか、NHKに日参するとか妄想していたのだが、まるっきりそうではなかった。伊能忠敬の弟子たちの奮闘を描いていて、並大抵の苦労ってものじゃない。測量自体、足腰が勝負だし、帰還して絵地図に仕上げるのもそれこそ朝から晩まで、働き通し。本当に頭が下がる。私も佐原の伊能忠敬記念館を以前訪れたことがあり、すごい、すごすぎると思っていた。志の輔師匠もそこから話を作ったそうだ。時代劇部分と現代劇部分を同じ役者が演じるとのことで、伊能忠敬はきっと中井貴一だろうと踏んでいたら、伊能忠敬は出てこないし、何だか話は微妙にズレている。現代劇部分では、中井貴一はテレビドラマでもお馴染みの市役所の職員役。いやぁ、ぴったりで違和感ナッシング。松山ケンイチとの掛け合いが笑わせてくれる。北川景子はクールな印象だが、意外にも人情厚く、粋な姐御を演じていた。中井貴一の時代劇をもっと多くの人たちに観てほしいという気持ちが伝わってくる作品だ。
わらじには爆笑させられました。
なかなか面白かったのですが、これは原作のせいなのか? 忠敬さんにフォーカスする事がほとんどなかったので、忠敬さんへの感情移入を高めきれませんでした。弟子達は忠敬さんの思いを継いで最後までやりきったはず?だと思うのですが、忠敬さんがどんな思いで取り組みどんな無念があったのか?などに思いを馳せた上でのドラマなら更に素晴らしい映画になったのでは?なんて思ってしまいました。
笑いと感動
この映画、私はノーチェックだったんです。
カミサンが「興味がある」というので、いわば、お付き合いで観に行ったわけなんですが…
メッチャおもしろかった!
現代パートは、絶妙にコミカルで、映画館が笑いに包まれるほど。
時代劇パートは、コミカルさも織り交ぜつつ、伊能忠敬の遺志を継いだ者達の「地図づくりへの情熱」が感動的に描かれてます。
これは、万人にお勧めできる映画だと思いました。
スッゲーいい話! 子どもたちにも観てほしい
原作、立川志の輔。企画・主演、中井貴一という作品。
老若男女が楽しめるエンターテインメントに仕上がっていると思いました。
たしかに「スッゲーいい話!」です。
ストーリー構成も巧みだけれど、とにかくテーマの着眼点が素晴らしい。
1人2役というアイディアも面白い。
前半、現代のシーンでは、おちゃらけの演出も目立ち、いささか雑な印象を受けました。それに画(撮影)にも締まりがないように感じたけれど、それらは中盤以降の江戸時代のシーンを引き立てるための計算だったのでしょうか。
時代劇のシーンはさすがにピリッとして、清々しい印象を受けました。
後半、伏線がちゃんと回収されていくところも楽しめます。
それから、最近はあまりこういうことを声高に言ってはいけないのかもしれないけれど、やっぱり美人のクローズアップはいいですね。北川景子は美しい!(僕は、女優としても、女性としても、岸井ゆきのの方が好きですが)
まあそれはともかく、江戸城のクライマックスのシーンはこころに響いた。素直に感動しました。
ひとつの目的に向かってコツコツと努力を積み重ねることの大切さと、その目的を成し遂げるひたむきな情熱に胸が熱くなりましたよ、チューケイさん。
子ども(小・中・高の生徒)たちにも観てほしいと思った。知ってほしいと思った。あなたの立派な生き方を。
歴史に詳しくなくても面白かった
時代劇の映画はあまり見ないが、日本地図がどのようにできたのか興味があった。現代と時代劇、コミカルと真面目なシーン、違和感なく楽しめた。ベテラン俳優だからなのか、言葉の重みというか説得力があるというか、セリフの間なのか、中井貴一の涙につられて涙が溢れた。こんな大河ドラマがあればいいのにと思った。
伊能は、次の間で上様をお待ち申し上げております。
NHK大河ドラマの効力というのは、まだまだ絶大なものがある。地方の町にとって、我が町ゆかりの人物が大河ドラマになる、あるいは大河ドラマに中心人物として登場することは、大河ドラマを観ない人でも嬉しいもの。
千葉県は、それなりに大河に登場する歴史上の人物はいたけれど、ドラマの中心人物にまではなっていないようだ。
大多喜町が本多忠勝の大河ドラマ誘致キャンペーンを張っていたが、ちょっと疲れぎみか。
この映画の中でも、伊能忠敬よりは本多忠勝か里見八犬伝…みたいな台詞があった。
立川志の輔の新作落語は未観賞だが、目の付け所がよいと思う。
中井貴一が落語を聞いて映画化したいと考えた根底には、時代劇への愛情がある。
現代に受け入れられ易い時代劇映画に仕立てられると感じたようだ。
そう言われるほど時代劇が衰退しているわけではなく、意外と新作時代劇は公開されていて、それなりの成績をあげたりはしているのだが。
企画として参画した中井貴一が脚本をオファーした森下佳子は、テレビドラマ界ではヒットメーカー。
彼女は初期段階で辞退を申し入れたらしく、その理由が「伊能忠敬の人生は大河ドラマになる」と、いうのだから面白い逸話だ。
本作はハートウォーミングコメディーとして、極めて善良な映画だと思う。
現代編と江戸時代編を二重配役で同一キャストが演じ分ける趣向も良い。
芸達者な役者陣だが、何をおいても中井貴一のコメディアンぶりに尽きる。
例えば、雨の中で傘をさして門扉の呼び鈴を押す場面。雨の雫で濡れた指をピッピッと払う仕草がさりげなく可笑しい。
こういう芸ができる貴重な俳優なのだ。
松山ケンイチとの掛け合いも息があっていた。
江戸時代編のクライマックスは、将軍への地図のお披露目である。
大広間に広げられた「大日本沿海輿地全図」を空中からなめるように見せるCG映像が、それまでに地図を筆で手書きする繊細な仕事を見せているから、感動的だ。
そして、伊能忠敬は既に亡くなっているという告発を受け、中井貴一演じる高橋景保が将軍の面前に伊能忠敬の代わり身を示すアイデアと、それに呼応する徳川家斉(草刈正雄)の台詞には不覚にも泣いてしまった。
香取市佐原にある「伊能忠敬記念館」に行ってみて知ったのだが、地図の完成まで伊能忠敬の死を隠蔽し続けたというのは周知の史実で、裏歴史という訳ではないようだ。
高橋景保が、シーボルトに地図を渡した罪で投獄され、獄死したという史実の方が、映画を観た後で知ったこととしては驚きだった。
歴史好きには刺さる映画
伊能忠敬についてあまり知らなかった私がみるとへぇーと学びになる内容でした。
キャストもよかった!昔役所に勤めていたけどあんな感じでしたよ。
いい雰囲気だった。
江戸時代からあれだけの知識がある人たちがいたのだという事実を知ることのできる作品でしたし、博物館も行ってみたいなと興味もわきました!
歴史地理の授業好きには刺さる映画で地域振興にも一役かっているところはすばらしいです!
脚本、原作
花戦さ以来久々の森下さんの脚本で期待したのですが、私的にはちょっと?と言う感じでした。テンポが悪いのか、原作か、考えてみましたが練り込みが足りないのかなと思いました。あまり時間かけずに撮ってしまったのかな。コロナの影響か。
時代劇と現代劇のハイブリッド
2022年映画館鑑賞23作品目
6月12日(日)一関シネプラザ
1700円
原作は立川志の輔の創作落語
企画中井貴一
監督は『花のあと』の中西健二
脚本は『包帯クラブ』の森下佳子
2001年の映画・加藤剛主演『伊能忠敬 子午線の夢』未鑑賞
オリエンタルラジオ中田が先生を務めた伊能忠敬の『しくじり先生』は何度も観た
舞台は現代の香取市
地域のまちおこしにNHKに頼んで地元の偉人・伊能忠敬を主人公に大河ドラマを制作してもらおうと提案した総務課主任池本
すぐさま採用され池本はプロジェクトの責任者に任命
県知事の要望で大物脚本家加藤に大河ドラマの脚本を依頼した池本だが
もう一つの舞台は江戸時代
文化15年(1818年)伊能忠敬の死後から数年
伊能隊は予算確保のため亡くなった忠敬がまだ生きていると偽りながら未完成の日本地図完成に邁進する
主要な役者全てが一人二役をしているのがわりと斬新
普通ならこんなことはしない
人件費削減にはなったかもしれない
わりとこういうのは嫌いじゃない
松山ケンイチのコメディーリリーフぶりが良い
中井貴一のツッコミが良い
日本人女性は着物姿が一番美しい
岸井ゆきののようなおかちめんこでも女っぷりがグンと上昇し恋心が芽生えそう
美しいといえば完成した日本地図
なんて美しいんだ日本列島
惚れ惚れした
人気No. 1セクシー女優のヌードよりよっぽど興奮した
とはいえ『ノルウェーの森』の突撃隊みたいに地図を見ながらマスターベーションはしないけどね
日本地図を完成することによって日本侵略を狙う欧米列強から日本を守った伊能忠敬ならびに伊能隊は日本の歴史教科書にもっと大きく取り上げられるべきではなかろうか
総務課主任・池本保治に中井貴一
伊能忠敬の師匠・高橋至時の長男で天文方の高橋景保に中井貴一
市役所総務課員・木下浩章に松山ケンイチ
高橋景保の助手・又吉に松山ケンイチ
観光課の課長・小林永美に北川景子
伊能忠敬の元妻・エイに北川景子
総務課・安野富海に岸井ゆきの
伊能家の下女・トヨに岸井ゆきの
香取市市役所職員・各務修に和田正人
忠敬の測量隊員・修武格之進に和田正人
香取市市役所職員・吉山明に田中美央
忠敬の測量隊員・吉之助に田中美央
香取市市役所職員・山本友輔に溝口琢矢
忠敬の測量隊員・友蔵に溝口琢矢
ラジオのDJ・梅さんに立川志の輔
医師の梅安先生に立川志の輔
葱抜きの鴨南蛮を注文する山神三太郎に西村まさ彦
勘定奉行の命を受け生きているとされる伊能忠敬について調査する神田三郎に西村まさ彦
総務課・和田善久に平田満
忠敬の測量隊員・綿貫善右衛門に平田満
千葉県知事に草刈正雄
11代将軍徳川家斉に草刈正雄
大物脚本家・加藤浩造に橋爪功
源空寺和尚に橋爪功
良い映画でしたよ
伊能忠敬の映画なのに伊能が登場しないというのは見事なアイデアだと思います。伊能の人生を描こうとすると尺が長くなるし、映像的にもずっと歩いているだけのつまらない映画になりかねません。伊能の死後から地図の完成までの3年間に期間を限定したのは正解です。かなり創作も入っているでしょうから、歴史ものとしての完成度はわかりませんが、伊能の偉業を知る入口としては良くできた作品です。
全体的にコメディーなので、本格時代劇を見たい人には向きませんが、肩の力を抜いて見るには丁度いい映画でした。観客の年齢層は高めでしたが、ところどころで笑いも起こってました。
ちなみに、個人的に大河にしてほしい偉人は「ジョン万次郎」です。
全189件中、41~60件目を表示